伝説のイレブン!
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「もしもし」
〈おっ、嬢ちゃんか。どうした?〉
相手は刑事の鬼瓦源五郎。円堂も聞こえたようで納得して頷いた。
「鬼瓦さん。今度の日曜日の朝、お時間ありますか?」
〈その日は休みだから空いてるが……どうした?〉
「河川敷で練習試合をするので審判を頼みたいんです。相手は伝説のイナズマイレブンです」
〈何っ!? それは本当か!?〉
スゴい食いつきように瑞貴は軽く携帯を耳から離した。
〈よしわかった! 任せろ!〉
「お願いします」
瑞貴は携帯を切り、響木に笑顔で親指を立てる。響木は白い歯を見せて笑った。
☆☆☆☆☆
日曜日。河川敷では雷門中サッカー部と、ユニフォームに着替えた響木と浮島を含むイナズマイレブンの数人、そして審判として鬼瓦が集まっていた。
雷門中サッカー部は、憧れであり目標のイナズマイレブンを目の前にして目が輝いていた。
「夢みたいだ……。イナズマイレブンとサッカーができるなんて!」
「夢かどうか確かめてあげようか?」
「へっ? イデデデッ!」
瑞貴はイタズラっぽくに笑いながら円堂の頬を引っ張って離す。円堂は涙目になりながら赤くなった頬を抑えた。
「四十年ぶりの伝説復活か!」
「何が飛び出すか、楽しみだなぁ!」
風丸と土門も嬉しそうに声を上げる。それはここにいる全員が思うことだろう。
「どうだ備流田。走れるか」
「オウッ! バッチリだ!」
「現役時代を思い出すなぁ」
「中学生相手に負けられないよなぁ。しかも女の子もいるし」
「腕がなるぜ。いや、足か。アッハッハッハッ」
響木もかつての仲間である、備流田光一と中間庸と会田力と民山謡と楽しそうに話している。顔を合わせることはあるかもしれないが、こうして集まるとは当時は誰も予測できなかっただろう。
「よぉ!」
声がした方に振り向くと、彼らと同じOBのユニフォームを着ている菅田巌と定良保と髪村切斗と碇頑五郎が現れた。
彼らが現れるとベンチ組みは驚いた表情をする。菅田は雷門中の生活指導を、定良は駅前の紳士服店の主人であり、髪村は理髪店を。全員見たことがある人たちばかりだ。身近に伝説がいたとは驚くばかりである。
「おはよう、みなさん」
「「「「お、おはよう……」」」」
夏未はいつものように執事である場寅仕に日傘を掲げてもらっている。が――。
「お嬢様、今日は休暇をいただきます」
突然場寅が傘をたたんで夏未に渡した。いきなりのことに夏未が戸惑うと場寅は一つ礼をしてスーツを脱ぎ、その下にはイナズマイレブンのユニフォームを着ていた。
「場寅……あなたが……?」
これでOBのイナズマイレブンも十一人そろった。
瑞貴は原作を思いだしてふと橋を見上げると、双眼鏡でこちらを見ている理事長の雷門総一郎がいた。彼も瑞貴に気づいたらしく、目が合ったので瑞貴が軽く手を振ると総一郎も微笑んで振り返してくれた。
「瑞貴。そろそろ試合が始まるぞ」
「あっ、はーい」
豪炎寺に呼ばれたので瑞貴は急いで自分のポジションに着いた。
「いいか! 今日は胸を借りるつもりで思いっきりぶつかっていこう!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂の掛け声に仲間たちも応える。そしてホイッスルが鳴り、試合が始まった。
キックオフはOBイレブン。民山が備流田に向けて軽くボールを蹴り、備流田は足でボールを止める。
「小僧共よく見ておけ! これがイナズマイレブンのサッカーだぁ!!」
備流田の迫力と構えにキックオフシュートをかけると思い、驚きつつ構える雷門中サッカー部。……だが、ボールにかすりもせずに思いっきり空振った。まさかのことに雷門中サッカー部は開いた口が塞がらなかった。
「ハッハッハッハッ。まいったな、こりゃ」
豪快に笑う備流田だが試合は続いている。半田がすかさずボールを奪い、ドリブルで上がっていき豪炎寺にパスを送る。豪炎寺はノーマルシュートをゴールに向けて撃った。
だが響木は余裕の表情で構える。すると場寅が前に出てヘディングをしたが打ち損なってしまい、ボールはそのままゴールに入ってしまった。
「すまん響木。クリアしようとしたんだが。アハハッ」
「雷門家の人間として恥ずかしい……」
「おいおい……」
