よみがえった天才!
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――秋と一之瀬と土門をベンチに残し、瑞貴はユニフォームに着替えて練習に参加する。
「瑞貴」
「何? 修也」
「一之瀬にキスされた手の方を貸せ」
瑞貴は豪炎寺の意図がわからなくて首を傾げ、とりあえず手を差し出すと――。
「痛い痛い痛い!!」
豪炎寺はその手を取り、どこからか出してきたハンカチで手の甲を思いっきり拭った。おかげで真っ赤になっている。
「何すんの!」
「お前が悪い」
「意味わからん!」
「おーい一之瀬ー! 一緒にやろうぜー!」
謀っているのか天然なのか……まあ後者であろう、円堂は大きく両手を振って秋と土門と会話していた一之瀬を呼ぶ。
「うん! 土門」
「オウッ!」
それから土門もユニフォームに、秋もジャージに着替えて一之瀬も交えて練習をすることになった。
一之瀬は飛んできたボールを胸で受け止め、半田と宍戸佐吉をかわし、そして松野空介と影野仁と少林寺歩もかわしてドリブルをして行くと、すかさず鬼道が一之瀬の前に出る。一之瀬はヒールリフトでボールを上げた。
「もらった!」
鬼道はそれを読んでジャンプしてボールを取ろうとする――が、ボールの鬼道が変わって一之瀬の元へ治まった。
(ヒールリフトを読んでいたなんてスゴいや)
(それを見抜いてカーブを……しかもヒールでかけていたとはな)
一之瀬と鬼道――二人の天才MFがお互いの力を認めた瞬間でもある。一之瀬はそのまま鬼道を抜いて駆けて行く。
「鬼道と互角!? いや、それ以上に渡り合えるとは……!」
豪炎寺も一之瀬の実力に驚きを隠せなかった。
「よーし! 今度は俺と――」
「私と勝負だ!」
「あー! ズリー!」
瑞貴は円堂が勝負を申し込む前にピッチに飛び込んで行き、一之瀬に立ちはだかる。
「勝負だ一哉!」
「望むところ!」
一之瀬はフェイントやヒールリフトを使うが瑞貴は次々と読んでボールを追いかける。鬼道を抜いたときの手も使ってみたが、すでに読まれている。
(楽しそうにプレイしてるけど、この動き……スゴい! シンさんの言ってた通りだ!)
(これが『フィールドの魔術師』と呼ばれる一哉の力……なんだかワクワクしてきた!)
そのまま続けていくと、一之瀬の一瞬の隙を見つけた瑞貴はそれを逃がさず狙いをつける。
「そこだ!」
「しまった!」
瑞貴は足をうまく使ってボールを一之瀬から見事に奪った。
「負けたよ……。やっぱり、瑞貴ちゃんはスゴいや」
「ありがとう。でも一哉もスゴかったよ」
笑い合って握手を交わす二人だが、他の部員は呆気に取られていた。ボールを奪うのに結構長引いていたとはいえ、あの鬼道ですら敵わなかった相手に勝ったのだ。
「瑞貴の奴、いつの間にあんなに上手くなったんだ……?」
「それどころか動きも格段に上がっている……!」
豪炎寺と鬼道は瑞貴のレベルアップした実力に驚きを隠せなかった。
みんなは知らないだろうが、瑞貴は我が家にある秘密の特訓場で毎日練習している。女じゃ男とは力では勝てないので技術を上げていこうと思い、段々とレベルも上げていた。
「スッゲーな瑞貴!」
「みぎゃ!」
案の定円堂が目をキラキラと輝かせて瑞貴に詰め寄る。いきなりのことだったので思わずビクッとしたが近頃はだいぶ慣れてきた。
「瑞貴」
「何? 修也」
「一之瀬にキスされた手の方を貸せ」
瑞貴は豪炎寺の意図がわからなくて首を傾げ、とりあえず手を差し出すと――。
「痛い痛い痛い!!」
豪炎寺はその手を取り、どこからか出してきたハンカチで手の甲を思いっきり拭った。おかげで真っ赤になっている。
「何すんの!」
「お前が悪い」
「意味わからん!」
「おーい一之瀬ー! 一緒にやろうぜー!」
謀っているのか天然なのか……まあ後者であろう、円堂は大きく両手を振って秋と土門と会話していた一之瀬を呼ぶ。
「うん! 土門」
「オウッ!」
それから土門もユニフォームに、秋もジャージに着替えて一之瀬も交えて練習をすることになった。
一之瀬は飛んできたボールを胸で受け止め、半田と宍戸佐吉をかわし、そして松野空介と影野仁と少林寺歩もかわしてドリブルをして行くと、すかさず鬼道が一之瀬の前に出る。一之瀬はヒールリフトでボールを上げた。
「もらった!」
鬼道はそれを読んでジャンプしてボールを取ろうとする――が、ボールの鬼道が変わって一之瀬の元へ治まった。
(ヒールリフトを読んでいたなんてスゴいや)
(それを見抜いてカーブを……しかもヒールでかけていたとはな)
一之瀬と鬼道――二人の天才MFがお互いの力を認めた瞬間でもある。一之瀬はそのまま鬼道を抜いて駆けて行く。
「鬼道と互角!? いや、それ以上に渡り合えるとは……!」
豪炎寺も一之瀬の実力に驚きを隠せなかった。
「よーし! 今度は俺と――」
「私と勝負だ!」
「あー! ズリー!」
瑞貴は円堂が勝負を申し込む前にピッチに飛び込んで行き、一之瀬に立ちはだかる。
「勝負だ一哉!」
「望むところ!」
一之瀬はフェイントやヒールリフトを使うが瑞貴は次々と読んでボールを追いかける。鬼道を抜いたときの手も使ってみたが、すでに読まれている。
(楽しそうにプレイしてるけど、この動き……スゴい! シンさんの言ってた通りだ!)
(これが『フィールドの魔術師』と呼ばれる一哉の力……なんだかワクワクしてきた!)
そのまま続けていくと、一之瀬の一瞬の隙を見つけた瑞貴はそれを逃がさず狙いをつける。
「そこだ!」
「しまった!」
瑞貴は足をうまく使ってボールを一之瀬から見事に奪った。
「負けたよ……。やっぱり、瑞貴ちゃんはスゴいや」
「ありがとう。でも一哉もスゴかったよ」
笑い合って握手を交わす二人だが、他の部員は呆気に取られていた。ボールを奪うのに結構長引いていたとはいえ、あの鬼道ですら敵わなかった相手に勝ったのだ。
「瑞貴の奴、いつの間にあんなに上手くなったんだ……?」
「それどころか動きも格段に上がっている……!」
豪炎寺と鬼道は瑞貴のレベルアップした実力に驚きを隠せなかった。
みんなは知らないだろうが、瑞貴は我が家にある秘密の特訓場で毎日練習している。女じゃ男とは力では勝てないので技術を上げていこうと思い、段々とレベルも上げていた。
「スッゲーな瑞貴!」
「みぎゃ!」
案の定円堂が目をキラキラと輝かせて瑞貴に詰め寄る。いきなりのことだったので思わずビクッとしたが近頃はだいぶ慣れてきた。