砕け! 無限の壁!!
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点が入ったホイッスルが鳴っても会場全体は静まり返っている。まるで時が止まったかのように。
《……ハッ! 無限の壁が破られた――っ!!》
角馬の実況と同時に会場が歓声の嵐に包まれた。
《千羽山、ついに失点! 無失点記録が途絶えたぞ――っ!!》
ついに点が入り、ベンチにいるマネージャーも選手も喜びに溢れていた。
「無限の壁をブレイク……突き崩す……これこそまさに――」
「イナズマブレイクだ!」
「なんでいいとこだけ取るんですか!? 瑞貴さーん!?」
嘆く目金だが瑞貴には聞こえていないので返答なし。
「「鬼道ー/くん!」」
円堂と瑞貴が鬼道の元へ駆け寄ると、鬼道は微笑みを浮かべて頷いた。
「「よーしあと1点! 入れてくぞー!」」
最後のシュート……瑞貴と染岡が同時に駆け出した。
「いくよ、竜吾!」
「オウッ! ドラゴンクラッシュ!」
しかし染岡のドラゴンクラッシュはゴールではなく上へ向かって放たれた。雷門の一部は尾刈斗中のときと同じだと感じると、瑞貴が飛び上がっていた。
「シューティングアロー!」
そのシュートの早さに綾野が止める間もなくゴールに入った。そして試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《ここでホイッスルー! 2対1! 雷門、無限の壁を破っての逆転勝利だー!!》
「やったね竜吾! 名づけてドラゴンアローだよ!」
「ああ!」
瑞貴と染岡はハイタッチを交わした。
「キャプテン!」
「瑞貴先輩!」
ベンチに駆け付けると、宍戸が円堂に、少林寺が瑞貴に抱きついてきた。
「勝ったんスね!」
「俺たち勝ったんですよね!」
「宍戸……」
「歩……」
二人は感無量のせいか涙ぐみ、そんな二人の肩を円堂と瑞貴が叩いた。瑞貴はチラッと半田と鬼道を見ると、二人が握手を交わしたのを見て安心して微笑んだ。
☆☆☆☆☆
試合が終わった瑞貴は一目散に家へ駆けつけてあるものを取り出してから全速力で稲妻総合病院へ向かった。その理由はもちろん――。
「次郎! 幸次郎!」
「「瑞貴!」」
世宇子戦で負傷した佐久間次郎と源田幸次郎の面会だ。最初は面会謝絶だったので会いたくても会えなかったが、昨夜、先に退院した成神健也に連絡をもらったので来た。
佐久間と源田は瑞貴が来てくれて嬉しく思い、瑞貴は二人のベッドの間に椅子を置いて座る。
「準決勝進出、おめでとう!」
「試合見てたぞ。あの無限の壁を破るなんてスゴいな」
「あれを崩したのは守と修也と鬼道くんだよ」
佐久間と源田の表情から二人が心から喜んでくれるのを感じた。
《……ハッ! 無限の壁が破られた――っ!!》
角馬の実況と同時に会場が歓声の嵐に包まれた。
《千羽山、ついに失点! 無失点記録が途絶えたぞ――っ!!》
ついに点が入り、ベンチにいるマネージャーも選手も喜びに溢れていた。
「無限の壁をブレイク……突き崩す……これこそまさに――」
「イナズマブレイクだ!」
「なんでいいとこだけ取るんですか!? 瑞貴さーん!?」
嘆く目金だが瑞貴には聞こえていないので返答なし。
「「鬼道ー/くん!」」
円堂と瑞貴が鬼道の元へ駆け寄ると、鬼道は微笑みを浮かべて頷いた。
「「よーしあと1点! 入れてくぞー!」」
最後のシュート……瑞貴と染岡が同時に駆け出した。
「いくよ、竜吾!」
「オウッ! ドラゴンクラッシュ!」
しかし染岡のドラゴンクラッシュはゴールではなく上へ向かって放たれた。雷門の一部は尾刈斗中のときと同じだと感じると、瑞貴が飛び上がっていた。
「シューティングアロー!」
そのシュートの早さに綾野が止める間もなくゴールに入った。そして試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《ここでホイッスルー! 2対1! 雷門、無限の壁を破っての逆転勝利だー!!》
「やったね竜吾! 名づけてドラゴンアローだよ!」
「ああ!」
瑞貴と染岡はハイタッチを交わした。
「キャプテン!」
「瑞貴先輩!」
ベンチに駆け付けると、宍戸が円堂に、少林寺が瑞貴に抱きついてきた。
「勝ったんスね!」
「俺たち勝ったんですよね!」
「宍戸……」
「歩……」
二人は感無量のせいか涙ぐみ、そんな二人の肩を円堂と瑞貴が叩いた。瑞貴はチラッと半田と鬼道を見ると、二人が握手を交わしたのを見て安心して微笑んだ。
☆☆☆☆☆
試合が終わった瑞貴は一目散に家へ駆けつけてあるものを取り出してから全速力で稲妻総合病院へ向かった。その理由はもちろん――。
「次郎! 幸次郎!」
「「瑞貴!」」
世宇子戦で負傷した佐久間次郎と源田幸次郎の面会だ。最初は面会謝絶だったので会いたくても会えなかったが、昨夜、先に退院した成神健也に連絡をもらったので来た。
佐久間と源田は瑞貴が来てくれて嬉しく思い、瑞貴は二人のベッドの間に椅子を置いて座る。
「準決勝進出、おめでとう!」
「試合見てたぞ。あの無限の壁を破るなんてスゴいな」
「あれを崩したのは守と修也と鬼道くんだよ」
佐久間と源田の表情から二人が心から喜んでくれるのを感じた。