ゴッドハンドを超えろ!
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「お前たちなら大丈夫だ。雷門には鬼道さんも豪炎寺も円堂も、瑞貴の仲間たちがいるんだ」
「次郎……」
「壁にぶち当たっているなら俺たちも支えることはできる。だから一人で何もかも背負うとするな」
「幸次郎……」
そうだ、円堂を支えるとか言いながら自分は何もしていない。マネージャーの秋たちと違って自分は選手なのだ。だから何かできるかもしれない。そう考えるとどこか吹っ切れることができた。
「そうだね! うしろを振り向くことも大事だけど、前に進むことがもっと大事だもん」
「ああ。瑞貴、俺たちの分まで頼んだぞ」
「必ず世宇子を倒してくれ」
二人の応援に瑞貴は強く深く頷いた。
気がかりであるのはキャプテンであり相棒の円堂のこと。――明日、鉄塔広場に行こうと瑞貴は思った。
☆☆☆☆☆
次の日。瑞貴は部活を終えるとジャージのまま鉄塔広場へ向かおうと足を進めると、ガシッと両肩をつかまれた。振り向くとそこには豪炎寺と鬼道の姿があった。
「円堂の所へ行くんだろう」
「ちょうど俺たちも行こうとしていた。一緒に行こう」
特に断る理由がないので瑞貴は頷いた。
――鉄塔広場に着くと、円堂はいつものタイヤを使った特訓をしていた。しかしいつもとは違って、ただガムシャラにぶつかっている感じだった。
「こんなことだと思ったよ」
「えっ?」
鬼道が言葉を放つと円堂は振り返り、三人の姿に気づいた。
「それでマジン・ザ・ハンドがマスターできるのか?」
「とにかく、俺にはこれしかないからさ」
初心に返るということだろう。初めての帝国戦のときも、そして今までもこの特訓をして強くなっていった。瑞貴はニコッと円堂に笑いかける。
「手伝うよ」
「ホント!?」
「サッカーバカになってみるか」
「世宇子に勝つ秘訣になるかもしれない」
鬼道は笑ってうと、豪炎寺も同意した。
そして三人もユニフォーム着替え、振り子になるタイヤを三つ用意して無数のボールを置く。その反対側では円堂が構えていた。キーパーの特訓にもなるが、シュートするほうも正確に狙う特訓にもなる。
「来い!」
初めに鬼道が蹴ってうまくタイヤの間を通り抜けると、円堂の顔に当たった。だが円堂はすぐに立ち上がる。
「次郎……」
「壁にぶち当たっているなら俺たちも支えることはできる。だから一人で何もかも背負うとするな」
「幸次郎……」
そうだ、円堂を支えるとか言いながら自分は何もしていない。マネージャーの秋たちと違って自分は選手なのだ。だから何かできるかもしれない。そう考えるとどこか吹っ切れることができた。
「そうだね! うしろを振り向くことも大事だけど、前に進むことがもっと大事だもん」
「ああ。瑞貴、俺たちの分まで頼んだぞ」
「必ず世宇子を倒してくれ」
二人の応援に瑞貴は強く深く頷いた。
気がかりであるのはキャプテンであり相棒の円堂のこと。――明日、鉄塔広場に行こうと瑞貴は思った。
☆☆☆☆☆
次の日。瑞貴は部活を終えるとジャージのまま鉄塔広場へ向かおうと足を進めると、ガシッと両肩をつかまれた。振り向くとそこには豪炎寺と鬼道の姿があった。
「円堂の所へ行くんだろう」
「ちょうど俺たちも行こうとしていた。一緒に行こう」
特に断る理由がないので瑞貴は頷いた。
――鉄塔広場に着くと、円堂はいつものタイヤを使った特訓をしていた。しかしいつもとは違って、ただガムシャラにぶつかっている感じだった。
「こんなことだと思ったよ」
「えっ?」
鬼道が言葉を放つと円堂は振り返り、三人の姿に気づいた。
「それでマジン・ザ・ハンドがマスターできるのか?」
「とにかく、俺にはこれしかないからさ」
初心に返るということだろう。初めての帝国戦のときも、そして今までもこの特訓をして強くなっていった。瑞貴はニコッと円堂に笑いかける。
「手伝うよ」
「ホント!?」
「サッカーバカになってみるか」
「世宇子に勝つ秘訣になるかもしれない」
鬼道は笑ってうと、豪炎寺も同意した。
そして三人もユニフォーム着替え、振り子になるタイヤを三つ用意して無数のボールを置く。その反対側では円堂が構えていた。キーパーの特訓にもなるが、シュートするほうも正確に狙う特訓にもなる。
「来い!」
初めに鬼道が蹴ってうまくタイヤの間を通り抜けると、円堂の顔に当たった。だが円堂はすぐに立ち上がる。