帝国が来た!
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雷門中のボールになっても万丈一道の必殺技・サイクロンが半田を吹き飛ばしたり、寺門の必殺技・百烈ショットでゴールが決まったり、次々と帝国学園サッカー部のラフプレーに近い攻撃で雷門中サッカー部が倒れていく。
瑞貴が攻撃をカットしてパスを繰り出すも、それすら帝国学園サッカー部に止められてしまう。
そして14…15…16…17…18…19と次々点が決まっていく。だが瑞貴が知っている原作と違い、ここまで点が一つ多かった。
(原作の違いが出てきた……。私がいるから……?)
「出て来い…出て来い……。さもなくば、あの最後の二人を……あいつらを――」
「叩きのめす!」
鬼道が指差したのは円堂と瑞貴。寺門が繰り出したシュートが再び円堂の顔面にぶつかりゴールに入ることなく跳ね返って戻って来た。
もちろんそれも計算の上なので、次々と交代で帝国学園サッカー部は円堂と瑞貴にボールをぶつけていく。
「ふざけるな……! こんなの…こんなの…サッカーじゃねぇ!」
風丸は円堂を押しのけて自らシュートに当たった。そのボールは跳ね返って鬼道に渡る。
「風丸!」
「風丸くん!」
「風丸!」
「一郎太!」
その光景に円堂や秋や染岡や瑞貴が叫ぶ。円堂と瑞貴が駆け寄ると風丸はもうボロボロだった。
「風丸!」
「一郎太、しっかり!」
「え…ん…どう……。み…ずき……」
円堂はギュッと目を閉じ帝国イレブンを睨む。
「お前の気持ち、受け止めたぜ。瑞貴、お前もポジションに戻れ」
「でも――!」
「安心しろ」
「っ!」
ハッと円堂を見ると今までと違う目をしていた。瑞貴は一つ頷いて元のポジションに着く。円堂は風丸を支えながら立ち上がる。
「絶対……このゴールは守ってみせる!」
「フッ。一度として守れてはいないが」
「百烈ショット!」
鬼道は再びボールを高く上げると寺門が撃つ。あれをもう一度くらったら円堂でも倒れてしまうかもしれない。
部員の誰もが痛む体を抑えても円堂を守ろうとした。だが――瑞貴は技が放たれたと同時に帝国エリアに向かって走って行く。これには雷門中だけでなく、帝国学園も、誰もが驚いた。
《なんと井上! 円堂をフォローせずに、一人、帝国ゴールに向かって走っていく! これはどういうことだ!?》
――あのときの円堂の目を瑞貴はよく知っている。
「このシュート……決めさせるもんかぁ!」
――絶対という決意にあふれた目。
「瑞貴も俺を信じて走ってるんだ。俺が止めるって……」
――この目をしているときが彼の一番頼りになるときだ。
(私は彼を――円堂守を信じてる!)
円堂が拳を握ると周りにオーラが出てきた。今までと違うオーラを。
「これを止めた俺から、必ずパスが来ると信じて! ――はあっ!」
円堂のオーラは拳に集まり大きく光る手を空中に出した。そしてそれを前に突き出し、百烈ショットを受け止め手中に収めた。
(あれはゴッドハンド……! 守がこの場面で使うなんて……!)
原作と違うが、四十年前の伝説のイナズマイレブンのキーパーが使っていた必殺技。それがこのフィールドに――円堂の元に甦った。
その姿に鬼道も帝国学園サッカー部も、観客も驚きを隠せず、秋と春奈は手を合わせて喜んだ。
《止めた――っ!! ついに帝国のシュートを止めた――っ!!》
「これだ!」
祖父・円堂大介のノートにあった必殺技の一つを、円堂は見事に身に付けた。
「これはまた……なかなか面白い余興だな」
影山は面白そうに笑っていた。
「いっけぇ――っ!! 瑞貴――っ!!」
円堂が投げたボールはそのまま帝国エリアにいた瑞貴に渡された。瑞貴はボールを受け取ってドリブルする。
「女如きに通させるものか!」
「ふっ!」
「なっ!?」
辺見渡が立ち塞がるが瑞貴はあっという間に抜いた。いつ抜かれたのかわからないくらいの速さだった。
次々と帝国学園サッカー部を見事なテクニックでかわし、DFが全員で止めようとすると瑞貴はボールを高く上げて自らも飛んだ。
「なんだと!?」
《おぉーっと! 井上、見事なフェイントで帝国の選手をかわして飛んだ――っ!! ゴールにはキーパーしかいない!!》
源田はここまで来ると思っていなかったらしく驚くが、すぐに迎え撃つべく構える。
瑞貴が攻撃をカットしてパスを繰り出すも、それすら帝国学園サッカー部に止められてしまう。
そして14…15…16…17…18…19と次々点が決まっていく。だが瑞貴が知っている原作と違い、ここまで点が一つ多かった。
(原作の違いが出てきた……。私がいるから……?)
