必殺のトライアングルZ!
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――それから夕方になるまで一緒にサッカーをした。
「ありがとうお姉ちゃん! 楽しかった!」
「うん。私も楽しかったよ」
瑞貴は南沢が可愛らしく思えて頭を撫でる。南沢も嬉しそうに笑っていた。
「ねえ、お姉ちゃん」
「ん?」
南沢にユニフォームの裾を引っ張られたので、瑞貴は腰を落として顔が南沢と向かい合うようにすると――。
チュ。
狙ったかのように南沢が瑞貴の頬にキスした。
「なっ……!」
「僕、お姉ちゃんが好きになっちゃった。将来僕と結婚してね!」
「へっ!?」
「じゃあね、お姉ちゃん!」
南沢は大きく手を振りながら去って行った。瑞貴は顔を赤くして頬に手を押さえ、一之瀬に見られないように彼が帰ってくるまで秘密の特訓場にいようと決めた。
――将来フェロモンボーイになる姿を垣間見た、というのが瑞貴の後日談だった。
☆☆☆☆☆
準決勝当日――。
《さあ全国中学サッカーファンの皆様。フットボールフロンティアもいよいよ佳境! 本日は、Bブロックの準決勝! 昨年の準優勝チーム名門木戸川清修と、本大会台風の目となっている雷門中の対決です!》
実況者の角馬王将の声がスピーカーを通して鳴り響き、雷門中サッカー部は試合会場へ向かおうとすると、ちょうど木戸川清修中サッカー部も同じだったようで廊下で出会う。
「豪炎寺……」
「今回は逃げなかったようですね」
「俺は正々堂々と戦う。それだけだ」
またしても挑発する武方三兄弟だが、豪炎寺は歯向かうことなくただ答えた。
「まっ。精々楽しませてくれよ、みたいな?」
「この一年でお前の力が鈍ってなければいいけどな」
「そこの熱血くんも、俺たちのトライアングルZで吹っ飛ばされないようにね! みたいな」
「ああ! 必ず止めてやる!」
「自然の(ナチュラル)プレーヤーさんも実力を拝見させていただきましょう」
「どうぞご自由に。それでも私たちは絶対に勝つ!」
そして両チームピッチに立ってポジションに着く。一之瀬を加入したことで、同じMFの半田真一がベンチ入りとなった。
《昨年優勝を逃した雪辱を果たすためにも負けられない木戸川清修! そして対する雷門中には四十年ぶりの決勝進出がかかっている! これは熱い戦いになること間違いなしだ!!》
審判のホイッスルが鳴り、試合が始まった。キックオフは木戸川清修中から。
「とぉりゃあ!」
手始めに染岡がスライディングを仕掛けるが、武方三兄弟はそれをかわした。
「来い!」
「見せてやる。俺たちの本当の力を! みたいな!」
武方三兄弟は豪炎寺すらもかわして雷門陣内へ攻めて来る。
「瑞貴! マックス! 中央を塞げ!」
「「オウッ!」」
「努!」
鬼道の指示で瑞貴と松野空介が前に出ると、友がボールを高く蹴り上げた。これは完全なフリーだ。
「バックトルネード!」
「そいつは通用しないぜ! 爆裂パンチ!」
河川敷のときのように円堂は爆裂パンチで迎え撃つが、一向にパワーは低下しない。
「クッ! この前とパワーが……!」
「円堂!」
「円堂!」
「守!」
豪炎寺と鬼道と瑞貴が叫ぶが、ボールはゴールに叩き込まれてしまった。
《ゴォ――ルッ!! 木戸川清修、開始早々先取点を取ったぁ――っ!!》
倒れた円堂の周りに心配してチームメイトが集まる。
「どうなってるんだ? この前のバックトルネードとケタが違う……!」
「あぁん? 何を驚いちゃってるの?」
雷門中サッカー部が武方三兄弟を見ると、全員バカにするような顔をしていた。
「前回の対決はデモンストレーションに過ぎませんよぉ?」
「試合前に本気出すわけないだろぉ?」
そう言って武方三兄弟は余裕の笑みと笑い声を上げる。
「豪炎寺! お前に見せてやるよ……」
「「「俺たちの力をな!!」」」
「っ!」
三人はそろって豪炎寺を指差して宣言すると、豪炎寺は顔を歪める。
「「「ハッハッハッハッ!」」」
武方三兄弟が高笑いする中、雷門はどうこのピンチを乗り越えるのだろうか――。
☆副キャプテン 今日の格言☆
ここまで勝ち進んできた以上、引き下がるわけにはいかないもんね!
