復活の絆!!
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「勝ちたいからファウルをしてしまう……勝ちたいってさ、サッカーが好きだってことでしょ?」
「サッカーが好きな奴に悪い奴はいない……ファウルをしたことは間違いだけど、俺はそいつを嫌いになんてなれない」
「瑞貴……。円堂……」
「大切なのは間違いに気づいたら、正しい方向に直すってことじゃないか? それでわかるさ。仲間だからな」
「アフロディもヒロトも確かにヒドいことをしてしまったけど、それが間違いだって気づいてくれた。今じゃサッカーが好きな仲間だもんね」
裏切った相手を許すことは簡単じゃない。どんな理由でも許せず意地を張ってしまうことが多いが、二人は『サッカーが好き』という気持ちが純粋なら許せることができた。
「もう少し時間をくれないか? 今の……考えてみたいんだ」
「ああ。風丸」
「答えが決まったら、聞かせてね」
二人は風丸が考えて決めた答えを待つことにした。そしてそれを今度は最後まで聞くことも。
「じゃ、体育館に戻るか。みんなもそろそろ向かっている頃だろうし」
「そうだな。瑞貴、歩けるか?」
「うん。ありがとう、守、一郎太」
瑞貴は元の世界で仲間に裏切られた経験を持っている。今思えば瑞貴自身も『許す』という心を強く持っていないこともあり、仲間とサッカーすることが怖くなった。
この世界に来て原作を知ってても実際に体験すれば気持ちも違ってくるのに、元の世界の二の舞になりたくなくて、自分を受け入れてくれた仲間のためにも、心を強く持とうと決意していた。
(もし……サッカー部のみんなが謝ってきたとき、許していたら違っていたのかな)
元の世界で起こった騒動に誤解が解けて謝罪してきて、再びサッカー部に戻らないかと言われたが『また裏切られるんじゃないか』と思ったことで拒んだ。
相手に非があっても自分の心が弱いせいでもあり、それを乗り越えていくのも仲間として大切なことだとも今なら思える。こんな考え方できたのも、この世界に来て円堂たちに出会えたからだ。
――体育館に戻った三人は扉を開けると、立向居や鬼道たちがすでに帰っていた。
「あっ! 円堂さん、風丸さん、瑞貴さん!」
「おっ、みんな戻って来てるな」
「瑞貴も一緒だったのか。用具室にいないから心配していたんだぞ」
「ごめんね、一人でいるのも怖くて。……ん?」
瑞貴が鬼道の隣に座ってふと見た先には、何故か壁山と木暮が抱き合って震えていた。壁山はともかく、意気揚々と出て行った木暮が怖がっているのは珍しい。
「「うぅ~! こ、怖いよ/っス~!」」
「どうしたんだ?」
「相当怖い経験したみたいだな」
「えっ! ま、まあね」
円堂と綱海も不思議に思ったが、彼らと一緒にいた吹雪は誤魔化すように苦笑いした。
理由は木暮がトイレにイタズラをすると壁山が怖がって逃げてしまった。それを咎めるために、吹雪が鏡を覗いてアツヤのフリをし『お前を迎えに来た』と言うと、それを恐れた木暮が逃げ出したのだ。それで今に至る。
「で、風丸。七不思議の最後は?」
「『六つの場所を回ったあと、明かりを消して人数を数えるとおかしなことが起こる』……だったはず」
「そっか。じゃ誰か、明かりを頼む」
「俺がやろう」
円堂が風丸に最後の一つを確認すると、豪炎寺が体育館の明かりを消した。そのせいで壁山と木暮はさらに恐怖が増す。
「「ヒイ~!」」
「真っ暗だ……全然見えないな。さっ、数えるぞ。1!」
「2」
「3」
「4」
「5!」
「6……」
「7……」
「8」
「9」
「10」
「11」
円堂を始め、豪炎寺、鬼道、吹雪、綱海、木暮、壁山、立向居、風丸、瑞貴……合わせて十人しかいないはずだ。予想外の人数に円堂も木暮も壁山も驚く。
「11!? えっ!? 俺たち、十人しかいないはずだよな……?」
「一人増えてる!?」
「まさか……幽霊!?」
「「「「「わああぁぁあああ!」」」」」
