決戦! 帝国学園・後編!!
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「へっ。今日は負けちまったが、結果は一勝一敗だ。次は決着をつけてやる」
「はい。私も楽しみにしています!」
「っ!」
ニコッと瑞貴が笑うと辺見は頬を朱に染めた。瑞貴はその様子に首を傾げると、さらに辺見は顔を耳まで赤くする。
(((((惚れたな……)))))
帝国学園と雷門中一同はそう思った。もちろん一部の者はスゴく黒いオーラを出しているので誰も振り向こうとは思わなかった。
「……可愛い」
「さ、咲山!?」
ポツリとこぼした咲山の呟きを隣にいた寺門が聞き取り、表情を見ると頬が朱に染まっていた。
(こいつもか!)
瑞貴を『罪な女』と思った寺門だった。
――それから授賞式が行われようと準備が始まる。帝国学園サッカー部はそのまま荷物をまとめているので、瑞貴は不安げな表情で鬼道を見る春奈に声をかける。
「春奈ちゃん」
「瑞貴先輩……」
「あのね――」
瑞貴は全てを話した。――鬼道は春奈と一緒に暮らすために義父にフットボールフロンティアを三年間優勝することを条件にされたことを。そのために連絡を取らなかったと。
「お兄ちゃん……!」
瑞貴は笑って春奈の肩を叩く。春奈は頷いてすでに荷物をまとめて会場から出て行く帝国学園を――鬼道を追いかけに走る。
「瑞貴」
「あとは、春奈ちゃんと鬼道くん次第だよ」
「そうだな……」
瑞貴と円堂は頷き合い、春奈に気づかれないようにコッソリあとをつける。心残りはこの兄妹がわかり合えるかどうか見届けたいのだ。
「――待って!」
「っ、春奈……」
鬼道は驚いて振り向くと、少し息を切らせながら春奈が来た。
「私を…私を引き取るためにお義父(トウ)さんと約束したって……!」
「……ああ」
知らないはずの約束を春奈が知っていたことに驚いた鬼道だが、今回負けてしまったことでもう隠す必要はないと思ったのか目を逸らす。
「連絡くれなかったのも、私のためだったんだね」
「お前と暮らすためなら、どんなことも我慢できた。だが、すまない……」
「ううん。私、音無のお義父(トウ)さんとお義母(カア)さんと暮らせて幸せよ」
「えっ……?」
「音無で……ううん、『音無春奈』がいいの」
妹が告げた言葉に鬼道は寂しさを覚えるが、春奈を見て微笑んだ。
「そうか……。いい義父(トウ)さんと義母(カア)さんなんだな」
「うん!」
鬼道は何も変わってなかった。春奈が知っている優しい兄のままだった。春奈は嬉しさのあまり抱きつき、鬼道はそれを受け止める。
「ありがとう! お兄ちゃん!」
春奈に誤解が解けて礼を告げられた鬼道は、今まで見たことのないくらい優しい表情をしていた。影から見ていた瑞貴と円堂は笑顔で顔を見合わせ、親指を立てた。
そして授賞式――。雷門中サッカー部に地区大会優勝のトロフィーが授与される。
《関東地区大会優勝はチーム、雷門中サッカー部です!!》
「「やったぞ――っ!!」」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
瑞貴と円堂は二人で優勝トロフィーを掲げ、仲間たちも喜び合った。
雷門中サッカー部、地区予選大会優勝!!
☆副キャプテン 今日の格言☆
我慢できなくなったら、いつでもぶつけていいから
以上!!
「はい。私も楽しみにしています!」
「っ!」
ニコッと瑞貴が笑うと辺見は頬を朱に染めた。瑞貴はその様子に首を傾げると、さらに辺見は顔を耳まで赤くする。
(((((惚れたな……)))))
帝国学園と雷門中一同はそう思った。もちろん一部の者はスゴく黒いオーラを出しているので誰も振り向こうとは思わなかった。
「……可愛い」
「さ、咲山!?」
ポツリとこぼした咲山の呟きを隣にいた寺門が聞き取り、表情を見ると頬が朱に染まっていた。
(こいつもか!)
瑞貴を『罪な女』と思った寺門だった。
――それから授賞式が行われようと準備が始まる。帝国学園サッカー部はそのまま荷物をまとめているので、瑞貴は不安げな表情で鬼道を見る春奈に声をかける。
「春奈ちゃん」
「瑞貴先輩……」
「あのね――」
瑞貴は全てを話した。――鬼道は春奈と一緒に暮らすために義父にフットボールフロンティアを三年間優勝することを条件にされたことを。そのために連絡を取らなかったと。
「お兄ちゃん……!」
瑞貴は笑って春奈の肩を叩く。春奈は頷いてすでに荷物をまとめて会場から出て行く帝国学園を――鬼道を追いかけに走る。
「瑞貴」
「あとは、春奈ちゃんと鬼道くん次第だよ」
「そうだな……」
瑞貴と円堂は頷き合い、春奈に気づかれないようにコッソリあとをつける。心残りはこの兄妹がわかり合えるかどうか見届けたいのだ。
「――待って!」
「っ、春奈……」
鬼道は驚いて振り向くと、少し息を切らせながら春奈が来た。
「私を…私を引き取るためにお義父(トウ)さんと約束したって……!」
「……ああ」
知らないはずの約束を春奈が知っていたことに驚いた鬼道だが、今回負けてしまったことでもう隠す必要はないと思ったのか目を逸らす。
「連絡くれなかったのも、私のためだったんだね」
「お前と暮らすためなら、どんなことも我慢できた。だが、すまない……」
「ううん。私、音無のお義父(トウ)さんとお義母(カア)さんと暮らせて幸せよ」
「えっ……?」
「音無で……ううん、『音無春奈』がいいの」
妹が告げた言葉に鬼道は寂しさを覚えるが、春奈を見て微笑んだ。
「そうか……。いい義父(トウ)さんと義母(カア)さんなんだな」
「うん!」
鬼道は何も変わってなかった。春奈が知っている優しい兄のままだった。春奈は嬉しさのあまり抱きつき、鬼道はそれを受け止める。
「ありがとう! お兄ちゃん!」
春奈に誤解が解けて礼を告げられた鬼道は、今まで見たことのないくらい優しい表情をしていた。影から見ていた瑞貴と円堂は笑顔で顔を見合わせ、親指を立てた。
そして授賞式――。雷門中サッカー部に地区大会優勝のトロフィーが授与される。
《関東地区大会優勝はチーム、雷門中サッカー部です!!》
「「やったぞ――っ!!」」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
瑞貴と円堂は二人で優勝トロフィーを掲げ、仲間たちも喜び合った。
雷門中サッカー部、地区予選大会優勝!!
☆副キャプテン 今日の格言☆
我慢できなくなったら、いつでもぶつけていいから
以上!!