最強軍団・オーガ襲来
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(これだったのか……! 円堂と井上と一緒に戦うということは……雷門の本当の強さとは……!)
鬼道も何故雷門が帝国に勝つほどの強さが生み出されたのか理解した。
円堂も上がる雷門の最後の全員攻撃――半田のコーナーキックから始まり、染岡にパスを送ろうとしたが綾野がパンチでボールを飛ばす。
飛ばされたボールは円堂に渡り、松野にパスしてシュートを撃つがそれも止められ、跳ね返ったボールは瑞貴に渡って半田にパスする。
「俺たちのサッカー……俺たちのサッカー!」
半田はあれほど拒んでいた鬼道にパスを送った。
「鬼道!」
うしろを向くと円堂が上がって来るのが見えた。
鬼道がボールを蹴り上げると紫色の光と稲妻が走り、円堂と豪炎寺と鬼道の三人が同時にシュートを撃つ。
「イナズマ……」
「「「ブレイク!」」」
千羽山も無限の壁を発動させるとシュートは無限の壁を破り、そのままゴールに入った。
「っしゃあ!」
「やったやった!」
観客席で見ていたカノンはガッツポーズしリオは両手を上げて飛び跳ねていた。
☆☆☆☆☆
千羽山中を倒し準決勝に向けて練習をする中、思わぬ再会が起こった。
「久しぶりだね」
「えっ……」
「俺だよ」
秋があまりのことに瞬きをすると、少年は親指と人差し指と中指を立てコメカミに当てて振り、ウィンクをした。彼はアメリカから来た秋と土門の幼馴染・一之瀬一哉。雷門のサッカーに惚れて共に戦うことを決意する。
――準決勝は豪炎寺が転校する前にいた木戸川清修中。三つ子の武方三兄弟というFWを中心に勝ち上がって来たのだ。
「「「トライペガサス!」」」
「「「トライアングルZ!」」」
「フェアリーダンス!」
「「「ザ・フェニックス!」」」
ついに雷門中が四十年ぶりの決勝進出を果たした。
☆☆☆☆☆
その様子を全てモニターで見ていたヒビキたちは面白くなかった。それを代表するかのように一人の男が声を上げる。
「恐ろしい奴らだ……。円堂守の呪文と井上瑞貴の魔性の笑みに取り込まれた雷門を確実に潰さねばならん!」
「バウンゼン! オペレーション・サンダーブレイク第二段階――『オペレーション・オーガ』に移行せよ!」
「ハッ!」
ヒビキの指示で、バウゼンも椅子に座って用意し始めた。
「ヒビキ提督、さっき提督が気にしていた謎の少年少女については?」
「捨て置け。ここまで何もして来ないのだ」
「オーガの諸君」
バウゼンが呼び掛けるとモニターが軍服を着たバダップを始めとする九人の少年たちを映した。
「準備はいいな」
〈いつでも〉
「出撃だ! 諸君は、王牙学園として歴史を修正するのだ!」
〈了解。オーガ、出撃します〉
光と共にバダップたちはタイムスリップした。そしてヒビキは改めて決意するように立ち上がる。
「諸君! 我らは忌むべきサッカーをもって歴史を変える。未来のため、歴史に新たな真実を刻むのだ!」
☆☆☆☆☆
Aブロック準決勝ではとんでもないことが発生した。
《おおー! なんということでしょう!? フットボールフロンティア全国大会準決勝! 世宇子中対王牙学園の一戦は、信じられない結果になってしまった――っ!!》
「神が…敵わないとは……」
世宇子中の選手が次々と地に伏せる中、最後までかろうじて立っていたアフロディも力尽きて倒れてしまった。
「俺たちは鬼だ……神をも食らう鬼だ……。オペレーション・オーガ、フェイズ1コンプリート!」
バダップが高らかに宣言したと同時に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
本来なら世宇子中対刈美庵中のはずが王牙学園に変わっていることに気づいたカノンとリオも、観客席で試合をすべて見たがオーガは恐ろしい力を持っていた。
「オーガ……思った以上に強敵だ」
「こうしちゃいられない。次の作戦にいこう」
「ああ」
カノンとリオは拳を握り締めて決意した。
――帝国学園に圧倒的な力で勝利した世宇子中が完敗したのだ。その情報は瞬く間に広がり、街を歩く円堂と瑞貴と鬼道の元へ風丸が駆け寄って来た。
「円堂!」
「どうした、風丸?」
「世宇子が……世宇子が36対0で敗れた!」
