合宿やろうぜ!
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――家に帰った瑞貴と一哉はそれぞれの部屋で荷物をまとめて合宿の用意をする。
(世宇子中か……)
アフロディは『彼女は雷門の元にいるべきじゃない』、『実際、君たちは彼女の正体をしらないだろう?』と言った。確かに自分は彼らに大きなことを隠している。だがそれはこの決勝が終わったら言うつもりだったのだ。
コンコン。
「瑞貴、こっちは準備終わったよ」
「あっ、すぐ行く」
扉がノックして一之瀬の声に瑞貴は我に返り、カバンを肩に掛けて扉を開ける。
「じゃあ行こっか」
「うん」
二人は戸締りを確認してから家を出て雷門中へ向けて歩き出す。
「円堂の奴、大丈夫かなぁ」
「世宇子中の力を欠片だけとはいえ目の当たりにしたんだからね。それにマジン・ザ・ハンドを早く完成させようとしているから、それが追い打ちになったみたい」
「それだけじゃないよ」
「えっ?」
一之瀬は瑞貴の手をギュッと握る。
「円堂は瑞貴があいつらに連れ去られることを恐れているんだ。だけど、円堂だけじゃない。俺も瑞貴を守る。絶対に」
あまりにも真剣な瞳に瑞貴は不意に顔が赤くなったが、一之瀬の気持ちがとても嬉しかった。
「ありがとう」
久しぶりに満面の笑みを浮かべると、一之瀬も笑って瑞貴の手を繁いだまま走り出した。
「早く行かないと集合時間に遅れちゃうよ!」
「そうだね!」
最初は引っ張り出されるようだったが、瑞貴も一緒に走り出した。
☆☆☆☆☆
瑞貴と一之瀬が雷門中の体育館に着くと、少しだが人が集まっていた。
「瑞貴せんぱーい!」
音無春奈が一之瀬と瑞貴が手を繋いでいる様子を見て一気に近づいて引っぺがし、瑞貴に抱きついてきた。
「何してるんですか一之瀬先輩! 私の瑞貴先輩に手を出さないでください!」
「いや、私は誰のものでもないからね!?」
「だって瑞貴先輩がお兄ちゃんと結婚すれば、ずっと一緒にいられるじゃないですか!」
「なっ!? 春奈ぁ!」
鬼道は慌てて春奈を瑞貴から離した。
「瑞貴、さっき言ったことは気にしないでくれ!」
「あっ……うん」
そして鬼道は顔を赤くしながら春奈と退散した。あまりの速さに瑞貴は呆然とするだけだった。
「瑞貴ちゃん。鬼道くんが気にしないでって言ってるんだから、布団出すのを手伝ってくれない?」
「あっ、わかった」
秋の言葉で我に返った瑞貴は秋と一緒に人数分の布団を出して並べていくと、なんだか騒がしい声が聞こえた。
「ちょっとみんなやめなさいってば! 枕投げに来たんじゃないのよ!?」
振り向ければ春奈と壁山塀吾郎と栗松鉄平と少林寺歩が枕投げをしている。
「ホアチョ!」
「やったでヤンスな!」
少林寺が投げたので栗松が反撃するが、壁山の協力により避けれた。しかしそのまま飛んだ枕は一之瀬と土門と話している染岡竜吾に当たってしまった。
「お前らなぁ~~」
「「「「ヒイイィィイイイ! ごめんなさーい!!」」」」
「コラ待て! コラァアア!!」
「だから言ったのに……」
染岡に追いかけられている一年生を見て秋は溜息を吐いた。
「宍戸、お前枕なんて持ってきたのか?」
「俺、これがないと寝られないんです。ほら触ってみてくださいよ。最近流行(ハヤリ)の低反発枕!」
「低反発? うわ、なんかいい感じじゃん!」
「寝るとき用の限定品なんだ」
「バンダバダバダバーキュッピーン」
宍戸佐吉と半田は枕の語り合い、松野は影野仁に睡眠用の猫耳帽子を見せ、目金は布団に寝転がりながら枕元にフィギュアを置く。
