来たぜ! 全国大会!!
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「円堂と瑞貴の言う通りかもしれないな」
「この部室に、全国大会優勝のトロフィー、飾ってやろうぜ!」
「おっ、それいい考え!」
「尚更負けられないじゃん!」
風丸の提案に円堂と瑞貴も賛同する。続いて一年組も不満の声も上げなかった。
「キャプテン、瑞貴さん、わかったでヤンス」
「俺たちもこのままでいいです」
周りを見渡すと他の部員もマネージャーも同意するように頷いたり笑っている。
「「みんな、ありがとう!」」
「まさにこれが円堂守……イナズマイレブン監督の大介の孫ですよ。そして井上瑞貴……チームを自然と笑顔に導く不思議な少女です」
響木と総一郎は円堂と瑞貴の元に集まる雷門イレブンのその様子を微笑ましく見ていた。
心機一転して練習再開しようと選手もマネージャーも外に飛び出す。だが夏未だけは肩を落として部室を見上げる。お嬢様の夏未としてはやはり古いより新しいほうがよかったのだろう。
「まだここ使うのね……」
そんな夏未の心情を察してか、瑞貴と円堂は引き返して駆け寄って来た。
「お前の親父さん、いい奴だよなぁ」
「熱い人で面白いし優しいしね」
「あっ、そう、ありがとう……」
円堂と瑞貴はそう言って夏未のお礼を最後まで聞くまもなく走って行った。
その様子に何か納得した表情で総一郎と、そのうしろから響木が出て来た。
「マネージャーを買ってでた理由がよくわかったよ」
そう言った総一郎の言葉に、夏未は嬉しそうに笑った。
グラウンドに辿り着くまで校舎からたくさんの生徒が「がんばれよ!」や「応援してるよ」という声援が上がった。弱小と呼ばれていた時代から考えられない光景である。
もちろんサッカー部以外にも部活している部もある。別の道からオレンジ色のタンクトップのユニフォームを着ている陸上部がランニングをしていた。その中で一人の男子生徒が何かに気づき、列から離れた。
「風丸さん!」
呼びかけに風丸が振り向くと一年の陸上部・宮坂了がやってきた。
「宮坂。久しぶりだな。練習、がんばってるか?」
「はい! 風丸さんも練習ですか?」
「ああ!」
「うちにはいつ戻るんですか?」
「え――」
宮坂の言葉に風丸は目を見開いた。それとは対照的に宮坂は苦笑いする。
「やだなぁ。サッカー部助っ人だって言ってたじゃないですか」
「……助っ人か。そうだったな」
遅れてグラウンドに入ろうとした瑞貴と円堂だが、瑞貴は風丸と宮坂に気づいた。
「守」
「なあっ!」
突然瑞貴が円堂のユニフォームを引っ張ったことにより、円堂は滑りそうになったがなんとか持ちこたえて振り向くと、彼も二人の存在に気づいた。
「どうした? 風丸」
「先に行っててくれ。遅れていくから」
「オウッ。行くぞ瑞貴」
「あっ、うん」
瑞貴はちらりと風丸と宮坂を見て円堂の後を追いグラウンドに入る。グラウンドでは瑞貴と同じように豪炎寺がその様子を見ていた。
――練習が再開されるが風丸はいつまでたっても戻ってこない。
「遅いね一郎太……」
「風丸、どうしたんだ?」
「瑞貴さん、キャプテン。俺、見てくるでヤンスよ」
風丸を気にかける瑞貴と円堂の様子を見て栗松が声をかけ、風丸を探しにグラウンドを出る。
「鉄平、ありがとう」
「ああ。頼む」
あとを栗松に任せ、瑞貴と円堂もピッチに入って練習する。
「佐吉、パス!」
「はい!」
宍戸からパスを受けとった瑞貴はノーマルシュートを撃つが、円堂に止められてしまった。