「世宇子中が!?」
「嘘だろ!?」
「まさか! 奴らの強さは、そんな大量得点を許すようなものではなかった!」
風丸の言葉に瑞貴も円堂も鬼道も驚いた。特に鬼道と瑞貴は世宇子中の強さを目の当たりにしているので、尚更信じられなかった。
どちらにしても決勝で戦うのは世宇子を破ったチームだ。円堂は風丸に勝利したチームの名を問いかける。
「勝ったチームは?」
「王牙学園だ」
「王牙学園? そんなチーム、開会式のときいたっけ……?」
歴史の割り込みには誤差が起こる。変わったあとの歴史の記憶を持つ者もいれば、変わる前の歴史の記憶が残っている者もいるのだ。円堂はその一人だったようで、聞いたことのない学校名に不思議に思った。
(王牙学園が現れたっていうことは、ここはやっぱり映画の世界……。私がいることで他にイレギュラーが発生するかもしれない)
「王牙学園……」
瑞貴は相手チームの名を呟く鬼道を見る。鬼道は雷門中に転校したのは世宇子中にリベンジするためだ。しかしその相手はいなくなった……ということは雷門にいる意味はない。
「有人……。リベンジする相手が負けちゃったけど、雷門を去るの……?」
「「なっ!」」
そこまで考えていなかったらしく円堂も風丸も大きく目を見開いた。しかし鬼道はフッと笑う。
「俺はフットボールフロンティアを最後まで戦い抜くさ。世宇子が負けたとはいえ戦線離脱したら、帝国のみんなに合わせる顔がない」
「ありがとう……!」
決勝も戦ってくれるという意思を見せてくれたので、瑞貴はホッとして満面の笑みを鬼道に向けた。
(あの笑顔を向ける相手が俺じゃないのって……何故だか嫌な気分がする……)
円堂はチクリとした胸に手を当てた。
☆☆☆☆☆
ついにフットボールフロンティア全国大会の決勝当日となった。盛り上がる観客の中、カノンとリオは他に仕掛けがないか身を潜めながら警戒している。
《ついにやってまいりました――っ!! フットボールフロンティア決勝戦、王牙学園対雷門中! 日本一を賭けた戦いが始まります! 準決勝に置いて世宇子中を大量得点で降した王牙学園と、予選から注目されてきた雷門中! どんな試合を繰り広げるのか期待です!!》
ベンチは目金と影野と宍戸と少林寺と半田になり、スターティングメンバーは円堂と瑞貴を始め円になっていた。
「さあみんな、決勝だ!」
「目指すは優勝!」
「「気合い入れていくぞ!」」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂が中心に差し出した手に瑞貴が重ねると他のメンバーも次々と乗せて意気込んだ。――すると晴れていた空が急に暗雲に覆われた。円堂も瑞貴たちも異変に気付いて顔を上げる。
「なんだ?」
「空が……!」
一気に青空は見えなくなり黒に近い雲が渦巻き状になっていく。顔を覆うほどの雷も起こった。
「っ、見ろ!」
「な、なんなんだ!? これ!」
「鬼……!?」
鬼道が示したのは暗雲の渦巻きの中心だ。王牙学園のシンボルが浮かび上がり、それが光ると会場がたちまち変わってしまった。
《これはどうしたことでしょう!? フロンティアスタジアムが一瞬のうちに謎のスタジアムになってしまいました――っ!!》
王将も戸惑っていると、ピッチに先ほどまでいなかった少年たちがいた。その姿を確認したカノンとリオは通信でキラードと連絡を取る。
「キラード博士、オーガです!」
〈こちらも探知しています!〉
「私たち、もう行きます!」
〈もうしばらく待ちなさい! まだ準備が整っていないのです!〉
「そんな……!」
「奴らがどんな手段で戦うかわからないのに……!」
すぐにあの場へ駆けつけないことに、カノンもリオも悔しそうにしていた。
センターラインで両チームが一列に並ぶと、円堂とバダップが代表として一歩前に出る。
「俺は、雷門中キャプテン――」
「円堂守だな」
「ああ……」
「そしてそこにいるのが、副キャプテン・井上瑞貴」
「えっ、はい」
円堂の言葉を遮ったバダップがまさか自分にも振られると思っていなかったので、瑞貴は一瞬驚きながらも頷いた。
「バダップ=スリードだ」
「いい試合にしよう、よろしくな!」
「くだらん」
「えっ?」
握手をしようと手を差し出した円堂にバダップは一蹴した。
「戦場で敵と慣れ合おうとは……」
