よみがえった天才!
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「君の勝ちだ」
「ペナルティエリアの中からシュートしてたら、そっちの勝ちだった」
「素晴らしい技だね。あ~アメリカの仲間にも見せてやりたいな」
「アメリカで、サッカーやってるのか!?」
「うん。この間、ジュニアチームの代表候補に選ばれたんだ」
「聞いたことがある。将来アメリカ代表入りが確実だろうと評価されている天才日本人プレーヤーがいると」
「「「「「へぇ~」」」」」
鬼道有人の解説に全員感心するように声を上げ、少年の周りに集まる。
そのそばで瑞貴と秋と土門がグラウンドに帰ってきた。
「結局来なかったね……」
「一之瀬くんどうしたのかな? 予定の飛行機にも乗ってなかったし、携帯電話も繋がらないなんて……」
「とりあえず、連絡待とうぜ。――あっ」
土門が突然足を止めたので瑞貴と秋も足を止めると、そこには部員が集まっていた。
「どうして日本へ?」
「会いたい友達と女の子が、この学校にいるんだ」
「――何してるの、みんな?」
円堂が少年に日本へ来た目的を聞いていると、秋が不思議に思って訊いてきた。円堂は三人に気づき部員の間を通って駆け寄ってきた。
「あっ、木野! こっち来いよ! 今スッゴいサッカーが上手い奴が来てさ……――えっ!?」
「みぎゃっ!?」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
なんと少年は瑞貴に思いっきり抱きついてきたのだ。いきなりのことに瑞貴は顔が赤くなって困惑し部員は驚きの声を上げる。
「瑞貴ちゃん!?」
「お、お前! 何を……――っつ!?」
秋と土門が抗議をしようとすると、瑞貴の肩から見えた少年の顔に言葉を詰まらせる。
「久しぶりだね」
「えっ……」
「俺だよ」
秋があまりのことに瞬きをすると、少年は親指と人差し指と中指を立てコメカミに当てて振り、ウィンクをした。
「一之瀬くん!」
「ただいま、秋」
そう――この少年こそ、亡くなったと言われていた秋と土門の幼馴染・一之瀬一哉だった。
「あ、あの~……」
感動の再会に水を差したくなかったが瑞貴は声をかけずにはいられなかった。何故なら、未だに一之瀬は瑞貴に抱きついたままだったから。
それに気づいた土門は再び声を荒げる。
「ああっ! そうだった! 一之瀬、瑞貴ちゃんから離れよ!」
「だって俺、瑞貴ちゃんにも会いたかったから」
「えっ?」
瑞貴は別の世界から来たのでもちろん一之瀬と面識はない。何故彼が自分のことを知っているのだろう。
「シンさんから君のことを聞いてたんだ」
「シンから!?」
瑞貴が声を上げると一之瀬は笑って頷き、瑞貴から体を少し離す。
「女の子なのにスゴいプレーをするって。それから今までのフットボールフロンティアの試合記録を見せてもらったけど、本当にスゴいよ!」
笑って言う一之瀬の表情を見て本心で言っていることは間違いなく、自分のプレーが褒められて嬉しく思った瑞貴は顔を赤くする他なかった。
「あ、ありがとうございます一之瀬くん」
「一哉って呼んで。俺、君に会えて本当に嬉しいよ」
チュ。
一之瀬は瑞貴の手を取ると、その手の甲に口づけた。
「え……えぇっ!?」
「「「「「なっ!!」」」」」
瑞貴は驚いたがアメリカではこれが普通の挨拶だと思い出し、頬を軽く染めて微笑むだけですんだ。
……もちろんその光景を見て嫉妬の炎をメラメラと燃やしていた者が数名、それを感じて青ざめながら体を震わせる者が数名、なんだか嫌な気持ちがするがそれがわからない者が一名と分かれていった。
「ペナルティエリアの中からシュートしてたら、そっちの勝ちだった」
「素晴らしい技だね。あ~アメリカの仲間にも見せてやりたいな」
「アメリカで、サッカーやってるのか!?」
「うん。この間、ジュニアチームの代表候補に選ばれたんだ」
「聞いたことがある。将来アメリカ代表入りが確実だろうと評価されている天才日本人プレーヤーがいると」
「「「「「へぇ~」」」」」
鬼道有人の解説に全員感心するように声を上げ、少年の周りに集まる。
そのそばで瑞貴と秋と土門がグラウンドに帰ってきた。
「結局来なかったね……」
「一之瀬くんどうしたのかな? 予定の飛行機にも乗ってなかったし、携帯電話も繋がらないなんて……」
「とりあえず、連絡待とうぜ。――あっ」
土門が突然足を止めたので瑞貴と秋も足を止めると、そこには部員が集まっていた。
「どうして日本へ?」
「会いたい友達と女の子が、この学校にいるんだ」
「――何してるの、みんな?」
円堂が少年に日本へ来た目的を聞いていると、秋が不思議に思って訊いてきた。円堂は三人に気づき部員の間を通って駆け寄ってきた。
「あっ、木野! こっち来いよ! 今スッゴいサッカーが上手い奴が来てさ……――えっ!?」
「みぎゃっ!?」
「「「「「えぇっ!?」」」」」
なんと少年は瑞貴に思いっきり抱きついてきたのだ。いきなりのことに瑞貴は顔が赤くなって困惑し部員は驚きの声を上げる。
「瑞貴ちゃん!?」
「お、お前! 何を……――っつ!?」
秋と土門が抗議をしようとすると、瑞貴の肩から見えた少年の顔に言葉を詰まらせる。
「久しぶりだね」
「えっ……」
「俺だよ」
秋があまりのことに瞬きをすると、少年は親指と人差し指と中指を立てコメカミに当てて振り、ウィンクをした。
「一之瀬くん!」
「ただいま、秋」
そう――この少年こそ、亡くなったと言われていた秋と土門の幼馴染・一之瀬一哉だった。
「あ、あの~……」
感動の再会に水を差したくなかったが瑞貴は声をかけずにはいられなかった。何故なら、未だに一之瀬は瑞貴に抱きついたままだったから。
それに気づいた土門は再び声を荒げる。
「ああっ! そうだった! 一之瀬、瑞貴ちゃんから離れよ!」
「だって俺、瑞貴ちゃんにも会いたかったから」
「えっ?」
瑞貴は別の世界から来たのでもちろん一之瀬と面識はない。何故彼が自分のことを知っているのだろう。
「シンさんから君のことを聞いてたんだ」
「シンから!?」
瑞貴が声を上げると一之瀬は笑って頷き、瑞貴から体を少し離す。
「女の子なのにスゴいプレーをするって。それから今までのフットボールフロンティアの試合記録を見せてもらったけど、本当にスゴいよ!」
笑って言う一之瀬の表情を見て本心で言っていることは間違いなく、自分のプレーが褒められて嬉しく思った瑞貴は顔を赤くする他なかった。
「あ、ありがとうございます一之瀬くん」
「一哉って呼んで。俺、君に会えて本当に嬉しいよ」
チュ。
一之瀬は瑞貴の手を取ると、その手の甲に口づけた。
「え……えぇっ!?」
「「「「「なっ!!」」」」」
瑞貴は驚いたがアメリカではこれが普通の挨拶だと思い出し、頬を軽く染めて微笑むだけですんだ。
……もちろんその光景を見て嫉妬の炎をメラメラと燃やしていた者が数名、それを感じて青ざめながら体を震わせる者が数名、なんだか嫌な気持ちがするがそれがわからない者が一名と分かれていった。