必殺のトライアングルZ!
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「さっきから黙って聞いてみれば……」
瑞貴は肩をプルプルと震え出した。円堂と豪炎寺はギョッと内心身構え、鬼道は瑞貴の様子がおかしいので声をかけようとするが、空気がそうさせてくれないのでやめた。
「何勝手なこと言いやがんだてめぇら!」
「「「!」」」
ついにキレた瑞貴に豪炎寺と円堂は一気に青ざめた。同じく鬼道も青ざめて円堂と豪炎寺に小声で話しかける。
「お、おい円堂、豪炎寺……。瑞貴の奴なんだか態度が変わってないか?」
「瑞貴はキレると口調も悪くなって手のつけようがないほど怖いんだ……」
「ああ。それで冬海や元イナズマイレブンのメンバーに怒ったことがある」
初めて聞いた瑞貴の武勇伝に、鬼道は口の端を引きつらせながらさらに顔を青ざめた。
「お前らが勝手に修也に期待したんだろ! それを裏切ったとか卑怯者とか好き放題言いやがって! 期待される方の気持ちがわかるか!? 確かにチームメイトから信頼されるのは嬉しいが、その反面失敗したらいけないと気に病んでいくんだ。まるで肩に…体に重石がかかったみたいに……!」
円堂と鬼道はハッとして瑞貴を見ると拳が震えていた。
……瑞貴の両親は海外出張が多く弟を幼い瑞貴に任せていた。上の子だからか、大人びてたせいか、瑞貴は両親の期待に応えようとして弟の面倒をずっと見てきた。そして両親が亡くなったあとも、親戚一同から期待を背負わされ、ずっと耐えてきたのだ。
「よく見ればお前、雷門中の自然の(ナチュラル)プレーヤーじゃん?」
「だったら何」
「女がいるチーム如きに僕たちがいる木戸川清修に勝てるわけがありませんよ」
「今までの試合もマグレだった、みたいな?」
「なっ――」
明らかに男尊女卑をする言葉に瑞貴が顔をしかめると、円堂が瑞貴の前に出る。
「クッソ~もう我慢できない! 豪炎寺だけでなく瑞貴までバカにしやがって~! お前らの偵察とやら、俺が豪炎寺の代わりに受けて立ってやる!」
「円堂!?」
「守!?」
いきなりそう言い出した円堂に豪炎寺と瑞貴は驚いて声を上げる。
「何言ってるの?」
「ちょー意味わかんないんけど、みたいな」
「ストライカーなら、相手のキーパーの力を知りたいんじゃないのか?」
「それはそうだが……」
友と勝がバカにする口調で言うが、円堂は珍しく正論言うと努は呟く。
「お前らが豪炎寺よりスゴいというなら、俺からゴールを奪って証明してみろ!」
「うわっ。マジで時代遅れの熱血君って感じー」
「これは五分と五分の偵察だ」
再び円堂をバカにするが、鬼道の言葉で止まった。
「何故なら、こちらはキーパー力…そっちはFW力を見せ合うんだからな」
「さあ! やるのか? やらないのか? どっちだ!」
そう睨む円堂に勝を始め、武方三兄弟は悪どい笑みを浮かべて笑い出す。
「卑怯者の豪炎寺くんと違って、俺たちが逃げるわけないっしょ、みたいな」
「よし。付いて来い!」
円堂がそう武方三兄弟を促して歩き出すと残りの者もそれに続く。
店の陰で一部様子を見ていた宍戸佐吉が「大変だぁ~!」と言い、みんなに知らせるため走り出した。
☆☆☆☆☆
移動した場所は河川敷のグラウンド。
円堂と武方武方三兄弟はユニフォームに着替える。PK対決として円堂はゴール前で構え、武方三兄弟はセンターサークルに立つ。
「これはまた、面白くなってきたな」
「『偵察』っていうか、『決闘』っていう感じ?」
「「「それなら武方三兄弟の力、見せ付けてやりましょうか!!」」」
