砕け! 無限の壁!!
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特訓を一時中断し、円堂を間に座らせるように鬼道と瑞貴はベンチに座り、豪炎寺はそのそばで夕日に照らされた稲妻町を見る。
「お前、よくあんなトレーニングをやってるのか?」
「ああ! キーパー力を付けるには、これが一番なんだ! それに、今日だって点入れられちゃったからさ……。もっともっと、力付けないとな」
「だがほどほどにしとけよ。試合前に怪我でもしたら元も子もない」
「大丈夫だって! いつもやってんだから」
あんなハードな特訓をいつもやっていると言われて鬼道は驚いた。
「それに、たまに来てくれる瑞貴もヤバいときには止めてくれるし」
「止めなきゃあんたはボロボロになるまでやる気でしょうが……」
瑞貴が苦笑しながら溜息を吐くと、鬼道はなんだかおかしくなって微笑む。
「いつか、じいちゃんみたいなキーパーになりたくってさ」
「お前の原点……円堂守が生まれた場所ということか」
「でも、びっくりしたよなぁ! いきなり鬼道がピッチに現れたときは! まさかお前が来るなんて、思ってもみなかったからさ!」
「それは悪かったな。驚かせて」
「瑞貴も俺に教えてくれなかったし」
半目になって見てくる円堂に瑞貴はクスクスと笑う。
「ごめんごめん。サプライズにしてほしいって頼まれたの。それに守に教えても隠しごとはムリそうだったし」
「それは言えてるな」
会話を聞いていた豪炎寺も賛同すると、円堂は「なんだよー!」と叫んだ。
「でも、嬉しかったぜ。俺、ずっと思ってたんだ。こいつと一緒にプレーできたら楽しいだろうなって。初めてお前の球を受けたときから……」
「あのときのシュートは、見てた私もすごいと思いましたから」
それは帝国学園と初めて戦うとき、鬼道がウォーミングアップ中に円堂へ挨拶代わりというシュートを撃ったときだ。ノーマルシュートなのに円堂のグローブは摩擦熱で焦げていた。
「世の中には……こんなスゲー球を蹴るやつがいるのかって! それに、お前のゲームメイク力!」
「だがサッカーはそれだけでは勝てない……」
「えっ?」
鬼道は地区予選二回戦で雷門対御影専農の試合を思い出した。まさかキーパーがシュートを撃ちに行くなんて、あのときの鬼道は思ってもみなかった。
「考えてみれば、あのときからかもしれないな……。もっと別のサッカーがあるのかもしれない、と思い出したときは」
「別の、サッカー……?」
「ああ。それがなんなのか今の俺にもわからない……。だが、今日お前たちとプレーしてみて俺は思った。――ここなら、それが見つかるかもしれないと」
鬼道は景色から円堂と瑞貴に体を向ける。
「豪炎寺に再びボールを蹴らせたお前たちとなら」
「鬼道! これからもよろしく頼むぜ」
「一緒にがんばりましょう!」
「ああ。こっちこそな」
円堂と鬼道は握手を交わし瑞貴は二人の手の上に自分の手を置く。豪炎寺はそんな三人の姿を見て微笑んだ。
「そうだ瑞貴! 鬼道のことも名前で呼んだらどうだ?」
「えっ!?」
「今日から仲間なんだからいいんじゃないか?」
仲間のことは名前で呼んでいるのに、未だに鬼道には名字呼びで敬語を使っている。躊躇う瑞貴に円堂は首を傾げながら言った。
「なっ、いいだろ鬼道!」
「俺は別に構わないが……」
「じ、じゃあ……――今日からよろしく有人!」
瑞貴が満面の笑みで呼ぶと、鬼道は不意を突かれたように顔が赤くなった。
「あ、ああ。俺のほうこそよろしく。――瑞貴」
なんだか初々しい二人の雰囲気に豪炎寺は眉を寄せ、円堂はなんだか変な気持ちを感じ、その原因がわからなくて再び首を傾げた。
☆副キャプテン 今日の格言☆
これから知ってください。私たち雷門のことを。
以上!!
