鬼道の決意!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
すると円堂の表情が少し曇ったのを瑞貴は気づいた。いきなりどうしたのかと首を傾げる。
「やっぱり、怒ってる?」
「そうじゃないんだ。えっと、その、瑞貴は……豪炎寺とデートして来たのか?」
「……ハッ?」
突然何を言い出すんだ、と瑞貴は心底思った。だけど円堂の目が真剣だったので冗談で言っているわけじゃないとわかる。
「急にどうしたの」
「だって、練習中に二人で抜け出しただろ? そしたら土門が『デート』って言ってたから……」
「大事な試合を目前にデートなんてするわけないでしょ。ちょっと用事に付き合わされただけ」
「なんだ、そうだったのか」
円堂は心底ホッとした。コロコロと表情が変わる彼に瑞貴は再び首を傾げる。
「でも、どうしてそんなこと信じたの? それはないとか思わなかった?」
「えーと……――なんでだろ?」
「オイ」
自分自身がわからないことを他人に聞くのはどうなのだろうか。さすがの瑞貴もガクッと肩を落とした。
「じゃ、俺はもう帰るな」
「うん。温子さんに『ありがとう』って伝えて。広志さんにも『よろしく』ってね」
「ああ! また明日!」
手を振りながら駆け出して去って行く円堂を見届けると、瑞貴は家に入って携帯を取り出すと通信を始める。
「もしもし竜吾? あのね――」
☆☆☆☆☆
二回戦当日。フットボールフロンティアスタジアムでは時間だというのに、まだ試合が始まっていない。何故ならば雷門中サッカー部がベンチから動かないからだ。
「そろそろ、始めませんか?」
「すみません。もうちょっとだけ待ってください」
秋が審判に謝る。その理由は試合が始まろうとしているのに一向に響木が許さないからだ。
「監督、いい加減にしてください」
「いや、まだだ。もう一人来る」
風丸がそう言うも、響木は断固として動くのを拒否する。
「もう一人もう一人って、全員そろってるじゃないですか。って、おい、壁山は!?」
「トイレです」
「んがっ!」
壁山の行方を少林寺が答えると染岡は顎が外れたような声を出した。それでも風丸はなんとか監督を説得しようとする。
「すぐ戻ってきます! とにかく、全員いますよ!」
「いいですか? 大会規定により、あと3分以内にフィールドに出ないと試合放棄とみなされます」
「「「「「ええっ!?」」」」」
審判からの忠告に全員声を上げた。ここまできて試合放棄なんて言語道断だ。
「監督、どうしたんです!?」
「誰を待ってるんです!?」
「全国大会で試合放棄でヤンスかぁ~」
「そんな~」
風丸と染岡は響木に講義を続け、栗松や少林寺の一年組はオロオロする。
「円堂くん、瑞貴ちゃん。キャプテンと副キャプテンでしょ!? 監督に何か言ってやってよ!」
「よくわからないけど……監督が『まだだ』って言ってるから、まだなんじゃないのか?」
「もうちょっとだけ、待ってみよう」
円堂と瑞貴がそういうと、秋は「もぉ~!」と怒る。あと1分――。
「試合放棄なんて勘弁してくださ~い!」
「来る来るって誰が来るんですか!?」
「もう誰も来ませんよ!」
「全員そろってるんですよ!?」
「なんで試合を始めないんですか、監督!」
宍戸や半田や少林寺や風丸や染岡が言うも響木は無言を貫く。あと30秒――。
「響木監督、いったい誰が来るというんですか!?」
コツコツコツ――……。
「来たな……」
秋が言うと通路に誰かが通る音が聞こえ、響木は呟いた。――現れたのは、青いマントを羽織り雷門のユニフォームをまとう鬼道だった。
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
☆副キャプテン 今日の格言☆
守たちがいるから、私も心からサッカーが好きだと感じるんだ。
以上!!
「やっぱり、怒ってる?」
「そうじゃないんだ。えっと、その、瑞貴は……豪炎寺とデートして来たのか?」
「……ハッ?」
突然何を言い出すんだ、と瑞貴は心底思った。だけど円堂の目が真剣だったので冗談で言っているわけじゃないとわかる。
「急にどうしたの」
「だって、練習中に二人で抜け出しただろ? そしたら土門が『デート』って言ってたから……」
「大事な試合を目前にデートなんてするわけないでしょ。ちょっと用事に付き合わされただけ」
「なんだ、そうだったのか」
円堂は心底ホッとした。コロコロと表情が変わる彼に瑞貴は再び首を傾げる。
「でも、どうしてそんなこと信じたの? それはないとか思わなかった?」
「えーと……――なんでだろ?」
「オイ」
自分自身がわからないことを他人に聞くのはどうなのだろうか。さすがの瑞貴もガクッと肩を落とした。
「じゃ、俺はもう帰るな」
「うん。温子さんに『ありがとう』って伝えて。広志さんにも『よろしく』ってね」
「ああ! また明日!」
手を振りながら駆け出して去って行く円堂を見届けると、瑞貴は家に入って携帯を取り出すと通信を始める。
「もしもし竜吾? あのね――」
☆☆☆☆☆
二回戦当日。フットボールフロンティアスタジアムでは時間だというのに、まだ試合が始まっていない。何故ならば雷門中サッカー部がベンチから動かないからだ。
「そろそろ、始めませんか?」
「すみません。もうちょっとだけ待ってください」
秋が審判に謝る。その理由は試合が始まろうとしているのに一向に響木が許さないからだ。
「監督、いい加減にしてください」
「いや、まだだ。もう一人来る」
風丸がそう言うも、響木は断固として動くのを拒否する。
「もう一人もう一人って、全員そろってるじゃないですか。って、おい、壁山は!?」
「トイレです」
「んがっ!」
壁山の行方を少林寺が答えると染岡は顎が外れたような声を出した。それでも風丸はなんとか監督を説得しようとする。
「すぐ戻ってきます! とにかく、全員いますよ!」
「いいですか? 大会規定により、あと3分以内にフィールドに出ないと試合放棄とみなされます」
「「「「「ええっ!?」」」」」
審判からの忠告に全員声を上げた。ここまできて試合放棄なんて言語道断だ。
「監督、どうしたんです!?」
「誰を待ってるんです!?」
「全国大会で試合放棄でヤンスかぁ~」
「そんな~」
風丸と染岡は響木に講義を続け、栗松や少林寺の一年組はオロオロする。
「円堂くん、瑞貴ちゃん。キャプテンと副キャプテンでしょ!? 監督に何か言ってやってよ!」
「よくわからないけど……監督が『まだだ』って言ってるから、まだなんじゃないのか?」
「もうちょっとだけ、待ってみよう」
円堂と瑞貴がそういうと、秋は「もぉ~!」と怒る。あと1分――。
「試合放棄なんて勘弁してくださ~い!」
「来る来るって誰が来るんですか!?」
「もう誰も来ませんよ!」
「全員そろってるんですよ!?」
「なんで試合を始めないんですか、監督!」
宍戸や半田や少林寺や風丸や染岡が言うも響木は無言を貫く。あと30秒――。
「響木監督、いったい誰が来るというんですか!?」
コツコツコツ――……。
「来たな……」
秋が言うと通路に誰かが通る音が聞こえ、響木は呟いた。――現れたのは、青いマントを羽織り雷門のユニフォームをまとう鬼道だった。
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
☆副キャプテン 今日の格言☆
守たちがいるから、私も心からサッカーが好きだと感じるんだ。
以上!!