破れ! 忍者サッカー!!
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「平気だって瑞貴! これぐらい――」
「絶対ダメ! 悪化したらどうするの!? 私たちの目的はフットボールフロンティアを優勝すること。そのためにはこれから先、まだまだ強豪チームと戦うことになるんだよ? そのとき、雷門のゴールを守るのは誰なの?」
「!」
円堂はハッと目を見開く。鬼道ともリベンジ戦をすることも約束し、イナズマイレブンになりたくて優勝することも誓った。
「それに、ヘタをすれば守はこの先サッカーができなくなる可能性だってある。だから……今だけは、ゴールは私に任せて。――相棒」
瑞貴は怪我に響かないように円堂の両手をそっと握る。
「――わかった!」
円堂はニッと笑うと瑞貴も笑い返し、みんなに顔を向ける。
「後半、私はキーパーに。私のポジションはマックスが入って。空いたマックスのポジションは佐吉で。――絶対に勝つよ!」
「よし! 全力で瑞貴をカバーするぞ!」
「わかってるでヤンス」
「ペナルティエリアには一歩たりとも踏み込ませるもんか!」
「攻撃は僕たちが阻止してやるさ」
「いつも円堂は俺たちのゴールを守ってくれて、今は瑞貴が守ってくれている。今度は俺たちが守る番だ!」
「瑞貴さんのところへは絶対にボールを通さないっス!」
「みんな……」
風丸を始め、栗松と土門と松野と染岡と壁山が意気込み、豪炎寺も瑞貴も頷いた。
――予備のキーパーのユニフォームを着た瑞貴は軽い柔軟をしていると、円堂がそばに寄る。
「瑞貴、一つ頼みがあるんだ」
「何?」
円堂は自分のグローブを瑞貴に差し出した。
「霧隠に俺と瑞貴は相棒だということを伝えたい……。だから、このグローブを使ってくれ」
一心同体の相棒……ベンチにいようとも心は繋がっていることを証明したいと円堂は思った。その意図がわかった瑞貴は強く頷き、円堂から受け取ったグローブを嵌める。
――後半が始まろうとし、それぞれのチームはポジションに着く。キャプテンマークを瑞貴が付け、代わりに副キャプテンマークは風丸が付けた。
《後半で雷門は負傷した円堂に代わり、井上を投入しました! これまで井上がキーパーをしたという記録はありませんが、果たしてゴールを守ることができるのでしょうか!?》
「瑞貴がGKだと!?」
「地区大会では見てないが……鬼道、どうなんだ?」
「土門からFW、MF、DFのデータは聞いているが……GKは未知数だ」
瑞貴がGKとして入ることに観客は衝撃を受け、佐久間と源田と鬼道も同じく驚いた。
「井上! 相棒とはいえGKになるなら遠慮なくシュートを撃つぞ!」
「才次! 申し出は嬉しいんだけど、私の相棒は守なの! だから……このグローブに誓って、絶対に点はやらない!」
「なっ!?」
瑞貴が突き出して拳に嵌めているグローブは、先ほどまで霧隠も見ていたので、円堂のだとすぐにわかった。
風丸がセンターラインにボールを置き、周りを見渡す。
(一つのボールから、俺の気持ちがみんなに伝わる……)
最初に豪炎寺、染岡を。
(俺には、みんなの気持ちがわかる……痛みも、喜びも)
ポジションに付いて次に半田と松野と少林寺を。栗松と土門と壁山と瑞貴を。最後にベンチにいる円堂に。
円堂が頷くと風丸も頷き返し、ゴールを見ると瑞貴も頷いた。
(だから俺は――サッカーが大好きなんだ!)
