必殺のトライアングルZ!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「これでハッキリしましたねぇ。準決勝は僕たちの勝ちです」
「なんだと……!」
「ちょっ、マジわかんない? ゴールを奪って豪炎寺よりスゴいことを証明しろって言ったのは、お前なんだけどぉ?」
「だから言われた通り証明した……俺たちは豪炎寺を超えたんだ!」
「だから豪炎寺のいる雷門には絶対負けません。自然の(ナチュラル)プレーヤーも、この調子じゃ大したことなさそうですからね。世宇子中を倒して全国一になるのは……」
「「「俺たち武方三兄弟のいる木戸川清修だ!」」」
「――何やってるんだぁ! お前たち!」
聞き慣れない声に顔を上げると、三十代くらいの男と、武方三兄弟が着ていた制服と同じ格好をしている少年がいた。
「「「ヒイイッ! 監督!」」」
彼は木戸川清修サッカー部監督・二階堂修吾だ。
「サッカー選手ならば、試合で正々堂々と戦え!」
「「「わかりました……」」」
「君も、それでいいな?」
「はい。すみませんでした……」
二階堂は円堂にも確認し、円堂は頭が冷えたのか素直に謝った。
「わかればいい。お前たちは先に帰ってろ」
「「「はい……」」」
「スゴい……!」
そそくさと素直に退散した武方三兄弟に、瑞貴は二階堂へ尊敬の眼差しを向ける。
「二階堂監督!」
「久しぶりだな豪炎寺。フットボールフロンティアでの活躍は見ている。元気にサッカーを続けているようでよかったよ。がんばれよ!」
「ありがとうございます」
豪炎寺は二階堂に向けて頭を下げる。次に二階堂は瑞貴に顔を向けた。
「それと、君が自然の(ナチュラル)プレーヤーと謳われている井上瑞貴さんだね」
「あっ、はい」
「君の活躍も見ている。素晴らしい実力だ。試合、楽しみにしてるぞ」
「はい! ありがとうございます!」
瑞貴も豪炎寺同様に頭を下げ、二階堂はそれを確認して立ち去ろうとし少年もそれに続こうとすると――。
「西垣!?」
一之瀬が声を上げたので少年は驚いて足を止めて振り返る。
「西垣!」
「えっ…一之瀬……? 一之瀬か!?」
どうやら二人は知り合いらしく、少年――西垣守は引き返して一之瀬の元へ駆け寄る。
「驚いたな、こんなところで会えるなんて!」
「なんだよ! どうなってるんだ、いったい!?」
続いて土門も秋も駆け付けると、西垣はさらに驚く。
「えっ、土門!? 秋!? なんだ俺は……タイムスリップしちゃったのかぁ……?」
嬉しさの余り西垣が涙ぐむと、一之瀬と土門と秋は微笑んだ。
――彼は一之瀬たちのアメリカ時代の幼馴染であり、トライペガサスを生み出した一人だった。
☆☆☆☆☆
「「そんなことないさ/よ!」」
豪炎寺は先ほどの武方三兄弟の言っていることを気にしているが、瑞貴と円堂はそれを否定する。
「いや、あの三兄弟の言う通りだ。理由はどうあれ、俺はチームメイトを裏切った……。木戸川のみんなに恨まれて当然だ」
「豪炎寺……」
鬼道も豪炎寺の名を呟き、風丸も宍戸も表情がよくなかった。
「そんなことないって! お前は、サッカーから逃げたわけじゃない」
「だから恨まれる理由なんかないって! そうでしょ、修也?」
「円堂……瑞貴……」
必死な表情で言う二人に豪炎寺はフッと笑った。
「なんだと……!」
「ちょっ、マジわかんない? ゴールを奪って豪炎寺よりスゴいことを証明しろって言ったのは、お前なんだけどぉ?」
「だから言われた通り証明した……俺たちは豪炎寺を超えたんだ!」
「だから豪炎寺のいる雷門には絶対負けません。自然の(ナチュラル)プレーヤーも、この調子じゃ大したことなさそうですからね。世宇子中を倒して全国一になるのは……」
「「「俺たち武方三兄弟のいる木戸川清修だ!」」」
「――何やってるんだぁ! お前たち!」
聞き慣れない声に顔を上げると、三十代くらいの男と、武方三兄弟が着ていた制服と同じ格好をしている少年がいた。
「「「ヒイイッ! 監督!」」」
彼は木戸川清修サッカー部監督・二階堂修吾だ。
「サッカー選手ならば、試合で正々堂々と戦え!」
「「「わかりました……」」」
「君も、それでいいな?」
「はい。すみませんでした……」
二階堂は円堂にも確認し、円堂は頭が冷えたのか素直に謝った。
「わかればいい。お前たちは先に帰ってろ」
「「「はい……」」」
「スゴい……!」
そそくさと素直に退散した武方三兄弟に、瑞貴は二階堂へ尊敬の眼差しを向ける。
「二階堂監督!」
「久しぶりだな豪炎寺。フットボールフロンティアでの活躍は見ている。元気にサッカーを続けているようでよかったよ。がんばれよ!」
「ありがとうございます」
豪炎寺は二階堂に向けて頭を下げる。次に二階堂は瑞貴に顔を向けた。
「それと、君が自然の(ナチュラル)プレーヤーと謳われている井上瑞貴さんだね」
「あっ、はい」
「君の活躍も見ている。素晴らしい実力だ。試合、楽しみにしてるぞ」
「はい! ありがとうございます!」
瑞貴も豪炎寺同様に頭を下げ、二階堂はそれを確認して立ち去ろうとし少年もそれに続こうとすると――。
「西垣!?」
一之瀬が声を上げたので少年は驚いて足を止めて振り返る。
「西垣!」
「えっ…一之瀬……? 一之瀬か!?」
どうやら二人は知り合いらしく、少年――西垣守は引き返して一之瀬の元へ駆け寄る。
「驚いたな、こんなところで会えるなんて!」
「なんだよ! どうなってるんだ、いったい!?」
続いて土門も秋も駆け付けると、西垣はさらに驚く。
「えっ、土門!? 秋!? なんだ俺は……タイムスリップしちゃったのかぁ……?」
嬉しさの余り西垣が涙ぐむと、一之瀬と土門と秋は微笑んだ。
――彼は一之瀬たちのアメリカ時代の幼馴染であり、トライペガサスを生み出した一人だった。
☆☆☆☆☆
「「そんなことないさ/よ!」」
豪炎寺は先ほどの武方三兄弟の言っていることを気にしているが、瑞貴と円堂はそれを否定する。
「いや、あの三兄弟の言う通りだ。理由はどうあれ、俺はチームメイトを裏切った……。木戸川のみんなに恨まれて当然だ」
「豪炎寺……」
鬼道も豪炎寺の名を呟き、風丸も宍戸も表情がよくなかった。
「そんなことないって! お前は、サッカーから逃げたわけじゃない」
「だから恨まれる理由なんかないって! そうでしょ、修也?」
「円堂……瑞貴……」
必死な表情で言う二人に豪炎寺はフッと笑った。