大半が慌てて飛び出てしまったので、残ったのは鬼道と豪炎寺と瑞貴だけだ。暗闇にだいぶ目が慣れたのか、鬼道は豪炎寺に顔を向ける。
「サッカーが好きな奴に悪い奴はいない……ファウルをしたことは間違いだけど、俺はそいつを嫌いになんてなれない」
「瑞貴……。円堂……」
「大切なのは間違いに気づいたら、正しい方向に直すってことじゃないか? それでわかるさ。仲間だからな」
「アフロディもヒロトも確かにヒドいことをしてしまったけど、それが間違いだって気づいてくれた。今じゃサッカーが好きな仲間だもんね」
裏切った相手を許すことは簡単じゃない。どんな理由でも許せず意地を張ってしまうことが多いが、二人は『サッカーが好き』という気持ちが純粋なら許せることができた。
「もう少し時間をくれないか? 今の……考えてみたいんだ」
「ああ。風丸」
「答えが決まったら、聞かせてね」
二人は風丸が考えて決めた答えを待つことにした。そしてそれを今度は最後まで聞くことも。
「じゃ、体育館に戻るか。みんなもそろそろ向かっている頃だろうし」
「そうだな。瑞貴、歩けるか?」
「うん。ありがとう、守、一郎太」
瑞貴は元の世界で仲間に裏切られた経験を持っている。今思えば瑞貴自身も『許す』という心を強く持っていないこともあり、仲間とサッカーすることが怖くなった。
この世界に来て原作を知ってても実際に体験すれば気持ちも違ってくるのに、元の世界の二の舞になりたくなくて、自分を受け入れてくれた仲間のためにも、心を強く持とうと決意していた。
(もし……サッカー部のみんなが謝ってきたとき、許していたら違っていたのかな)
元の世界で起こった騒動に誤解が解けて謝罪してきて、再びサッカー部に戻らないかと言われたが『また裏切られるんじゃないか』と思ったことで拒んだ。
相手に非があっても自分の心が弱いせいでもあり、それを乗り越えていくのも仲間として大切なことだとも今なら思える。こんな考え方できたのも、この世界に来て円堂たちに出会えたからだ。
――体育館に戻った三人は扉を開けると、立向居や鬼道たちがすでに帰っていた。
「あっ! 円堂さん、風丸さん、瑞貴さん!」
「おっ、みんな戻って来てるな」
「瑞貴も一緒だったのか。用具室にいないから心配していたんだぞ」
「ごめんね、一人でいるのも怖くて。……ん?」
瑞貴が鬼道の隣に座ってふと見た先には、何故か壁山と木暮が抱き合って震えていた。壁山はともかく、意気揚々と出て行った木暮が怖がっているのは珍しい。
「「うぅ~! こ、怖いよ/っス~!」」
「どうしたんだ?」
「相当怖い経験したみたいだな」
「えっ! ま、まあね」
円堂と綱海も不思議に思ったが、彼らと一緒にいた吹雪は誤魔化すように苦笑いした。
理由は木暮がトイレにイタズラをすると壁山が怖がって逃げてしまった。それを咎めるために、吹雪が鏡を覗いてアツヤのフリをし『お前を迎えに来た』と言うと、それを恐れた木暮が逃げ出したのだ。それで今に至る。
「で、風丸。七不思議の最後は?」
「『六つの場所を回ったあと、明かりを消して人数を数えるとおかしなことが起こる』……だったはず」
「そっか。じゃ誰か、明かりを頼む」
「俺がやろう」
円堂が風丸に最後の一つを確認すると、豪炎寺が体育館の明かりを消した。そのせいで壁山と木暮はさらに恐怖が増す。
「「ヒイ~!」」
「真っ暗だ……全然見えないな。さっ、数えるぞ。1!」
「2」
「3」
「4」
「5!」
「6……」
「7……」
「8」
「9」
「10」
「11」
円堂を始め、豪炎寺、鬼道、吹雪、綱海、木暮、壁山、立向居、風丸、瑞貴……合わせて十人しかいないはずだ。予想外の人数に円堂も木暮も壁山も驚く。
「11!? えっ!? 俺たち、十人しかいないはずだよな……?」
「一人増えてる!?」
「まさか……幽霊!?」
「「「「「わああぁぁあああ!」」」」」
大半が慌てて飛び出てしまったので、残ったのは鬼道と豪炎寺と瑞貴だけだ。暗闇にだいぶ目が慣れたのか、鬼道は豪炎寺に顔を向ける。