よみがえった天才!
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「ったく、あのときと同じだな。あれは秋だったけど」
「うん。初めてトライペガサスを成功させたときも今と同じように秋がポイントに立って……。円堂、俺も君と同じことを秋に言ったんだ。信じる心には――」
「行動で答える!」
今度は逆に一之瀬の言葉の続きを円堂が言った。円堂と一之瀬は瑞貴と土門を交互に見ると、二人は力強く頷いた。
三人が交差するであろう場所に瑞貴は立ち、円堂たちはセンターサークルに構える。
「いい? チャンスはこの一度のみ」
「「オウッ!!」」
「GO!」
三人が駆け出し、瑞貴は怖くもあったが成功できると信じて祈るように目をギュッと閉じる。
(((絶対に成功させるんだ!)))
円堂と一之瀬と土門は心に強く誓い、瑞貴の隣で交差する。するとペガサスが今までにないくらい輝いて現れ、三人はボールを追うように飛び上がって蹴った。
「「「いっけぇ――っ!!」」」
そのボールは見事にゴールへ入った。トライペガサスがついに成功できたのだ。
「「「「やった――っ!!」」」」
四人は感極まって抱き合い、目尻には涙が溜まっていた。
「できた! できたよ一之瀬!」
「ああ! やったな円堂! ありがとう土門!」
「っ……! どーよ……」
「うん……! みんなステキだった!」
「「「「ステキです/っス/ヤンス」」」」
「「えっ?」」
当事者以外の声が近くで上がったので円堂と瑞貴は間の抜けた声を上げた。よく見ると一年組が周りに集まっていた。しかも春奈までいる。
「お前たち……!」
「塀吾郎…鉄平…佐吉…歩…春奈ちゃん……!」
円堂と瑞貴だけでなく、一之瀬も土門も驚くと栗松は照れくさそうに鼻の下を擦る。
「えへへ……」
「俺たちだって、瑞貴さんを守ろうって……なっ」
「「「うん/ええ!」」」
宍戸がそう言うとみんな同意するように頷いて春奈は胸を張る。もし失敗すれば大きな衝撃波が瑞貴にも襲い掛かる。そうなったら四人は瑞貴を守るために盾になるつもりだったのだ。
「お前たち……! 嬉しいことしてくれぜ!」
「ありがとう!」
円堂は嬉しそうに栗松のコメカミにグリグリと拳を当て、瑞貴は春奈を抱きしめる。そのときに「きゃ~!瑞貴先輩に抱きしめられちゃいました!」とか春奈が叫んでいたのは無視しよう。
「万が一に備えてたのは俺たちだけじゃないでヤンス!」
「「えっ?」」
栗松が指差した先には影野が救急箱を持ってたり、豪炎寺と風丸が担架を用意してくれた。
「みんな……サンキュ!」
「本当にありがとう!」
円堂と瑞貴の瞳からますます涙が溢れた。
パチパチパチ――……。
「んっ? ――って!?」
「トライペガサス……見事な技だったよ」
突如上げられた拍手に瑞貴が気づいて振り向くと、グラウンドの外でニコッと笑うシンの姿があった。
「シン!」
「シンさん!」
最初にシンの元へ駆けつけたのは馴染み深い瑞貴と一之瀬だ。他の部員もそれに続く。
「無事に友達と会えたようだね、一哉くん」
「はい! それとシンさんが話していた瑞貴ちゃんにも会えました」
「でもあんた、どうしてここに!?」
忘れてはいないだろうがシンはこの世界では大企業の社長でも、本来は次元と時空の神様なのだ。
「仕事で日本に戻ったんだけど、また海外に戻らなくちゃいけないからね。ついでに一哉くんと一緒に空港に行こうって」
「シンさん……ありがとうございます。円堂! 瑞貴ちゃん! 君たちに会えて本当によかったよ!」
「「一之瀬/一哉……」」
一之瀬は秋にやったときの人差し指と中指を立てたポーズを取り、微笑んだ。
「うん。初めてトライペガサスを成功させたときも今と同じように秋がポイントに立って……。円堂、俺も君と同じことを秋に言ったんだ。信じる心には――」
「行動で答える!」
今度は逆に一之瀬の言葉の続きを円堂が言った。円堂と一之瀬は瑞貴と土門を交互に見ると、二人は力強く頷いた。
三人が交差するであろう場所に瑞貴は立ち、円堂たちはセンターサークルに構える。
「いい? チャンスはこの一度のみ」
「「オウッ!!」」
「GO!」
三人が駆け出し、瑞貴は怖くもあったが成功できると信じて祈るように目をギュッと閉じる。
(((絶対に成功させるんだ!)))
