合宿やろうぜ!
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「あっ! いたぞ、こっちだ!」
一之瀬の声に気づいて逃げ出した人影に、円堂は宍戸から枕を奪い取った。
「それ!」
GKとはいえサッカー部だ。円堂が蹴った枕は見事に人影に当たって倒れた。
「ナイスシュー!」
「マイ枕ー!」
少林寺は歓声の声を上げ、宍戸は枕を拾いに慌てて走った。
「正体を見せろ!」
円堂が肩に手をかけると、そこにいたのは響木と同期である元イナズマイレブンの民山謡・通称マスターだった。
「マ、マスター!?」
「ア、アハハハ………」
「みぎゃああ! 本当にごめんなさい!」
さらに聞こえてきた声に目を向けると、そこには気絶している備流田光一と涙目になりながら謝る瑞貴と、苦笑しながらそれを見ている会田力と髪村切人がいた。彼らも同じ元イナズマイレブンである。
「どうなってんだ?」
――彼らを連れて円堂と瑞貴たちが戻ると、カレーの用意をしていた響木が予想通りという顔をしていた。
「やっぱりお前らだったのか」
「本っ当にごめんなさい!」
「ガハハハハッ! 気にするなって!」
備流田は豪快に笑って許しているが真面目な瑞貴はひたすらに謝り続けていた。
壁山と影野と別れたあと、民山が声をかけようと瑞貴の肩をポンッと叩いたせいで瑞貴はオバケと勘違いして逃げ出し、階段の踊り場でさらに備流田にぶつかり、条件反射で跳び蹴りをくらわせたら見事にクリーンヒットして気絶してしまったそうだ。
瑞貴の行動にみんなは唖然する者や尊敬の眼差しを向ける者がいた。
「菅田から今日合宿をやると聞いてな」
「だったら、『アレ』を持っていって驚かせてやろうってね」
「アレ?」
「そう。アレじゃ」
「「「ニィー」」」
目をパチクリさせる円堂に、会田と髪村と備流田がイタズラっ子のように微笑んだ。
――そして夕食を食べて移動した場所はイナビカリ修練場。そこにある広い部屋でみたことのないマシンが置いてあった。
「なんですか? これ」
「俺たちが四十年前に作った『マジン・ザ・ハンド養成マシン』だ!」
「えっ、養成マシン!?」
「そんなモンがあったのか」
円堂も染岡もこんなのがあったことに知って驚きだった。
「マジン・ザ・ハンドで大切なのはヘソと尻の使い方。それをマスターするためにみんなで作ったのさ」
「思い出すなぁ。合宿だって毎晩、会田の家に集まって」
「で、完成したんですか!?」
「いや、ダメだった」
「ダメ、だったんですか……」
アッサリと備流田が否定し、半田はズッコケたが、苦笑しながら起き上がる。
「惜しいとこまではいったんだがな」
「ってことは、このマシンを使えばもしかしたら!
「完成させることができるかもしれない。ねっ、守!」
「ああ。さっそくやってみようぜ! いいですよね、監督!」
「これを使っても完成させられる保証はないぞ」
「はい!」
今の円堂の表情は合宿前とは違い、いつもの明るくチャレンジ精神のある顔だった。
「いいだろう」
響木に了承してもらい円堂の顔はますます明るくなる。
さっそくチャレンジすることにしたが、このマシンは人力でやるものであり、それぞれのハンドルを仲間が持つ。
「右足と左足で交互に丸を踏みながら端まで行くんだ」
「はい!」
「いくぞ円堂!」
「オウッ!」
一之瀬の合図で円堂は構える。が、いつまでたってもマシンは動かなかった。
一之瀬の声に気づいて逃げ出した人影に、円堂は宍戸から枕を奪い取った。
「それ!」
GKとはいえサッカー部だ。円堂が蹴った枕は見事に人影に当たって倒れた。
「ナイスシュー!」
「マイ枕ー!」
少林寺は歓声の声を上げ、宍戸は枕を拾いに慌てて走った。
「正体を見せろ!」
円堂が肩に手をかけると、そこにいたのは響木と同期である元イナズマイレブンの民山謡・通称マスターだった。
「マ、マスター!?」
「ア、アハハハ………」
「みぎゃああ! 本当にごめんなさい!」
さらに聞こえてきた声に目を向けると、そこには気絶している備流田光一と涙目になりながら謝る瑞貴と、苦笑しながらそれを見ている会田力と髪村切人がいた。彼らも同じ元イナズマイレブンである。
「どうなってんだ?」
――彼らを連れて円堂と瑞貴たちが戻ると、カレーの用意をしていた響木が予想通りという顔をしていた。
「やっぱりお前らだったのか」
「本っ当にごめんなさい!」
「ガハハハハッ! 気にするなって!」
備流田は豪快に笑って許しているが真面目な瑞貴はひたすらに謝り続けていた。
壁山と影野と別れたあと、民山が声をかけようと瑞貴の肩をポンッと叩いたせいで瑞貴はオバケと勘違いして逃げ出し、階段の踊り場でさらに備流田にぶつかり、条件反射で跳び蹴りをくらわせたら見事にクリーンヒットして気絶してしまったそうだ。
瑞貴の行動にみんなは唖然する者や尊敬の眼差しを向ける者がいた。
「菅田から今日合宿をやると聞いてな」
「だったら、『アレ』を持っていって驚かせてやろうってね」
「アレ?」
「そう。アレじゃ」
「「「ニィー」」」
目をパチクリさせる円堂に、会田と髪村と備流田がイタズラっ子のように微笑んだ。
――そして夕食を食べて移動した場所はイナビカリ修練場。そこにある広い部屋でみたことのないマシンが置いてあった。
「なんですか? これ」
「俺たちが四十年前に作った『マジン・ザ・ハンド養成マシン』だ!」
「えっ、養成マシン!?」
「そんなモンがあったのか」
円堂も染岡もこんなのがあったことに知って驚きだった。
「マジン・ザ・ハンドで大切なのはヘソと尻の使い方。それをマスターするためにみんなで作ったのさ」
「思い出すなぁ。合宿だって毎晩、会田の家に集まって」
「で、完成したんですか!?」
「いや、ダメだった」
「ダメ、だったんですか……」
アッサリと備流田が否定し、半田はズッコケたが、苦笑しながら起き上がる。
「惜しいとこまではいったんだがな」
「ってことは、このマシンを使えばもしかしたら!
「完成させることができるかもしれない。ねっ、守!」
「ああ。さっそくやってみようぜ! いいですよね、監督!」
「これを使っても完成させられる保証はないぞ」
「はい!」
今の円堂の表情は合宿前とは違い、いつもの明るくチャレンジ精神のある顔だった。
「いいだろう」
響木に了承してもらい円堂の顔はますます明るくなる。
さっそくチャレンジすることにしたが、このマシンは人力でやるものであり、それぞれのハンドルを仲間が持つ。
「右足と左足で交互に丸を踏みながら端まで行くんだ」
「はい!」
「いくぞ円堂!」
「オウッ!」
一之瀬の合図で円堂は構える。が、いつまでたってもマシンは動かなかった。