「出て来い…出て来い……。さもなくば、あの最後の二人を……あいつらを――」
「叩きのめす!」
鬼道が指差したのは円堂と瑞貴。寺門が繰り出したシュートが再び円堂の顔面にぶつかりゴールに入ることなく跳ね返って戻って来た。
もちろんそれも計算の上なので、次々と交代で帝国学園サッカー部は円堂と瑞貴にボールをぶつけていく。
「ふざけるな……! こんなの…こんなの…サッカーじゃねぇ!」
風丸は円堂を押しのけて自らシュートに当たった。そのボールは跳ね返って鬼道に渡る。
「風丸!」
「風丸くん!」
「風丸!」
「一郎太!」
その光景に円堂や秋や染岡や瑞貴が叫ぶ。円堂と瑞貴が駆け寄ると風丸はもうボロボロだった。
「風丸!」
「一郎太、しっかり!」
「え…ん…どう……。み…ずき……」
円堂はギュッと目を閉じ帝国イレブンを睨む。
「お前の気持ち、受け止めたぜ。瑞貴、お前もポジションに戻れ」
「でも――!」
「安心しろ」
「っ!」
ハッと円堂を見ると今までと違う目をしていた。瑞貴は一つ頷いて元のポジションに着く。円堂は風丸を支えながら立ち上がる。
「絶対……このゴールは守ってみせる!」
「フッ。一度として守れてはいないが」
「百烈ショット!」
鬼道は再びボールを高く上げると寺門が撃つ。あれをもう一度くらったら円堂でも倒れてしまうかもしれない。
部員の誰もが痛む体を抑えても円堂を守ろうとした。だが――瑞貴は技が放たれたと同時に帝国エリアに向かって走って行く。これには雷門中だけでなく、帝国学園も、誰もが驚いた。
《なんと井上! 円堂をフォローせずに、一人、帝国ゴールに向かって走っていく! これはどういうことだ!?》
――あのときの円堂の目を瑞貴はよく知っている。
「このシュート……決めさせるもんかぁ!」
――絶対という決意にあふれた目。
「瑞貴も俺を信じて走ってるんだ。俺が止めるって……」
――この目をしているときが彼の一番頼りになるときだ。
(私は彼を――円堂守を信じてる!)
円堂が拳を握ると周りにオーラが出てきた。今までと違うオーラを。
「これを止めた俺から、必ずパスが来ると信じて! ――はあっ!」
円堂のオーラは拳に集まり大きく光る手を空中に出した。そしてそれを前に突き出し、百烈ショットを受け止め手中に収めた。
(あれはゴッドハンド……! 守がこの場面で使うなんて……!)
原作と違うが、四十年前の伝説のイナズマイレブンのキーパーが使っていた必殺技。それがこのフィールドに――円堂の元に甦った。
その姿に鬼道も帝国学園サッカー部も、観客も驚きを隠せず、秋と春奈は手を合わせて喜んだ。
《止めた――っ!! ついに帝国のシュートを止めた――っ!!》
「これだ!」
祖父・円堂大介のノートにあった必殺技の一つを、円堂は見事に身に付けた。
「これはまた……なかなか面白い余興だな」
影山は面白そうに笑っていた。
「いっけぇ――っ!! 瑞貴――っ!!」
円堂が投げたボールはそのまま帝国エリアにいた瑞貴に渡された。瑞貴はボールを受け取ってドリブルする。
「女如きに通させるものか!」
「ふっ!」
「なっ!?」
辺見渡が立ち塞がるが瑞貴はあっという間に抜いた。いつ抜かれたのかわからないくらいの速さだった。
次々と帝国学園サッカー部を見事なテクニックでかわし、DFが全員で止めようとすると瑞貴はボールを高く上げて自らも飛んだ。
「なんだと!?」
《おぉーっと! 井上、見事なフェイントで帝国の選手をかわして飛んだ――っ!! ゴールにはキーパーしかいない!!》
源田はここまで来ると思っていなかったらしく驚くが、すぐに迎え撃つべく構える。