円堂と一之瀬と土門は心に強く誓い、瑞貴の隣で交差する。するとペガサスが今までにないくらい輝いて現れ、三人はボールを追うように飛び上がって蹴った。
「「「いっけぇ――っ!!」」」
そのボールは見事にゴールへ入った。トライペガサスがついに成功できたのだ。
「「「「やった――っ!!」」」」
四人は感極まって抱き合い、目尻には涙が溜まっていた。
「できた! できたよ一之瀬!」
「ああ! やったな円堂! ありがとう土門!」
「っ……! どーよ……」
「うん……! みんなステキだった!」
「「「「ステキです/っス/ヤンス」」」」
「「えっ?」」
当事者以外の声が近くで上がったので円堂と瑞貴は間の抜けた声を上げた。よく見ると一年組が周りに集まっていた。しかも春奈までいる。
「お前たち……!」
「塀吾郎…鉄平…佐吉…歩…春奈ちゃん……!」
円堂と瑞貴だけでなく、一之瀬も土門も驚くと栗松は照れくさそうに鼻の下を擦る。
「えへへ……」
「俺たちだって、瑞貴さんを守ろうって……なっ」
「「「うん/ええ!」」」
宍戸がそう言うとみんな同意するように頷いて春奈は胸を張る。もし失敗すれば大きな衝撃波が瑞貴にも襲い掛かる。そうなったら四人は瑞貴を守るために盾になるつもりだったのだ。
「お前たち……! 嬉しいことしてくれぜ!」
「ありがとう!」
円堂は嬉しそうに栗松のコメカミにグリグリと拳を当て、瑞貴は春奈を抱きしめる。そのときに「きゃ~!瑞貴先輩に抱きしめられちゃいました!」とか春奈が叫んでいたのは無視しよう。
「万が一に備えてたのは俺たちだけじゃないでヤンス!」
「「えっ?」」
栗松が指差した先には影野が救急箱を持ってたり、豪炎寺と風丸が担架を用意してくれた。
「みんな……サンキュ!」
「本当にありがとう!」
円堂と瑞貴の瞳からますます涙が溢れた。
パチパチパチ――……。
「んっ? ――って!?」
「トライペガサス……見事な技だったよ」
突如上げられた拍手に瑞貴が気づいて振り向くと、グラウンドの外でニコッと笑うシンの姿があった。
「シン!」
「シンさん!」
最初にシンの元へ駆けつけたのは馴染み深い瑞貴と一之瀬だ。他の部員もそれに続く。
「無事に友達と会えたようだね、一哉くん」
「はい! それとシンさんが話していた瑞貴ちゃんにも会えました」
「でもあんた、どうしてここに!?」
忘れてはいないだろうがシンはこの世界では大企業の社長でも、本来は次元と時空の神様なのだ。
「仕事で日本に戻ったんだけど、また海外に戻らなくちゃいけないからね。ついでに一哉くんと一緒に空港に行こうって」
「シンさん……ありがとうございます。円堂! 瑞貴ちゃん! 君たちに会えて本当によかったよ!」
「「一之瀬/一哉……」」
一之瀬は秋にやったときの人差し指と中指を立てたポーズを取り、微笑んだ。