悪びれる様子もなく笑う場寅に夏未は呆れながら片目を抑え、総一郎も苦笑する。
〈おっ、嬢ちゃんか。どうした?〉
相手は刑事の鬼瓦源五郎。円堂も聞こえたようで納得して頷いた。
「鬼瓦さん。今度の日曜日の朝、お時間ありますか?」
〈その日は休みだから空いてるが……どうした?〉
「河川敷で練習試合をするので審判を頼みたいんです。相手は伝説のイナズマイレブンです」
〈何っ!? それは本当か!?〉
スゴい食いつきように瑞貴は軽く携帯を耳から離した。
〈よしわかった! 任せろ!〉
「お願いします」
瑞貴は携帯を切り、響木に笑顔で親指を立てる。響木は白い歯を見せて笑った。
☆☆☆☆☆
日曜日。河川敷では雷門中サッカー部と、ユニフォームに着替えた響木と浮島を含むイナズマイレブンの数人、そして審判として鬼瓦が集まっていた。
雷門中サッカー部は、憧れであり目標のイナズマイレブンを目の前にして目が輝いていた。
「夢みたいだ……。イナズマイレブンとサッカーができるなんて!」
「夢かどうか確かめてあげようか?」
「へっ? イデデデッ!」
瑞貴はイタズラっぽくに笑いながら円堂の頬を引っ張って離す。円堂は涙目になりながら赤くなった頬を抑えた。
「四十年ぶりの伝説復活か!」
「何が飛び出すか、楽しみだなぁ!」
風丸と土門も嬉しそうに声を上げる。それはここにいる全員が思うことだろう。
「どうだ備流田。走れるか」
「オウッ! バッチリだ!」
「現役時代を思い出すなぁ」
「中学生相手に負けられないよなぁ。しかも女の子もいるし」
「腕がなるぜ。いや、足か。アッハッハッハッ」
響木もかつての仲間である、備流田光一と中間庸と会田力と民山謡と楽しそうに話している。顔を合わせることはあるかもしれないが、こうして集まるとは当時は誰も予測できなかっただろう。
「よぉ!」
声がした方に振り向くと、彼らと同じOBのユニフォームを着ている菅田巌と定良保と髪村切斗と碇頑五郎が現れた。
彼らが現れるとベンチ組みは驚いた表情をする。菅田は雷門中の生活指導を、定良は駅前の紳士服店の主人であり、髪村は理髪店を。全員見たことがある人たちばかりだ。身近に伝説がいたとは驚くばかりである。
「おはよう、みなさん」
「「「「お、おはよう……」」」」
夏未はいつものように執事である場寅仕に日傘を掲げてもらっている。が――。
「お嬢様、今日は休暇をいただきます」
突然場寅が傘をたたんで夏未に渡した。いきなりのことに夏未が戸惑うと場寅は一つ礼をしてスーツを脱ぎ、その下にはイナズマイレブンのユニフォームを着ていた。
「場寅……あなたが……?」
これでOBのイナズマイレブンも十一人そろった。
瑞貴は原作を思いだしてふと橋を見上げると、双眼鏡でこちらを見ている理事長の雷門総一郎がいた。彼も瑞貴に気づいたらしく、目が合ったので瑞貴が軽く手を振ると総一郎も微笑んで振り返してくれた。
「瑞貴。そろそろ試合が始まるぞ」
「あっ、はーい」
豪炎寺に呼ばれたので瑞貴は急いで自分のポジションに着いた。
「いいか! 今日は胸を借りるつもりで思いっきりぶつかっていこう!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂の掛け声に仲間たちも応える。そしてホイッスルが鳴り、試合が始まった。
キックオフはOBイレブン。民山が備流田に向けて軽くボールを蹴り、備流田は足でボールを止める。
「小僧共よく見ておけ! これがイナズマイレブンのサッカーだぁ!!」
備流田の迫力と構えにキックオフシュートをかけると思い、驚きつつ構える雷門中サッカー部。……だが、ボールにかすりもせずに思いっきり空振った。まさかのことに雷門中サッカー部は開いた口が塞がらなかった。
「ハッハッハッハッ。まいったな、こりゃ」
豪快に笑う備流田だが試合は続いている。半田がすかさずボールを奪い、ドリブルで上がっていき豪炎寺にパスを送る。豪炎寺はノーマルシュートをゴールに向けて撃った。
だが響木は余裕の表情で構える。すると場寅が前に出てヘディングをしたが打ち損なってしまい、ボールはそのままゴールに入ってしまった。
「すまん響木。クリアしようとしたんだが。アハハッ」
「雷門家の人間として恥ずかしい……」
「おいおい……」
悪びれる様子もなく笑う場寅に夏未は呆れながら片目を抑え、総一郎も苦笑する。