「お前、よくあんなトレーニングをやってるのか?」
「ああ! キーパー力を付けるには、これが一番なんだ! それに、今日だって点入れられちゃったからさ……。もっともっと、力付けないとな」
「だがほどほどにしとけよ。試合前に怪我でもしたら元も子もない」
「大丈夫だって! いつもやってんだから」
あんなハードな特訓をいつもやっていると言われて鬼道は驚いた。
「それに、たまに来てくれる瑞貴もヤバいときには止めてくれるし」
「止めなきゃあんたはボロボロになるまでやる気でしょうが……」
瑞貴が苦笑しながら溜息を吐くと、鬼道はなんだかおかしくなって微笑む。
「いつか、じいちゃんみたいなキーパーになりたくってさ」
「お前の原点……円堂守が生まれた場所ということか」
「でも、びっくりしたよなぁ! いきなり鬼道がピッチに現れたときは! まさかお前が来るなんて、思ってもみなかったからさ!」
「それは悪かったな。驚かせて」
「瑞貴も俺に教えてくれなかったし」
半目になって見てくる円堂に瑞貴はクスクスと笑う。
「ごめんごめん。サプライズにしてほしいって頼まれたの。それに守に教えても隠しごとはムリそうだったし」
「それは言えてるな」
会話を聞いていた豪炎寺も賛同すると、円堂は「なんだよー!」と叫んだ。
「でも、嬉しかったぜ。俺、ずっと思ってたんだ。こいつと一緒にプレーできたら楽しいだろうなって。初めてお前の球を受けたときから……」
「あのときのシュートは、見てた私もすごいと思いましたから」
それは帝国学園と初めて戦うとき、鬼道がウォーミングアップ中に円堂へ挨拶代わりというシュートを撃ったときだ。ノーマルシュートなのに円堂のグローブは摩擦熱で焦げていた。
「世の中には……こんなスゲー球を蹴るやつがいるのかって! それに、お前のゲームメイク力!」
「だがサッカーはそれだけでは勝てない……」
「えっ?」
鬼道は地区予選二回戦で雷門対御影専農の試合を思い出した。まさかキーパーがシュートを撃ちに行くなんて、あのときの鬼道は思ってもみなかった。
「考えてみれば、あのときからかもしれないな……。もっと別のサッカーがあるのかもしれない、と思い出したときは」
「別の、サッカー……?」
「ああ。それがなんなのか今の俺にもわからない……。だが、今日お前たちとプレーしてみて俺は思った。――ここなら、それが見つかるかもしれないと」
鬼道は景色から円堂と瑞貴に体を向ける。
「豪炎寺に再びボールを蹴らせたお前たちとなら」
「鬼道! これからもよろしく頼むぜ」
「一緒にがんばりましょう!」
「ああ。こっちこそな」
円堂と鬼道は握手を交わし瑞貴は二人の手の上に自分の手を置く。豪炎寺はそんな三人の姿を見て微笑んだ。
「そうだ瑞貴! 鬼道のことも名前で呼んだらどうだ?」
「えっ!?」
「今日から仲間なんだからいいんじゃないか?」
仲間のことは名前で呼んでいるのに、未だに鬼道には名字呼びで敬語を使っている。躊躇う瑞貴に円堂は首を傾げながら言った。
「なっ、いいだろ鬼道!」
「俺は別に構わないが……」
「じ、じゃあ……――今日からよろしく有人!」
瑞貴が満面の笑みで呼ぶと、鬼道は不意を突かれたように顔が赤くなった。
「あ、ああ。俺のほうこそよろしく。――瑞貴」
なんだか初々しい二人の雰囲気に豪炎寺は眉を寄せ、円堂はなんだか変な気持ちを感じ、その原因がわからなくて再び首を傾げた。
☆副キャプテン 今日の格言☆
これから知ってください。私たち雷門のことを。
以上!!