以上!!
「ありがとうお姉ちゃん! 楽しかった!」
「うん。私も楽しかったよ」
瑞貴は南沢が可愛らしく思えて頭を撫でる。南沢も嬉しそうに笑っていた。
「ねえ、お姉ちゃん」
「ん?」
南沢にユニフォームの裾を引っ張られたので、瑞貴は腰を落として顔が南沢と向かい合うようにすると――。
チュ。
狙ったかのように南沢が瑞貴の頬にキスした。
「なっ……!」
「僕、お姉ちゃんが好きになっちゃった。将来僕と結婚してね!」
「へっ!?」
「じゃあね、お姉ちゃん!」
南沢は大きく手を振りながら去って行った。瑞貴は顔を赤くして頬に手を押さえ、一之瀬に見られないように彼が帰ってくるまで秘密の特訓場にいようと決めた。
――将来フェロモンボーイになる姿を垣間見た、というのが瑞貴の後日談だった。
☆☆☆☆☆
準決勝当日――。
《さあ全国中学サッカーファンの皆様。フットボールフロンティアもいよいよ佳境! 本日は、Bブロックの準決勝! 昨年の準優勝チーム名門木戸川清修と、本大会台風の目となっている雷門中の対決です!》
実況者の角馬王将の声がスピーカーを通して鳴り響き、雷門中サッカー部は試合会場へ向かおうとすると、ちょうど木戸川清修中サッカー部も同じだったようで廊下で出会う。
「豪炎寺……」
「今回は逃げなかったようですね」
「俺は正々堂々と戦う。それだけだ」
またしても挑発する武方三兄弟だが、豪炎寺は歯向かうことなくただ答えた。
「まっ。精々楽しませてくれよ、みたいな?」
「この一年でお前の力が鈍ってなければいいけどな」
「そこの熱血くんも、俺たちのトライアングルZで吹っ飛ばされないようにね! みたいな」
「ああ! 必ず止めてやる!」
「自然の(ナチュラル)プレーヤーさんも実力を拝見させていただきましょう」
「どうぞご自由に。それでも私たちは絶対に勝つ!」
そして両チームピッチに立ってポジションに着く。一之瀬を加入したことで、同じMFの半田真一がベンチ入りとなった。
《昨年優勝を逃した雪辱を果たすためにも負けられない木戸川清修! そして対する雷門中には四十年ぶりの決勝進出がかかっている! これは熱い戦いになること間違いなしだ!!》
審判のホイッスルが鳴り、試合が始まった。キックオフは木戸川清修中から。
「とぉりゃあ!」
手始めに染岡がスライディングを仕掛けるが、武方三兄弟はそれをかわした。
「来い!」
「見せてやる。俺たちの本当の力を! みたいな!」
武方三兄弟は豪炎寺すらもかわして雷門陣内へ攻めて来る。
「瑞貴! マックス! 中央を塞げ!」
「「オウッ!」」
「努!」
鬼道の指示で瑞貴と松野空介が前に出ると、友がボールを高く蹴り上げた。これは完全なフリーだ。
「バックトルネード!」
「そいつは通用しないぜ! 爆裂パンチ!」
河川敷のときのように円堂は爆裂パンチで迎え撃つが、一向にパワーは低下しない。
「クッ! この前とパワーが……!」
「円堂!」
「円堂!」
「守!」
豪炎寺と鬼道と瑞貴が叫ぶが、ボールはゴールに叩き込まれてしまった。
《ゴォ――ルッ!! 木戸川清修、開始早々先取点を取ったぁ――っ!!》
倒れた円堂の周りに心配してチームメイトが集まる。
「どうなってるんだ? この前のバックトルネードとケタが違う……!」
「あぁん? 何を驚いちゃってるの?」
雷門中サッカー部が武方三兄弟を見ると、全員バカにするような顔をしていた。
「前回の対決はデモンストレーションに過ぎませんよぉ?」
「試合前に本気出すわけないだろぉ?」
そう言って武方三兄弟は余裕の笑みと笑い声を上げる。
「豪炎寺! お前に見せてやるよ……」
「「「俺たちの力をな!!」」」
「っ!」
三人はそろって豪炎寺を指差して宣言すると、豪炎寺は顔を歪める。
「「「ハッハッハッハッ!」」」
武方三兄弟が高笑いする中、雷門はどうこのピンチを乗り越えるのだろうか――。
☆副キャプテン 今日の格言☆
ここまで勝ち進んできた以上、引き下がるわけにはいかないもんね!
以上!!