決戦! 帝国学園・後編!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「瑞貴せんぱーい!」
「みぎゃ!」
突然抱きつかれたことに瑞貴は転倒しかけるが、なんとか持ちこたえる。
「け、健也……。いきなり抱きつかないで」
「おめでとうございます先輩! 俺、負けたのは悔しいけど今は瑞貴先輩を祝福します!」
「成神ぃいいい!! 瑞貴から離れろ!!」
佐久間が目にも止まらぬ速さで即刻成神を瑞貴から引っ剥がした。
「何するんスかぁ~。なら佐久間先輩も抱きつけばいいじゃないっスか」
「ばっ! で、できるか!」
毎度の如く揉み合う二人に瑞貴は微笑ましくてつい微笑んでいると、「瑞貴」と隣から声をかけられた。
「幸次郎」
「いい試合だったな。まさか俺のフルパワーシールドが破られるとは思ってなかった」
「ありがとう。でも次は私だけで破って見せるよ」
「言ったな?」
グシャグシャと源田は瑞貴の頭をかき撫でる。瑞貴はそれがなんだか嬉しくて微笑んでいると、視界の端で驚いたようにこちらを見る雷門中サッカー部の姿があった。
「みんなどうしたの?」
「い、いや。瑞貴って源田たちとそんなに親しかったか?」
半田が代表してそういうと他のみんなも頷いている。瑞貴はキョトンとするが、円堂にもちゃんと伝えていなかったと思い出した。
「だって私と幸次郎たちは友達だもん」
「「「「「友達――っ!?」」」」」
「言っとくが情報交換はしてないからな! 疑うなよ!」
いつの間にか来た佐久間がビシィと指差すと一年組と目金は震えた。
「疑うわけがない。瑞貴は俺たちの仲間だからな」
「そうか? それにしてはずいぶん焦っていたようだが」
腕を組んで余裕の表情をする豪炎寺に佐久間が腰に手を当てて鼻で笑う。
「俺たちは同じ学校で長くいるんだ。お前たちより瑞貴のことはわかっている」
「ホォ。俺たちは彼女と一緒に夕飯を食べた仲でもあるがな」
風丸が肩をすくめると源田が自慢げに話す。双方バチバチと火花が散っているのにも関わらず、円堂は瑞貴に話しかけた。
「じゃあ瑞貴が言っていた友達って……」
「うん。次郎と幸次郎と健也のこと」
まるで隣の竜虎対決などないように話す円堂と瑞貴。すると瑞貴の服の裾がクイッと引っ張られ、下を見ると洞面がいた。
「瑞貴先輩。僕、成神と同じ一年の洞面秀一郎といいます」
よろしくお願いします、と頭を下げる洞面に、瑞貴は胸がキュンとした。そして洞面の目線に合わせるように座る。
「ど、洞面くん」
「秀一郎って呼んでください。成神だけズルいです」
「じゃ、秀一郎。初対面でおこがましいかもしれないけど……抱っこしてもいい?」
「はい! いいですよ!」
快く了承した洞面に瑞貴はさっそく抱き上げると、その顔は幸せ気分満開だった。それもそのはず、瑞貴は小動物系には目がないのだ。
「そういえば土門から送られた写メ見たぞ。なかなか可愛かったな」
「……やめてください。あれは黒歴史です」
幸せから一気に落ち込んで肩を落とす瑞貴を寺門は源田のように頭を撫でると、辺見は瑞貴を見て両腕を組み、嫌みったらしく笑う。
「みぎゃ!」
突然抱きつかれたことに瑞貴は転倒しかけるが、なんとか持ちこたえる。
「け、健也……。いきなり抱きつかないで」
「おめでとうございます先輩! 俺、負けたのは悔しいけど今は瑞貴先輩を祝福します!」
「成神ぃいいい!! 瑞貴から離れろ!!」
佐久間が目にも止まらぬ速さで即刻成神を瑞貴から引っ剥がした。
「何するんスかぁ~。なら佐久間先輩も抱きつけばいいじゃないっスか」
「ばっ! で、できるか!」
毎度の如く揉み合う二人に瑞貴は微笑ましくてつい微笑んでいると、「瑞貴」と隣から声をかけられた。
「幸次郎」
「いい試合だったな。まさか俺のフルパワーシールドが破られるとは思ってなかった」
「ありがとう。でも次は私だけで破って見せるよ」
「言ったな?」
グシャグシャと源田は瑞貴の頭をかき撫でる。瑞貴はそれがなんだか嬉しくて微笑んでいると、視界の端で驚いたようにこちらを見る雷門中サッカー部の姿があった。
「みんなどうしたの?」
「い、いや。瑞貴って源田たちとそんなに親しかったか?」
半田が代表してそういうと他のみんなも頷いている。瑞貴はキョトンとするが、円堂にもちゃんと伝えていなかったと思い出した。
「だって私と幸次郎たちは友達だもん」
「「「「「友達――っ!?」」」」」
「言っとくが情報交換はしてないからな! 疑うなよ!」
いつの間にか来た佐久間がビシィと指差すと一年組と目金は震えた。
「疑うわけがない。瑞貴は俺たちの仲間だからな」
「そうか? それにしてはずいぶん焦っていたようだが」
腕を組んで余裕の表情をする豪炎寺に佐久間が腰に手を当てて鼻で笑う。
「俺たちは同じ学校で長くいるんだ。お前たちより瑞貴のことはわかっている」
「ホォ。俺たちは彼女と一緒に夕飯を食べた仲でもあるがな」
風丸が肩をすくめると源田が自慢げに話す。双方バチバチと火花が散っているのにも関わらず、円堂は瑞貴に話しかけた。
「じゃあ瑞貴が言っていた友達って……」
「うん。次郎と幸次郎と健也のこと」
まるで隣の竜虎対決などないように話す円堂と瑞貴。すると瑞貴の服の裾がクイッと引っ張られ、下を見ると洞面がいた。
「瑞貴先輩。僕、成神と同じ一年の洞面秀一郎といいます」
よろしくお願いします、と頭を下げる洞面に、瑞貴は胸がキュンとした。そして洞面の目線に合わせるように座る。
「ど、洞面くん」
「秀一郎って呼んでください。成神だけズルいです」
「じゃ、秀一郎。初対面でおこがましいかもしれないけど……抱っこしてもいい?」
「はい! いいですよ!」
快く了承した洞面に瑞貴はさっそく抱き上げると、その顔は幸せ気分満開だった。それもそのはず、瑞貴は小動物系には目がないのだ。
「そういえば土門から送られた写メ見たぞ。なかなか可愛かったな」
「……やめてください。あれは黒歴史です」
幸せから一気に落ち込んで肩を落とす瑞貴を寺門は源田のように頭を撫でると、辺見は瑞貴を見て両腕を組み、嫌みったらしく笑う。