決戦! 帝国学園・後編!!
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「勝負だ、鬼道! ゴッドハンド!」
円堂はゴッドハンドで対抗すると、ペンギンがゴッドハンドの指にそれぞれ嘴(クチバシ)で押し込んでいく。両者一歩も譲らない戦いだが、ついにゴッドハンドは破れ、円堂ごとゴールに突き刺さってしまった。
《ゴォ――ルッ!! 帝国学園先制! 鉄壁を誇るゴッドハンドを打ち破ったのは、帝国の新必殺シュートだ――っ!!》
会場が歓声の嵐に包まれる。鬼道は腕を組んで笑っていた。天才ゲームメーカー・鬼道有人ここにあり。グラウンドで指揮するようにサッカーという楽曲を奏でている。
ここで前半終了。終了間際で先制した帝国のリードでハーフタイムに入った。雷門ベンチでは前半で円堂の様子がおかしいことについて風丸が話しかけた。
「どうしたんだ円堂!?」
「俺にもわからない……」
円堂の答えに半田真一と宍戸佐吉は顔を見合わす。すると夏未が円堂のそばに来た。
「一つだけ言えることがあるわ。――今のあなたには、瑞貴と共に私をサッカーに惹きつけたあの輝きがなくってよ!」
夏未の叱咤にも円堂は何も言わない。響木は円堂に問いかける。
「影山に何か言われたのか?」
「いえ……」
首を振る円堂。この中で唯一円堂がおかしい理由を知っているのは瑞貴だけだ。円堂は鬼道と春奈のことを気にしているので集中できていない。
風丸は決意に満ちた目でDFの壁山と栗松鉄平と土門飛鳥を見る。彼らもその瞳に込められた意味を知って頷く。
「瑞貴」
声をかけられたので振り向くと、豪炎寺が立っていた。豪炎寺は瑞貴の腕をつかんで気づかれないようにみんなと離れた場所に行く。
「修也?」
「お前何か知ってるんじゃないか」
それは疑問系ではなく確信だ。瑞貴は目を見開いて首を振る。
「ごめん、私の口からは言えない」
「……そうか」
豪炎寺は踵を返そうとすると、瑞貴が「でも」と声を上げて振り向く。
「我慢できなくなったら、いつでもぶつけていいから。冬海にした私みたいに」
ニコッと笑う瑞貴に、豪炎寺は唖然とし次いでフッと笑う。
「少なくとも俺はお前より強暴じゃないぞ」
「きょ……!? ちょっと修也! どういうこと!?」
追いかけてくる瑞貴に楽しくなり、豪炎寺の緊張感が少し和らいだ。
帝国学園のベンチでは、足を痛めたままの鬼道をマネージャーがいないので、洞面が冷却スプレーで治療をする。
「皇帝ペンギン2号はかなり足に負担がかかる。今の鬼道はあと一回撃てるかどうか……お前たちがフォローしろ」
源田の言葉に寺門と佐久間は了承の意で頷く。
――そのまま後半戦が始まった。開始早々鬼道にボールが渡り、帝国学園は攻め上がる。円堂はいつも通りに構えようとし、鬼道はもう1点を取って試合を決めようとする。
松野空介と少林寺を見事なプレーでかわすと寺門と佐久間がフォローするために上がる。鬼道はボールを上げると寺門に渡り、風丸が円堂の前に出たのでシュートしたボールがぶつかった。
「風丸!?」
「お前が調子の悪いときは…俺たちがフォローする……――仲間だろ!」
気づくと雷門中サッカー部のDFたちが円堂の周りに集結していた。瑞貴もそこに向かおうとしていたが、彼らに任せていいと思えた。
(塀吾郎……鉄平……飛鳥……)
佐久間が蹴ったボールが壁山に当たり、続いて寺門がヘディングすると栗松がぶつかる。それから土門に当たり、帝国学園サッカー部のシュートの嵐を雷門中サッカー部のDFたちが体を張って止める。円堂はその光景を見ていた。
