必殺のトライアングルZ!
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「おばちゃ~ん、こんちは」
「おや。サッカー少年、いらっしゃい」
どうやら円堂のサッカーバカは知り合いには結構有名のようだ。瑞貴は『サッカー少年』というアダ名を聞いて思わず吹き出すと、駄菓子屋のおばちゃんは瑞貴に気づく。
「そちらの女の子はお友達かい?」
「は――」
「あ――っ!! あのときのサッカーお姉ちゃん!」
返事しようとしたら突然声が上がり、視線を向けると稲妻KFCのメンバーである如月まこと宗像大翔と寺坂響がいた。その中で先ほど叫んだまこは瑞貴に駆け寄る。
「久しぶりだね! お姉ちゃん、円堂ちゃんと同じ学校だったんだね。試合見てたよ! カッコよかった!」
「ありがとう!」
瑞貴はまこの頭を撫でると、彼女も嬉しそうに目を細める。
「何にしようかな。飴玉か…ミルク煎餅もうまそうだなぁ……」
「う~ん。私はガムとチョコにしよっと」
円堂は店全体を見てどれにしようか迷い、瑞貴はガムとチョコを取った。
「円堂ちゃん、お姉ちゃん、いよいよ準決勝だね。がんばってね!」
「オウッ。ありがとな」
「絶対勝って見せるからね!」
円堂と瑞貴がまこにそう返事すると、大翔が「ちなみに、酢昆布がお勧めだよ」と円堂に手に持っていた酢昆布を見せる。
「じゃあおばちゃん、あたしはこんだけ」
「あいよ。えーと十円と、十五円と、三十円で、五十五円!」
まこが選んだ駄菓子をおばちゃんが会計する。円堂も再び駄菓子を選び、瑞貴は子供たちのうしろに並んで順番を待つ。鬼道と豪炎寺は外で待つことにしたが――。
「どけよ」
あとから入ってきた顔がそっくりで見慣れない制服を着た男子生徒の三人組がまこたちを押しのけた。
「あー! 割り込みはいけないんだよ!」
「お前ら順番守れよな!」
「この子たちが先だったんだからね!」
「「「いーけないんだいけないんだ!!」」」
円堂と瑞貴が叱り、まこたちは子供らしい言い方で怒るものの、髪が緑色の男子生徒の一人が「うっせぇ!」と一蹴した。
「三対一で俺たちの勝ちぃ! みたいな」
「人数の問題じゃないだろ!」
「いいえ。人数の問題です」
「俺たちは常に三位一体なんだよ!」
威張る三人組に円堂は眉をしかめるが瑞貴はフッと笑った。
「それならこっちの勝ちだね。大体、三位一体なら三人で一人、一対五になるじゃん。それに割り込みをしちゃいけないなんて一般常識でしょ? あんたたちより小さいこの子たちだってわかってるからこそ注意したのに、そんなこともわからないなんて。実年齢は高くても精神年齢が低い子供だね。もう一度小学生……いや、幼稚園児からやり直したら?」
「「「うぐっ!」」」
次々と遠慮なくストレートに言う瑞貴の言葉に、三人は槍のようなもので刺されたような衝撃を受け、胸を抑える。
逆に円堂と豪炎寺はギョッとした。キレないだけマシだが、瑞貴が初対面の相手に敬語を使わないときは怒っている証拠だ。それと対象に鬼道は初めて見る瑞貴の姿に呆気にとられる。
「お、お前! 生意気、みたいじゃん! ――ん?」
一人が店の入口に顔を上げると、そこには騒ぎを聞きつけた豪炎寺と鬼道がいた。
「豪炎寺!」
「久しぶりだな。決勝戦から逃げたツンツンくん!」
「…………」
豪炎寺は顔を反らすと円堂が豪炎寺と男子生徒を交互に見る。
「誰? 知り合いか?」
「「「俺たちは!」」」
「武方勝!」
「友!」
「努!」
「「「三人合わせて武方三兄弟!!」」」
決めポーズを決めた武方勝、武方友、武方努の三兄弟に、驚いたおばちゃんは腰を落とした。
「ダッサ」
「「「だああぁぁあああ!!」」」
瑞貴が半目になって言うと武方三兄弟のポーズが一気に崩れてズッコケた。
「な、なんなんだよこいつら!」
