必殺のトライアングルZ!
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「そいつらは去年豪炎寺の代わりに決勝に出場した、木戸川清修の3TOPだよ」
「つまり修也の元チームメイト、というわけか」
「さすがは鬼道有人。有力選手のデータは全てインプットされてるみたいじゃん?」
「フッ。三つ子のFWが珍しかったから覚えていただけだ」
「つまり三つ子じゃなければ覚えていなかったんだね」
「ああ」
「「「だああぁぁあああ!!」」」
またしても遠慮なく言った瑞貴。それに同意するように鬼道が頷くと、武方三兄弟はまたズッコケた。
「何っ! 今年の俺たちの活躍を知らないってのか!? 豪炎寺なんかいなくても勝てるって証明したのに!」
「今の木戸川清修は、史上最強と言ってもいいでしょう。豪炎寺よりもスンゴいストライカーが三人もいるんですからね」
「まっ、なんつーか準決勝の相手が雷門中じゃん? かるーくご挨拶、みたいな」
「宣言しに来たんですよ」
「「「俺たちが豪炎寺修也を叩き潰すとな!!」」」
そう宣言した武方三兄弟を豪炎寺が強く睨むと、パンパンと手が叩かれる音が聞こえた。
「はいはい。騒がしくなりそうだから全員店の外に移動しようか。ここにいちゃ迷惑だし」
音の正体は瑞貴だ。瑞貴はおばちゃんにお騒がせしました、とお辞儀をするとみんなを店の外に誘導させた。
店の外に出て、武方三兄弟と雷門組で向かい合い、稲妻KFCの子たちはその間で事を見守っていた。最初に突っかかったのは円堂だ。
「どういうことだ! なんでお前たちは――」
「豪炎寺修也を叩き潰し、木戸川清修の――いえ、僕たち三兄弟の恨みを晴らしたい……」
「それは!」
「それは!」
「「「豪炎寺が知ってるから聞いてみて!」」」
「えっ! 豪炎寺が……?」
武方三兄弟はビシィッと豪炎寺に向かって指差すと、円堂と鬼道と瑞貴も豪炎寺を見る。その顔はどことなく悲しそうな、悔しそうな表情をしていた。
「そう、去年のフットボールフロンティア……木戸川清修は、その方のおかげで決勝まで勝ち進んできたと言ってもいいでしょう」
「確かにそいつの力はズバ抜けていた! 控えの俺たち三兄弟は出る幕がなかった!」
「悔しいけど、それが現実っていうか……。だから俺たちはお前に夢を託した、みたいな」
「あなたがいれば絶対優勝できると信じてた。でも、でもあなたは……!」
「「「決勝に姿を現さなかった!!」」」
当時、豪炎寺はスタジアムに行く途中だった妹・豪炎寺夕香が事故に遭ったと聞き、病院へ駆け付けた。そのため決勝戦に出場しなかったのだ。
その理由を知っている円堂は慌てて弁解する。
「待ってくれ! 豪炎寺は――」
「お前は、俺たちの夢を裏切った!」
「英雄だと思ってたのに、決勝戦のプレッシャーにビビッて逃げ出した卑怯者だったんだ!」
罵詈雑言を言い続ける武方三兄弟に瑞貴はコメカミにビシッと青筋を浮かばせる。
「うるさい! 修也はそんな男じゃない!」
「そうだ! あの日豪炎寺は――」
「やめろ」
「だけどさ!」
「済んだことだ……。事実は変わらない」
円堂と瑞貴を制したのは張本人である豪炎寺だった。円堂は食いかかるが豪炎寺は顔をうつむけて言ったので、円堂も瑞貴も何も言わなくなった。
勝はバッグからサッカーボールを取り出し、片足で止める。
「まっ、せっかく挨拶に来たんだし偵察するよ。今の豪炎寺くんの力を見てみたいなー、みたいな?」
「悪いが、その気はない」
豪炎寺はそう言って振り向き、立ち去ろうとすると――。
「おやぁ? また逃げるつもりですかぁ」
ぷっつん。
勝が挑発すると豪炎寺は足を止めると、瑞貴は頭の中で何かが切れた。
「やっぱりお前は……」
この手の奴らがやることがわかった瑞貴と円堂と鬼道は顔をしかめる。
「臆病者の卑怯者だぁ!」
