合宿やろうぜ!
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「ん?」
「どうかしたの?」
「ん~。あ、いえ。気のせいみたいっス」
改めて進もうとすると、目の前の教室に大きな人影が見えた。
「出たっスううぅぅううう!!」
壁山は目にも止まらない速さで逃げ出した。瑞貴はその速さに思わず呆然としていると、影野も壁山を追ったのか、そこには瑞貴一人しかいなかった。
「って、塀吾郎も仁も待ってよ~!」
「おい」
ポンッと肩を叩かれて瑞貴が振り向くと、そこには自分より慎重も体格も高い影が見えた。
「みぎゃああぁぁあああ!!」
――時は少し遡る。
「出たっスううぅぅううう!!」
校舎から聞こえた壁山の叫び声に円堂たちが振り向くと、物凄い速さで壁山がこっちに向かってきた。
「出たっスよぉ!!」
「出たって何が……うわぁ!」
一之瀬が聞こうとする前に壁山は砂埃を立てながら目金のうしろにしゃがんで身を丸くしていた。
「だだだだだからオバケが……さささ三組の教室に……」
「三組の教室?」
「なななんかこう、ゴゴゴゴワーって!」
「何言ってるんですか! そんなオバケみたいな非科学的なものがこの世に――」
「確かに誰かいた」
「「「「「えっ?」」」」」
いつの間にか影野が壁山のうしろから出てきて言った。ちなみに目金はあまりの突然のことで涙を流しながら気絶した。
「誰か大人の人が……」
「えっ? でも監督も場寅さんも菅田先生もここにいるし……」
「――影山!」
影野の言葉で秋が確認しても大人組は全員この場にいる。すると半田が言うと円堂が反応した。
「影山!?」
「もしかしたら、影山の手下じゃないか? 決勝戦前に事故を起こして相手チームが試合に出られないようにするのは影山の手だ!」
「ありうるでヤンス!」
栗松も納得すると、風丸がこの場にいるはずの人間がいないことに気づく。
「おい! 瑞貴はどうした!?」
「あっ、置いてきちゃったっス……」
「俺も壁山くんを追いかけることに必死だったから……」
円堂と豪炎寺と鬼道と秋と夏未は顔を青ざめた。
『影山は瑞貴嬢ちゃんを狙ってる』
五人の脳裏に鬼瓦源五郎の言葉が思い浮かんだ。影野の言う大人の人が影山の手下だとすれば、瑞貴が危ないのは目に見えていた。
「みぎゃああぁぁあああ!!」
「「「「「!?」」」」」
校舎から瑞貴の悲鳴が聞こえた。そして円堂は迷うこともなく仲間に声をかける。
「よし、行くぞみんな! そいつを捕まえて瑞貴を助け出すんだ!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
「夏未さん、火お願い!」
「わかったわ!」
怯えている壁山、気絶している目金、火を頼まれた夏未、そして大人の三人を残して円堂たちは校舎に向かった。――その中で、響木は別段慌ててない表情をしていたことに気づかずに。
校舎の中に入った円堂たちは、問題の三組の教室を警戒して廊下の角にいる。
「あの中だな」
「うん……」
影野に教室を確認し反対側で豪炎寺たちの合図を見た円堂はゆっくりと教室の扉に手をかけると、勢いよく開く。
「あきらめろ! 逃げてもムダだ!」
しかし中には誰もおらず、反対側に逃げたかと思ったが豪炎寺はそれを否定するように首を振った。
「誰もいないわね……」
「逃がしたか」
秋と染岡は呟くと、一之瀬が廊下の角にいる人の気配に気づいた。
「どうかしたの?」
「ん~。あ、いえ。気のせいみたいっス」
改めて進もうとすると、目の前の教室に大きな人影が見えた。
「出たっスううぅぅううう!!」
壁山は目にも止まらない速さで逃げ出した。瑞貴はその速さに思わず呆然としていると、影野も壁山を追ったのか、そこには瑞貴一人しかいなかった。
「って、塀吾郎も仁も待ってよ~!」
「おい」
ポンッと肩を叩かれて瑞貴が振り向くと、そこには自分より慎重も体格も高い影が見えた。
「みぎゃああぁぁあああ!!」
――時は少し遡る。
「出たっスううぅぅううう!!」
校舎から聞こえた壁山の叫び声に円堂たちが振り向くと、物凄い速さで壁山がこっちに向かってきた。
「出たっスよぉ!!」
「出たって何が……うわぁ!」
一之瀬が聞こうとする前に壁山は砂埃を立てながら目金のうしろにしゃがんで身を丸くしていた。
「だだだだだからオバケが……さささ三組の教室に……」
「三組の教室?」
「なななんかこう、ゴゴゴゴワーって!」
「何言ってるんですか! そんなオバケみたいな非科学的なものがこの世に――」
「確かに誰かいた」
「「「「「えっ?」」」」」
いつの間にか影野が壁山のうしろから出てきて言った。ちなみに目金はあまりの突然のことで涙を流しながら気絶した。
「誰か大人の人が……」
「えっ? でも監督も場寅さんも菅田先生もここにいるし……」
「――影山!」
影野の言葉で秋が確認しても大人組は全員この場にいる。すると半田が言うと円堂が反応した。
「影山!?」
「もしかしたら、影山の手下じゃないか? 決勝戦前に事故を起こして相手チームが試合に出られないようにするのは影山の手だ!」
「ありうるでヤンス!」
栗松も納得すると、風丸がこの場にいるはずの人間がいないことに気づく。
「おい! 瑞貴はどうした!?」
「あっ、置いてきちゃったっス……」
「俺も壁山くんを追いかけることに必死だったから……」
円堂と豪炎寺と鬼道と秋と夏未は顔を青ざめた。
『影山は瑞貴嬢ちゃんを狙ってる』
五人の脳裏に鬼瓦源五郎の言葉が思い浮かんだ。影野の言う大人の人が影山の手下だとすれば、瑞貴が危ないのは目に見えていた。
「みぎゃああぁぁあああ!!」
「「「「「!?」」」」」
校舎から瑞貴の悲鳴が聞こえた。そして円堂は迷うこともなく仲間に声をかける。
「よし、行くぞみんな! そいつを捕まえて瑞貴を助け出すんだ!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
「夏未さん、火お願い!」
「わかったわ!」
怯えている壁山、気絶している目金、火を頼まれた夏未、そして大人の三人を残して円堂たちは校舎に向かった。――その中で、響木は別段慌ててない表情をしていたことに気づかずに。
校舎の中に入った円堂たちは、問題の三組の教室を警戒して廊下の角にいる。
「あの中だな」
「うん……」
影野に教室を確認し反対側で豪炎寺たちの合図を見た円堂はゆっくりと教室の扉に手をかけると、勢いよく開く。
「あきらめろ! 逃げてもムダだ!」
しかし中には誰もおらず、反対側に逃げたかと思ったが豪炎寺はそれを否定するように首を振った。
「誰もいないわね……」
「逃がしたか」
秋と染岡は呟くと、一之瀬が廊下の角にいる人の気配に気づいた。