円堂が武方三兄弟を指差して豪炎寺たちに顔を向けると、鬼道が不敵に笑って説明する。
「おや。サッカー少年、いらっしゃい」
どうやら円堂のサッカーバカは知り合いには結構有名のようだ。瑞貴は『サッカー少年』というアダ名を聞いて思わず吹き出すと、駄菓子屋のおばちゃんは瑞貴に気づく。
「そちらの女の子はお友達かい?」
「は――」
「あ――っ!! あのときのサッカーお姉ちゃん!」
返事しようとしたら突然声が上がり、視線を向けると稲妻KFCのメンバーである如月まこと宗像大翔と寺坂響がいた。その中で先ほど叫んだまこは瑞貴に駆け寄る。
「久しぶりだね! お姉ちゃん、円堂ちゃんと同じ学校だったんだね。試合見てたよ! カッコよかった!」
「ありがとう!」
瑞貴はまこの頭を撫でると、彼女も嬉しそうに目を細める。
「何にしようかな。飴玉か…ミルク煎餅もうまそうだなぁ……」
「う~ん。私はガムとチョコにしよっと」
円堂は店全体を見てどれにしようか迷い、瑞貴はガムとチョコを取った。
「円堂ちゃん、お姉ちゃん、いよいよ準決勝だね。がんばってね!」
「オウッ。ありがとな」
「絶対勝って見せるからね!」
円堂と瑞貴がまこにそう返事すると、大翔が「ちなみに、酢昆布がお勧めだよ」と円堂に手に持っていた酢昆布を見せる。
「じゃあおばちゃん、あたしはこんだけ」
「あいよ。えーと十円と、十五円と、三十円で、五十五円!」
まこが選んだ駄菓子をおばちゃんが会計する。円堂も再び駄菓子を選び、瑞貴は子供たちのうしろに並んで順番を待つ。鬼道と豪炎寺は外で待つことにしたが――。
「どけよ」
あとから入ってきた顔がそっくりで見慣れない制服を着た男子生徒の三人組がまこたちを押しのけた。
「あー! 割り込みはいけないんだよ!」
「お前ら順番守れよな!」
「この子たちが先だったんだからね!」
「「「いーけないんだいけないんだ!!」」」
円堂と瑞貴が叱り、まこたちは子供らしい言い方で怒るものの、髪が緑色の男子生徒の一人が「うっせぇ!」と一蹴した。
「三対一で俺たちの勝ちぃ! みたいな」
「人数の問題じゃないだろ!」
「いいえ。人数の問題です」
「俺たちは常に三位一体なんだよ!」
威張る三人組に円堂は眉をしかめるが瑞貴はフッと笑った。
「それならこっちの勝ちだね。大体、三位一体なら三人で一人、一対五になるじゃん。それに割り込みをしちゃいけないなんて一般常識でしょ? あんたたちより小さいこの子たちだってわかってるからこそ注意したのに、そんなこともわからないなんて。実年齢は高くても精神年齢が低い子供だね。もう一度小学生……いや、幼稚園児からやり直したら?」
「「「うぐっ!」」」
次々と遠慮なくストレートに言う瑞貴の言葉に、三人は槍のようなもので刺されたような衝撃を受け、胸を抑える。
逆に円堂と豪炎寺はギョッとした。キレないだけマシだが、瑞貴が初対面の相手に敬語を使わないときは怒っている証拠だ。それと対象に鬼道は初めて見る瑞貴の姿に呆気にとられる。
「お、お前! 生意気、みたいじゃん! ――ん?」
一人が店の入口に顔を上げると、そこには騒ぎを聞きつけた豪炎寺と鬼道がいた。
「豪炎寺!」
「久しぶりだな。決勝戦から逃げたツンツンくん!」
「…………」
豪炎寺は顔を反らすと円堂が豪炎寺と男子生徒を交互に見る。
「誰? 知り合いか?」
「「「俺たちは!」」」
「武方勝!」
「友!」
「努!」
「「「三人合わせて武方三兄弟!!」」」
決めポーズを決めた武方勝、武方友、武方努の三兄弟に、驚いたおばちゃんは腰を落とした。
「ダッサ」
「「「だああぁぁあああ!!」」」
瑞貴が半目になって言うと武方三兄弟のポーズが一気に崩れてズッコケた。
「な、なんなんだよこいつら!」
円堂が武方三兄弟を指差して豪炎寺たちに顔を向けると、鬼道が不敵に笑って説明する。