円堂はゴッドハンドで対抗すると、ペンギンがゴッドハンドの指にそれぞれ嘴(クチバシ)で押し込んでいく。両者一歩も譲らない戦いだが、ついにゴッドハンドは破れ、円堂ごとゴールに突き刺さってしまった。
《ゴォ――ルッ!! 帝国学園先制! 鉄壁を誇るゴッドハンドを打ち破ったのは、帝国の新必殺シュートだ――っ!!》
会場が歓声の嵐に包まれる。鬼道は腕を組んで笑っていた。天才ゲームメーカー・鬼道有人ここにあり。グラウンドで指揮するようにサッカーという楽曲を奏でている。
ここで前半終了。終了間際で先制した帝国のリードでハーフタイムに入った。雷門ベンチでは前半で円堂の様子がおかしいことについて風丸が話しかけた。
「どうしたんだ円堂!?」
「俺にもわからない……」
円堂の答えに半田真一と宍戸佐吉は顔を見合わす。すると夏未が円堂のそばに来た。
「一つだけ言えることがあるわ。――今のあなたには、瑞貴と共に私をサッカーに惹きつけたあの輝きがなくってよ!」
夏未の叱咤にも円堂は何も言わない。響木は円堂に問いかける。
「影山に何か言われたのか?」
「いえ……」
首を振る円堂。この中で唯一円堂がおかしい理由を知っているのは瑞貴だけだ。円堂は鬼道と春奈のことを気にしているので集中できていない。
風丸は決意に満ちた目でDFの壁山と栗松鉄平と土門飛鳥を見る。彼らもその瞳に込められた意味を知って頷く。
「瑞貴」
声をかけられたので振り向くと、豪炎寺が立っていた。豪炎寺は瑞貴の腕をつかんで気づかれないようにみんなと離れた場所に行く。
「修也?」
「お前何か知ってるんじゃないか」
それは疑問系ではなく確信だ。瑞貴は目を見開いて首を振る。
「ごめん、私の口からは言えない」
「……そうか」
豪炎寺は踵を返そうとすると、瑞貴が「でも」と声を上げて振り向く。
「我慢できなくなったら、いつでもぶつけていいから。冬海にした私みたいに」
ニコッと笑う瑞貴に、豪炎寺は唖然とし次いでフッと笑う。
「少なくとも俺はお前より強暴じゃないぞ」
「きょ……!? ちょっと修也! どういうこと!?」
追いかけてくる瑞貴に楽しくなり、豪炎寺の緊張感が少し和らいだ。
帝国学園のベンチでは、足を痛めたままの鬼道をマネージャーがいないので、洞面が冷却スプレーで治療をする。
「皇帝ペンギン2号はかなり足に負担がかかる。今の鬼道はあと一回撃てるかどうか……お前たちがフォローしろ」
源田の言葉に寺門と佐久間は了承の意で頷く。
――そのまま後半戦が始まった。開始早々鬼道にボールが渡り、帝国学園は攻め上がる。円堂はいつも通りに構えようとし、鬼道はもう1点を取って試合を決めようとする。
松野空介と少林寺を見事なプレーでかわすと寺門と佐久間がフォローするために上がる。鬼道はボールを上げると寺門に渡り、風丸が円堂の前に出たのでシュートしたボールがぶつかった。
「風丸!?」
「お前が調子の悪いときは…俺たちがフォローする……――仲間だろ!」
気づくと雷門中サッカー部のDFたちが円堂の周りに集結していた。瑞貴もそこに向かおうとしていたが、彼らに任せていいと思えた。
(塀吾郎……鉄平……飛鳥……)
佐久間が蹴ったボールが壁山に当たり、続いて寺門がヘディングすると栗松がぶつかる。それから土門に当たり、帝国学園サッカー部のシュートの嵐を雷門中サッカー部のDFたちが体を張って止める。円堂はその光景を見ていた。