勝がドリブルして同時に走る三人。円堂は「来い!」と手の平に拳を打ちつける。
「いくぞ!」
「「よし!」」
瑞貴は肩をプルプルと震え出した。円堂と豪炎寺はギョッと内心身構え、鬼道は瑞貴の様子がおかしいので声をかけようとするが、空気がそうさせてくれないのでやめた。
「何勝手なこと言いやがんだてめぇら!」
「「「!」」」
ついにキレた瑞貴に豪炎寺と円堂は一気に青ざめた。同じく鬼道も青ざめて円堂と豪炎寺に小声で話しかける。
「お、おい円堂、豪炎寺……。瑞貴の奴なんだか態度が変わってないか?」
「瑞貴はキレると口調も悪くなって手のつけようがないほど怖いんだ……」
「ああ。それで冬海や元イナズマイレブンのメンバーに怒ったことがある」
初めて聞いた瑞貴の武勇伝に、鬼道は口の端を引きつらせながらさらに顔を青ざめた。
「お前らが勝手に修也に期待したんだろ! それを裏切ったとか卑怯者とか好き放題言いやがって! 期待される方の気持ちがわかるか!? 確かにチームメイトから信頼されるのは嬉しいが、その反面失敗したらいけないと気に病んでいくんだ。まるで肩に…体に重石がかかったみたいに……!」
円堂と鬼道はハッとして瑞貴を見ると拳が震えていた。
……瑞貴の両親は海外出張が多く弟を幼い瑞貴に任せていた。上の子だからか、大人びてたせいか、瑞貴は両親の期待に応えようとして弟の面倒をずっと見てきた。そして両親が亡くなったあとも、親戚一同から期待を背負わされ、ずっと耐えてきたのだ。
「よく見ればお前、雷門中の自然の(ナチュラル)プレーヤーじゃん?」
「だったら何」
「女がいるチーム如きに僕たちがいる木戸川清修に勝てるわけがありませんよ」
「今までの試合もマグレだった、みたいな?」
「なっ――」
明らかに男尊女卑をする言葉に瑞貴が顔をしかめると、円堂が瑞貴の前に出る。
「クッソ~もう我慢できない! 豪炎寺だけでなく瑞貴までバカにしやがって~! お前らの偵察とやら、俺が豪炎寺の代わりに受けて立ってやる!」
「円堂!?」
「守!?」
いきなりそう言い出した円堂に豪炎寺と瑞貴は驚いて声を上げる。
「何言ってるの?」
「ちょー意味わかんないんけど、みたいな」
「ストライカーなら、相手のキーパーの力を知りたいんじゃないのか?」
「それはそうだが……」
友と勝がバカにする口調で言うが、円堂は珍しく正論言うと努は呟く。
「お前らが豪炎寺よりスゴいというなら、俺からゴールを奪って証明してみろ!」
「うわっ。マジで時代遅れの熱血君って感じー」
「これは五分と五分の偵察だ」
再び円堂をバカにするが、鬼道の言葉で止まった。
「何故なら、こちらはキーパー力…そっちはFW力を見せ合うんだからな」
「さあ! やるのか? やらないのか? どっちだ!」
そう睨む円堂に勝を始め、武方三兄弟は悪どい笑みを浮かべて笑い出す。
「卑怯者の豪炎寺くんと違って、俺たちが逃げるわけないっしょ、みたいな」
「よし。付いて来い!」
円堂がそう武方三兄弟を促して歩き出すと残りの者もそれに続く。
店の陰で一部様子を見ていた宍戸佐吉が「大変だぁ~!」と言い、みんなに知らせるため走り出した。
☆☆☆☆☆
移動した場所は河川敷のグラウンド。
円堂と武方武方三兄弟はユニフォームに着替える。PK対決として円堂はゴール前で構え、武方三兄弟はセンターサークルに立つ。
「これはまた、面白くなってきたな」
「『偵察』っていうか、『決闘』っていう感じ?」
「「「それなら武方三兄弟の力、見せ付けてやりましょうか!!」」」
勝がドリブルして同時に走る三人。円堂は「来い!」と手の平に拳を打ちつける。
「いくぞ!」
「「よし!」」