後半開始のホイッスルが鳴り、戦国伊賀島中のキックオフ。
《さあ後半開始早々から戦国伊賀島の猛攻撃だー!》
次々に襲い掛かる戦国伊賀島の攻撃……。霧隠のシュートを風丸が止める。
「俺が、絶対にゴールは許さない!」
スゴい気迫をまとっている風丸に、瑞貴は笑みをこぼす。
「伊賀島流蹴球戦術・円月の陣!」
初鳥の指示で戦国伊賀島イレブンはV字型に並び、砂塵を巻き上げて突進する。この衝撃に雷門のMF、DFが次々に飛ばされた。残ったのは風丸と壁山だけ。そしてその中から霧隠がボールを持って飛び出てきた。
風丸が止めようと前に出るが再び霧隠の残像に惑わされてしまう。
「しまった! 壁山止めろ!」
「ええっ! お、俺だけ……?」
いきなりのことに壁山は焦りだす。もうゴール前にいるのは壁山だけなのだ。
「もらったぁ!」
「クッ! 絶対に遠さないっス! うおおぉぉぉおおお!!」
まるでそびえ立つ壁のように、霧隠のシュートを止めた。
「なんだと!?」
「うおおおっ! やったっス!」
「スッゲー……スゴいぞ、壁山!」
「塀吾郎ナイス!」
「クッソー。まだだ! 俺の力を見せてやる!」
しかし霧隠がボールを再び奪い、そのまま攻め込む。
「絶対ダメ! 悪化したらどうするの!? 私たちの目的はフットボールフロンティアを優勝すること。そのためにはこれから先、まだまだ強豪チームと戦うことになるんだよ? そのとき、雷門のゴールを守るのは誰なの?」
「!」
円堂はハッと目を見開く。鬼道ともリベンジ戦をすることも約束し、イナズマイレブンになりたくて優勝することも誓った。
「それに、ヘタをすれば守はこの先サッカーができなくなる可能性だってある。だから……今だけは、ゴールは私に任せて。――相棒」
瑞貴は怪我に響かないように円堂の両手をそっと握る。
「――わかった!」
円堂はニッと笑うと瑞貴も笑い返し、みんなに顔を向ける。
「後半、私はキーパーに。私のポジションはマックスが入って。空いたマックスのポジションは佐吉で。――絶対に勝つよ!」
「よし! 全力で瑞貴をカバーするぞ!」
「わかってるでヤンス」
「ペナルティエリアには一歩たりとも踏み込ませるもんか!」
「攻撃は僕たちが阻止してやるさ」
「いつも円堂は俺たちのゴールを守ってくれて、今は瑞貴が守ってくれている。今度は俺たちが守る番だ!」
「瑞貴さんのところへは絶対にボールを通さないっス!」
「みんな……」
風丸を始め、栗松と土門と松野と染岡と壁山が意気込み、豪炎寺も瑞貴も頷いた。
――予備のキーパーのユニフォームを着た瑞貴は軽い柔軟をしていると、円堂がそばに寄る。
「瑞貴、一つ頼みがあるんだ」
「何?」
円堂は自分のグローブを瑞貴に差し出した。
「霧隠に俺と瑞貴は相棒だということを伝えたい……。だから、このグローブを使ってくれ」
一心同体の相棒……ベンチにいようとも心は繋がっていることを証明したいと円堂は思った。その意図がわかった瑞貴は強く頷き、円堂から受け取ったグローブを嵌める。
――後半が始まろうとし、それぞれのチームはポジションに着く。キャプテンマークを瑞貴が付け、代わりに副キャプテンマークは風丸が付けた。
《後半で雷門は負傷した円堂に代わり、井上を投入しました! これまで井上がキーパーをしたという記録はありませんが、果たしてゴールを守ることができるのでしょうか!?》
「瑞貴がGKだと!?」
「地区大会では見てないが……鬼道、どうなんだ?」
「土門からFW、MF、DFのデータは聞いているが……GKは未知数だ」
瑞貴がGKとして入ることに観客は衝撃を受け、佐久間と源田と鬼道も同じく驚いた。
「井上! 相棒とはいえGKになるなら遠慮なくシュートを撃つぞ!」
「才次! 申し出は嬉しいんだけど、私の相棒は守なの! だから……このグローブに誓って、絶対に点はやらない!」
「なっ!?」
瑞貴が突き出して拳に嵌めているグローブは、先ほどまで霧隠も見ていたので、円堂のだとすぐにわかった。
風丸がセンターラインにボールを置き、周りを見渡す。
(一つのボールから、俺の気持ちがみんなに伝わる……)
最初に豪炎寺、染岡を。
(俺には、みんなの気持ちがわかる……痛みも、喜びも)
ポジションに付いて次に半田と松野と少林寺を。栗松と土門と壁山と瑞貴を。最後にベンチにいる円堂に。
円堂が頷くと風丸も頷き返し、ゴールを見ると瑞貴も頷いた。
(だから俺は――サッカーが大好きなんだ!)
後半開始のホイッスルが鳴り、戦国伊賀島中のキックオフ。
《さあ後半開始早々から戦国伊賀島の猛攻撃だー!》
次々に襲い掛かる戦国伊賀島の攻撃……。霧隠のシュートを風丸が止める。
「俺が、絶対にゴールは許さない!」
スゴい気迫をまとっている風丸に、瑞貴は笑みをこぼす。
「伊賀島流蹴球戦術・円月の陣!」
初鳥の指示で戦国伊賀島イレブンはV字型に並び、砂塵を巻き上げて突進する。この衝撃に雷門のMF、DFが次々に飛ばされた。残ったのは風丸と壁山だけ。そしてその中から霧隠がボールを持って飛び出てきた。
風丸が止めようと前に出るが再び霧隠の残像に惑わされてしまう。
「しまった! 壁山止めろ!」
「ええっ! お、俺だけ……?」
いきなりのことに壁山は焦りだす。もうゴール前にいるのは壁山だけなのだ。
「もらったぁ!」
「クッ! 絶対に遠さないっス! うおおぉぉぉおおお!!」
まるでそびえ立つ壁のように、霧隠のシュートを止めた。
「なんだと!?」
「うおおおっ! やったっス!」
「スッゲー……スゴいぞ、壁山!」
「塀吾郎ナイス!」
「クッソー。まだだ! 俺の力を見せてやる!」
しかし霧隠がボールを再び奪い、そのまま攻め込む。