勝が豪炎寺に向けて思いっきりボールを蹴ると、すかさず円堂が弾き、瑞貴が勝に向けて軽く蹴り返す。そのボールは勝の足元に治まった。
「つまり修也の元チームメイト、というわけか」
「さすがは鬼道有人。有力選手のデータは全てインプットされてるみたいじゃん?」
「フッ。三つ子のFWが珍しかったから覚えていただけだ」
「つまり三つ子じゃなければ覚えていなかったんだね」
「ああ」
「「「だああぁぁあああ!!」」」
またしても遠慮なく言った瑞貴。それに同意するように鬼道が頷くと、武方三兄弟はまたズッコケた。
「何っ! 今年の俺たちの活躍を知らないってのか!? 豪炎寺なんかいなくても勝てるって証明したのに!」
「今の木戸川清修は、史上最強と言ってもいいでしょう。豪炎寺よりもスンゴいストライカーが三人もいるんですからね」
「まっ、なんつーか準決勝の相手が雷門中じゃん? かるーくご挨拶、みたいな」
「宣言しに来たんですよ」
「「「俺たちが豪炎寺修也を叩き潰すとな!!」」」
そう宣言した武方三兄弟を豪炎寺が強く睨むと、パンパンと手が叩かれる音が聞こえた。
「はいはい。騒がしくなりそうだから全員店の外に移動しようか。ここにいちゃ迷惑だし」
音の正体は瑞貴だ。瑞貴はおばちゃんにお騒がせしました、とお辞儀をするとみんなを店の外に誘導させた。
店の外に出て、武方三兄弟と雷門組で向かい合い、稲妻KFCの子たちはその間で事を見守っていた。最初に突っかかったのは円堂だ。
「どういうことだ! なんでお前たちは――」
「豪炎寺修也を叩き潰し、木戸川清修の――いえ、僕たち三兄弟の恨みを晴らしたい……」
「それは!」
「それは!」
「「「豪炎寺が知ってるから聞いてみて!」」」
「えっ! 豪炎寺が……?」
武方三兄弟はビシィッと豪炎寺に向かって指差すと、円堂と鬼道と瑞貴も豪炎寺を見る。その顔はどことなく悲しそうな、悔しそうな表情をしていた。
「そう、去年のフットボールフロンティア……木戸川清修は、その方のおかげで決勝まで勝ち進んできたと言ってもいいでしょう」
「確かにそいつの力はズバ抜けていた! 控えの俺たち三兄弟は出る幕がなかった!」
「悔しいけど、それが現実っていうか……。だから俺たちはお前に夢を託した、みたいな」
「あなたがいれば絶対優勝できると信じてた。でも、でもあなたは……!」
「「「決勝に姿を現さなかった!!」」」
当時、豪炎寺はスタジアムに行く途中だった妹・豪炎寺夕香が事故に遭ったと聞き、病院へ駆け付けた。そのため決勝戦に出場しなかったのだ。
その理由を知っている円堂は慌てて弁解する。
「待ってくれ! 豪炎寺は――」
「お前は、俺たちの夢を裏切った!」
「英雄だと思ってたのに、決勝戦のプレッシャーにビビッて逃げ出した卑怯者だったんだ!」
罵詈雑言を言い続ける武方三兄弟に瑞貴はコメカミにビシッと青筋を浮かばせる。
「うるさい! 修也はそんな男じゃない!」
「そうだ! あの日豪炎寺は――」
「やめろ」
「だけどさ!」
「済んだことだ……。事実は変わらない」
円堂と瑞貴を制したのは張本人である豪炎寺だった。円堂は食いかかるが豪炎寺は顔をうつむけて言ったので、円堂も瑞貴も何も言わなくなった。
勝はバッグからサッカーボールを取り出し、片足で止める。
「まっ、せっかく挨拶に来たんだし偵察するよ。今の豪炎寺くんの力を見てみたいなー、みたいな?」
「悪いが、その気はない」
豪炎寺はそう言って振り向き、立ち去ろうとすると――。
「おやぁ? また逃げるつもりですかぁ」
ぷっつん。
勝が挑発すると豪炎寺は足を止めると、瑞貴は頭の中で何かが切れた。
「やっぱりお前は……」
この手の奴らがやることがわかった瑞貴と円堂と鬼道は顔をしかめる。
「臆病者の卑怯者だぁ!」
勝が豪炎寺に向けて思いっきりボールを蹴ると、すかさず円堂が弾き、瑞貴が勝に向けて軽く蹴り返す。そのボールは勝の足元に治まった。