激闘! 木戸川清修!!
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「トライペガサスは決めさせない! スピニングカット!」
再びスピニングカットが襲うが、三人はそれに構うことなく突き進んだ。スピニングカットを破って三人の力が集まったボールはペガサスではなく、炎をまとったフェニックスになった。
「「「たああぁぁぁあああ!!」」」
「冗談じゃないっしょ!」
「このままじゃ僕たちは終わりだ!」
「決めさせるかぁ!」
武方三兄弟はそれを止めようとするも阻止できず、三人もろとも弾き飛ばされボールはゴールに突き刺さった。
《ゴォ――ルッ!! 雷門中、ついに逆転!》
「「「やったぁ!!」」」
円堂と一之瀬と土門はお互いの拳を合わせて高く掲げ、瑞貴と豪炎寺は笑い合った。そしてそのままホイッスルが鳴り響く。
《試合終了――っ!! 雷門中が激戦を制し、四十年ぶりの決勝進出を果たしました――っ!!》
決勝進出を果たした雷門サッカー部は手を取り合ったり肩を組み合ったりして喜びを分かち合う。
瑞貴は松野や鬼道たちと喜び合っていると、視界に西垣が一之瀬と土門と円堂に勝利を称えているのが見えた。そしてベンチに戻ると、監督の二階堂修吾を間に豪炎寺が武方三兄弟と握手を交わしているのも見えた。どうやら誤解を解くことができたようだ。
「瑞貴!」
豪炎寺に呼ばれた瑞貴が目を向けると、豪炎寺はこっちに来るように促した。その意図がわからず瑞貴が五人の元へ向かうと、武方三兄弟は瑞貴に向かって頭を下げた。
「えっ!?」
「すまなかった」
「あなたのプレーに敵いませんでした」
「あれがお前の実力だって正直思い知らされた」
武方三兄弟は初めから瑞貴なんて眼中になかった。だから今までの試合もマグレだって思っていたが、あのフェアリーダンスの威力を受けて瑞貴の実力もわかったのだ。
「もういいですよ。顔を上げてください」
武方三兄弟がゆっくり顔を上げると、瑞貴は今まで見たことがない穏やかな表情をしていた。
「また一緒にサッカーやりましょう。あなたたちはもっともっと強くなります。それを楽しみにしていますから」
そう言って満面の笑みを微笑むと、武方三兄弟は不意をつかれたように赤くなる。だが、瑞貴のうしろにいた豪炎寺がまたしても彼らが見たことないくらい黒いオーラを背負っていたのですぐに冷や汗をかいた。
そんな彼らをベンチから円堂と鬼道は見つめていた。
「よかったな。わかってもらえて」
「……ついにここまで来たな。次は世宇子との決勝戦だ」
「ああ!」
円堂は拳をゆっくり解いて自分の手の平を見つめた。今回の試合のこと、次の試合のことが円堂の脳裏を駆け巡る。
「大丈夫か」
「ああ……」
鬼道はその思考を悟ったのか、円堂に声をかけると円堂は再び拳を作って言った。
再びスピニングカットが襲うが、三人はそれに構うことなく突き進んだ。スピニングカットを破って三人の力が集まったボールはペガサスではなく、炎をまとったフェニックスになった。
「「「たああぁぁぁあああ!!」」」
「冗談じゃないっしょ!」
「このままじゃ僕たちは終わりだ!」
「決めさせるかぁ!」
武方三兄弟はそれを止めようとするも阻止できず、三人もろとも弾き飛ばされボールはゴールに突き刺さった。
《ゴォ――ルッ!! 雷門中、ついに逆転!》
「「「やったぁ!!」」」
円堂と一之瀬と土門はお互いの拳を合わせて高く掲げ、瑞貴と豪炎寺は笑い合った。そしてそのままホイッスルが鳴り響く。
《試合終了――っ!! 雷門中が激戦を制し、四十年ぶりの決勝進出を果たしました――っ!!》
決勝進出を果たした雷門サッカー部は手を取り合ったり肩を組み合ったりして喜びを分かち合う。
瑞貴は松野や鬼道たちと喜び合っていると、視界に西垣が一之瀬と土門と円堂に勝利を称えているのが見えた。そしてベンチに戻ると、監督の二階堂修吾を間に豪炎寺が武方三兄弟と握手を交わしているのも見えた。どうやら誤解を解くことができたようだ。
「瑞貴!」
豪炎寺に呼ばれた瑞貴が目を向けると、豪炎寺はこっちに来るように促した。その意図がわからず瑞貴が五人の元へ向かうと、武方三兄弟は瑞貴に向かって頭を下げた。
「えっ!?」
「すまなかった」
「あなたのプレーに敵いませんでした」
「あれがお前の実力だって正直思い知らされた」
武方三兄弟は初めから瑞貴なんて眼中になかった。だから今までの試合もマグレだって思っていたが、あのフェアリーダンスの威力を受けて瑞貴の実力もわかったのだ。
「もういいですよ。顔を上げてください」
武方三兄弟がゆっくり顔を上げると、瑞貴は今まで見たことがない穏やかな表情をしていた。
「また一緒にサッカーやりましょう。あなたたちはもっともっと強くなります。それを楽しみにしていますから」
そう言って満面の笑みを微笑むと、武方三兄弟は不意をつかれたように赤くなる。だが、瑞貴のうしろにいた豪炎寺がまたしても彼らが見たことないくらい黒いオーラを背負っていたのですぐに冷や汗をかいた。
そんな彼らをベンチから円堂と鬼道は見つめていた。
「よかったな。わかってもらえて」
「……ついにここまで来たな。次は世宇子との決勝戦だ」
「ああ!」
円堂は拳をゆっくり解いて自分の手の平を見つめた。今回の試合のこと、次の試合のことが円堂の脳裏を駆け巡る。
「大丈夫か」
「ああ……」
鬼道はその思考を悟ったのか、円堂に声をかけると円堂は再び拳を作って言った。