するとなんだか浮かない顔をしている栗松と続いて風丸が来た。
「この部室に、全国大会優勝のトロフィー、飾ってやろうぜ!」
「おっ、それいい考え!」
「尚更負けられないじゃん!」
風丸の提案に円堂と瑞貴も賛同する。続いて一年組も不満の声も上げなかった。
「キャプテン、瑞貴さん、わかったでヤンス」
「俺たちもこのままでいいです」
周りを見渡すと他の部員もマネージャーも同意するように頷いたり笑っている。
「「みんな、ありがとう!」」
「まさにこれが円堂守……イナズマイレブン監督の大介の孫ですよ。そして井上瑞貴……チームを自然と笑顔に導く不思議な少女です」
響木と総一郎は円堂と瑞貴の元に集まる雷門イレブンのその様子を微笑ましく見ていた。
心機一転して練習再開しようと選手もマネージャーも外に飛び出す。だが夏未だけは肩を落として部室を見上げる。お嬢様の夏未としてはやはり古いより新しいほうがよかったのだろう。
「まだここ使うのね……」
そんな夏未の心情を察してか、瑞貴と円堂は引き返して駆け寄って来た。
「お前の親父さん、いい奴だよなぁ」
「熱い人で面白いし優しいしね」
「あっ、そう、ありがとう……」
円堂と瑞貴はそう言って夏未のお礼を最後まで聞くまもなく走って行った。
その様子に何か納得した表情で総一郎と、そのうしろから響木が出て来た。
「マネージャーを買ってでた理由がよくわかったよ」
そう言った総一郎の言葉に、夏未は嬉しそうに笑った。
グラウンドに辿り着くまで校舎からたくさんの生徒が「がんばれよ!」や「応援してるよ」という声援が上がった。弱小と呼ばれていた時代から考えられない光景である。
もちろんサッカー部以外にも部活している部もある。別の道からオレンジ色のタンクトップのユニフォームを着ている陸上部がランニングをしていた。その中で一人の男子生徒が何かに気づき、列から離れた。
「風丸さん!」
呼びかけに風丸が振り向くと一年の陸上部・宮坂了がやってきた。
「宮坂。久しぶりだな。練習、がんばってるか?」
「はい! 風丸さんも練習ですか?」
「ああ!」
「うちにはいつ戻るんですか?」
「え――」
宮坂の言葉に風丸は目を見開いた。それとは対照的に宮坂は苦笑いする。
「やだなぁ。サッカー部助っ人だって言ってたじゃないですか」
「……助っ人か。そうだったな」
遅れてグラウンドに入ろうとした瑞貴と円堂だが、瑞貴は風丸と宮坂に気づいた。
「守」
「なあっ!」
突然瑞貴が円堂のユニフォームを引っ張ったことにより、円堂は滑りそうになったがなんとか持ちこたえて振り向くと、彼も二人の存在に気づいた。
「どうした? 風丸」
「先に行っててくれ。遅れていくから」
「オウッ。行くぞ瑞貴」
「あっ、うん」
瑞貴はちらりと風丸と宮坂を見て円堂の後を追いグラウンドに入る。グラウンドでは瑞貴と同じように豪炎寺がその様子を見ていた。
――練習が再開されるが風丸はいつまでたっても戻ってこない。
「遅いね一郎太……」
「風丸、どうしたんだ?」
「瑞貴さん、キャプテン。俺、見てくるでヤンスよ」
風丸を気にかける瑞貴と円堂の様子を見て栗松が声をかけ、風丸を探しにグラウンドを出る。
「鉄平、ありがとう」
「ああ。頼む」
あとを栗松に任せ、瑞貴と円堂もピッチに入って練習する。
「佐吉、パス!」
「はい!」
宍戸からパスを受けとった瑞貴はノーマルシュートを撃つが、円堂に止められてしまった。
するとなんだか浮かない顔をしている栗松と続いて風丸が来た。