決戦! 帝国学園・後編!!
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攻めて来る鬼道をセンタリングさせまいと壁山が立ち塞がるが、鬼道はヒールリフトで壁山を抜いた。そして円堂と一対一の正面になる。
「円堂――っ!!」
『雷門が勝てば鬼道たち兄妹は破滅する!』
「っ!」
シュートを撃とうとする鬼道に円堂も対応するために構えるが、脳裏に影山の言葉を思い出して躊躇ってしまう。しかし豪炎寺が前線から下がり、鬼道がシュートを撃つ瞬間に足で押さえて防いだ。
弾き返されたボールを洞面秀一郎が取ると、鬼道は足を押さえてうずくまっていた。洞面は試合を一時中断させるためにコーナーからボールを出す。
「サンキュ、豪炎寺!」
「…………」
円堂は豪炎寺に礼を言うが、豪炎寺は円堂を見ただけで何も言わなかった。
足を引き摺りながらフィールドから出る鬼道。瑞貴はすぐさま春奈の元へ駆け寄った。
「行ってあげて、春奈ちゃん」
「瑞貴先輩! でも……」
「答えは自分の目で確かめてみて。本当に鬼道くんは……ううん。あなたの大好きな兄は変わってしまったのか」
春奈は驚いたように瑞貴を見つめ、次いで救急箱を持って鬼道の元へ駆け寄った。瑞貴はその姿を見て微笑み、ポジションに着く。
鬼道はスパイクと靴下を脱いで足の様子を見る。
「さすがは豪炎寺だ……っつ!」
痛みで悲鳴を上げそうになったとき、その足に氷嚢が置かれた。鬼道は驚いて顔を上げるとそこには春奈がいた。
「春奈……どうして……」
「瑞貴先輩に背中を押してもらったから……体が動いていた……」
慣れた手で春奈はテキパキと手当てをするが、その顔は不安な表情でいっぱいだ。
(たった二人だけの兄妹なんだよ……? 私…私……ずっと…待っていたのに……)
鬼道は試合に支障がないことを確かめると立ち上がって歩き出す。
「あっ……」
鬼道が何も言わないことに対し、春奈は顔をうつむける。
(私はやっぱり邪魔なんだ……)
「……一度もなかった」
「えっ……」
鬼道の声に春奈は驚いて顔を上げ、背を向けたままの兄を見る。
「お前を忘れたことは……一度も」
「…………!」
その言葉の意味を知った春奈は目尻に涙を浮かべながらも嬉しそうな顔をする。それだけで春奈にとって充分だった。
鬼道がピッチに戻り試合が再開される。それからすぐに染岡がシュートを放つ。
「ドラゴンクラッシュ!」
しかし源田のパワーシールドで跳ね返される。
「ファイアトルネード!」
弾かれたボールを豪炎寺はすかさずファイアトルネードを撃つ。しかしこれも弾き返され、今度は瑞貴が高く飛ぶ。
「シューティングアロー!」
瑞貴のシューティングアローがゴールを襲うが、源田のパワーシールドで止められた。
「残念だったな。パワーシールドは連続で出せる!」
(なるほど……。衝撃波でできた壁というわけか)
余裕の表情を見せる源田だが、豪炎寺は突破口を見つけた。
「鬼道!」
(この足に誓って……必ず勝つ!)
ボールは咲山修二に渡り鬼道へパスを送る。鬼道は受け取り、寺門と佐久間と視線を送ると二人は頷いて鬼道の前に走り出す。ゴッドハンドを破るために、編み出した必殺技――。
鬼道は指笛を吹くと寺門と佐久間は走り出し、地面からペンギンが五羽出てきた。
「皇帝ペンギン……」
「「2号!」」
鬼道が蹴ったボールを寺門と佐久間が同時に蹴る。ボールはペンギンと一緒に雷門ゴールへ迫る。見たことのないシュートに雷門中サッカー部は驚く。
「円堂――っ!!」
『雷門が勝てば鬼道たち兄妹は破滅する!』
「っ!」
シュートを撃とうとする鬼道に円堂も対応するために構えるが、脳裏に影山の言葉を思い出して躊躇ってしまう。しかし豪炎寺が前線から下がり、鬼道がシュートを撃つ瞬間に足で押さえて防いだ。
弾き返されたボールを洞面秀一郎が取ると、鬼道は足を押さえてうずくまっていた。洞面は試合を一時中断させるためにコーナーからボールを出す。
「サンキュ、豪炎寺!」
「…………」
円堂は豪炎寺に礼を言うが、豪炎寺は円堂を見ただけで何も言わなかった。
足を引き摺りながらフィールドから出る鬼道。瑞貴はすぐさま春奈の元へ駆け寄った。
「行ってあげて、春奈ちゃん」
「瑞貴先輩! でも……」
「答えは自分の目で確かめてみて。本当に鬼道くんは……ううん。あなたの大好きな兄は変わってしまったのか」
春奈は驚いたように瑞貴を見つめ、次いで救急箱を持って鬼道の元へ駆け寄った。瑞貴はその姿を見て微笑み、ポジションに着く。
鬼道はスパイクと靴下を脱いで足の様子を見る。
「さすがは豪炎寺だ……っつ!」
痛みで悲鳴を上げそうになったとき、その足に氷嚢が置かれた。鬼道は驚いて顔を上げるとそこには春奈がいた。
「春奈……どうして……」
「瑞貴先輩に背中を押してもらったから……体が動いていた……」
慣れた手で春奈はテキパキと手当てをするが、その顔は不安な表情でいっぱいだ。
(たった二人だけの兄妹なんだよ……? 私…私……ずっと…待っていたのに……)
鬼道は試合に支障がないことを確かめると立ち上がって歩き出す。
「あっ……」
鬼道が何も言わないことに対し、春奈は顔をうつむける。
(私はやっぱり邪魔なんだ……)
「……一度もなかった」
「えっ……」
鬼道の声に春奈は驚いて顔を上げ、背を向けたままの兄を見る。
「お前を忘れたことは……一度も」
「…………!」
その言葉の意味を知った春奈は目尻に涙を浮かべながらも嬉しそうな顔をする。それだけで春奈にとって充分だった。
鬼道がピッチに戻り試合が再開される。それからすぐに染岡がシュートを放つ。
「ドラゴンクラッシュ!」
しかし源田のパワーシールドで跳ね返される。
「ファイアトルネード!」
弾かれたボールを豪炎寺はすかさずファイアトルネードを撃つ。しかしこれも弾き返され、今度は瑞貴が高く飛ぶ。
「シューティングアロー!」
瑞貴のシューティングアローがゴールを襲うが、源田のパワーシールドで止められた。
「残念だったな。パワーシールドは連続で出せる!」
(なるほど……。衝撃波でできた壁というわけか)
余裕の表情を見せる源田だが、豪炎寺は突破口を見つけた。
「鬼道!」
(この足に誓って……必ず勝つ!)
ボールは咲山修二に渡り鬼道へパスを送る。鬼道は受け取り、寺門と佐久間と視線を送ると二人は頷いて鬼道の前に走り出す。ゴッドハンドを破るために、編み出した必殺技――。
鬼道は指笛を吹くと寺門と佐久間は走り出し、地面からペンギンが五羽出てきた。
「皇帝ペンギン……」
「「2号!」」
鬼道が蹴ったボールを寺門と佐久間が同時に蹴る。ボールはペンギンと一緒に雷門ゴールへ迫る。見たことのないシュートに雷門中サッカー部は驚く。