「お前ら……何しに来たんだ?」
「ごもっともだね~」
円堂が振り向くと瑞貴が彼らの様子を見てクスクスと笑っていた。
(世宇子中か……)
アフロディは『彼女は雷門の元にいるべきじゃない』、『実際、君たちは彼女の正体をしらないだろう?』と言った。確かに自分は彼らに大きなことを隠している。だがそれはこの決勝が終わったら言うつもりだったのだ。
コンコン。
「瑞貴、こっちは準備終わったよ」
「あっ、すぐ行く」
扉がノックして一之瀬の声に瑞貴は我に返り、カバンを肩に掛けて扉を開ける。
「じゃあ行こっか」
「うん」
二人は戸締りを確認してから家を出て雷門中へ向けて歩き出す。
「円堂の奴、大丈夫かなぁ」
「世宇子中の力を欠片だけとはいえ目の当たりにしたんだからね。それにマジン・ザ・ハンドを早く完成させようとしているから、それが追い打ちになったみたい」
「それだけじゃないよ」
「えっ?」
一之瀬は瑞貴の手をギュッと握る。
「円堂は瑞貴があいつらに連れ去られることを恐れているんだ。だけど、円堂だけじゃない。俺も瑞貴を守る。絶対に」
あまりにも真剣な瞳に瑞貴は不意に顔が赤くなったが、一之瀬の気持ちがとても嬉しかった。
「ありがとう」
久しぶりに満面の笑みを浮かべると、一之瀬も笑って瑞貴の手を繁いだまま走り出した。
「早く行かないと集合時間に遅れちゃうよ!」
「そうだね!」
最初は引っ張り出されるようだったが、瑞貴も一緒に走り出した。
☆☆☆☆☆
瑞貴と一之瀬が雷門中の体育館に着くと、少しだが人が集まっていた。
「瑞貴せんぱーい!」
音無春奈が一之瀬と瑞貴が手を繋いでいる様子を見て一気に近づいて引っぺがし、瑞貴に抱きついてきた。
「何してるんですか一之瀬先輩! 私の瑞貴先輩に手を出さないでください!」
「いや、私は誰のものでもないからね!?」
「だって瑞貴先輩がお兄ちゃんと結婚すれば、ずっと一緒にいられるじゃないですか!」
「なっ!? 春奈ぁ!」
鬼道は慌てて春奈を瑞貴から離した。
「瑞貴、さっき言ったことは気にしないでくれ!」
「あっ……うん」
そして鬼道は顔を赤くしながら春奈と退散した。あまりの速さに瑞貴は呆然とするだけだった。
「瑞貴ちゃん。鬼道くんが気にしないでって言ってるんだから、布団出すのを手伝ってくれない?」
「あっ、わかった」
秋の言葉で我に返った瑞貴は秋と一緒に人数分の布団を出して並べていくと、なんだか騒がしい声が聞こえた。
「ちょっとみんなやめなさいってば! 枕投げに来たんじゃないのよ!?」
振り向ければ春奈と壁山塀吾郎と栗松鉄平と少林寺歩が枕投げをしている。
「ホアチョ!」
「やったでヤンスな!」
少林寺が投げたので栗松が反撃するが、壁山の協力により避けれた。しかしそのまま飛んだ枕は一之瀬と土門と話している染岡竜吾に当たってしまった。
「お前らなぁ~~」
「「「「ヒイイィィイイイ! ごめんなさーい!!」」」」
「コラ待て! コラァアア!!」
「だから言ったのに……」
染岡に追いかけられている一年生を見て秋は溜息を吐いた。
「宍戸、お前枕なんて持ってきたのか?」
「俺、これがないと寝られないんです。ほら触ってみてくださいよ。最近流行(ハヤリ)の低反発枕!」
「低反発? うわ、なんかいい感じじゃん!」
「寝るとき用の限定品なんだ」
「バンダバダバダバーキュッピーン」
宍戸佐吉と半田は枕の語り合い、松野は影野仁に睡眠用の猫耳帽子を見せ、目金は布団に寝転がりながら枕元にフィギュアを置く。
「お前ら……何しに来たんだ?」
「ごもっともだね~」
円堂が振り向くと瑞貴が彼らの様子を見てクスクスと笑っていた。