「戦場?」
「戦闘準備! 散開せよ!」
バダップが右手を上げて合図を出すと、オーガの選手は一斉に背筋を伸ばしてポジションへ駆け出した。しかもただ走るのではなく規律正しく。最後にバダップも円堂に背を向けてポジションに向かった。
鬼道も何故雷門が帝国に勝つほどの強さが生み出されたのか理解した。
円堂も上がる雷門の最後の全員攻撃――半田のコーナーキックから始まり、染岡にパスを送ろうとしたが綾野がパンチでボールを飛ばす。
飛ばされたボールは円堂に渡り、松野にパスしてシュートを撃つがそれも止められ、跳ね返ったボールは瑞貴に渡って半田にパスする。
「俺たちのサッカー……俺たちのサッカー!」
半田はあれほど拒んでいた鬼道にパスを送った。
「鬼道!」
うしろを向くと円堂が上がって来るのが見えた。
鬼道がボールを蹴り上げると紫色の光と稲妻が走り、円堂と豪炎寺と鬼道の三人が同時にシュートを撃つ。
「イナズマ……」
「「「ブレイク!」」」
千羽山も無限の壁を発動させるとシュートは無限の壁を破り、そのままゴールに入った。
「っしゃあ!」
「やったやった!」
観客席で見ていたカノンはガッツポーズしリオは両手を上げて飛び跳ねていた。
☆☆☆☆☆
千羽山中を倒し準決勝に向けて練習をする中、思わぬ再会が起こった。
「久しぶりだね」
「えっ……」
「俺だよ」
秋があまりのことに瞬きをすると、少年は親指と人差し指と中指を立てコメカミに当てて振り、ウィンクをした。彼はアメリカから来た秋と土門の幼馴染・一之瀬一哉。雷門のサッカーに惚れて共に戦うことを決意する。
――準決勝は豪炎寺が転校する前にいた木戸川清修中。三つ子の武方三兄弟というFWを中心に勝ち上がって来たのだ。
「「「トライペガサス!」」」
「「「トライアングルZ!」」」
「フェアリーダンス!」
「「「ザ・フェニックス!」」」
ついに雷門中が四十年ぶりの決勝進出を果たした。
☆☆☆☆☆
その様子を全てモニターで見ていたヒビキたちは面白くなかった。それを代表するかのように一人の男が声を上げる。
「恐ろしい奴らだ……。円堂守の呪文と井上瑞貴の魔性の笑みに取り込まれた雷門を確実に潰さねばならん!」
「バウンゼン! オペレーション・サンダーブレイク第二段階――『オペレーション・オーガ』に移行せよ!」
「ハッ!」
ヒビキの指示で、バウゼンも椅子に座って用意し始めた。
「ヒビキ提督、さっき提督が気にしていた謎の少年少女については?」
「捨て置け。ここまで何もして来ないのだ」
「オーガの諸君」
バウゼンが呼び掛けるとモニターが軍服を着たバダップを始めとする九人の少年たちを映した。
「準備はいいな」
〈いつでも〉
「出撃だ! 諸君は、王牙学園として歴史を修正するのだ!」
〈了解。オーガ、出撃します〉
光と共にバダップたちはタイムスリップした。そしてヒビキは改めて決意するように立ち上がる。
「諸君! 我らは忌むべきサッカーをもって歴史を変える。未来のため、歴史に新たな真実を刻むのだ!」
☆☆☆☆☆
Aブロック準決勝ではとんでもないことが発生した。
《おおー! なんということでしょう!? フットボールフロンティア全国大会準決勝! 世宇子中対王牙学園の一戦は、信じられない結果になってしまった――っ!!》
「神が…敵わないとは……」
世宇子中の選手が次々と地に伏せる中、最後までかろうじて立っていたアフロディも力尽きて倒れてしまった。
「俺たちは鬼だ……神をも食らう鬼だ……。オペレーション・オーガ、フェイズ1コンプリート!」
バダップが高らかに宣言したと同時に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
本来なら世宇子中対刈美庵中のはずが王牙学園に変わっていることに気づいたカノンとリオも、観客席で試合をすべて見たがオーガは恐ろしい力を持っていた。
「オーガ……思った以上に強敵だ」
「こうしちゃいられない。次の作戦にいこう」
「ああ」
カノンとリオは拳を握り締めて決意した。
――帝国学園に圧倒的な力で勝利した世宇子中が完敗したのだ。その情報は瞬く間に広がり、街を歩く円堂と瑞貴と鬼道の元へ風丸が駆け寄って来た。
「円堂!」
「どうした、風丸?」
「世宇子が……世宇子が36対0で敗れた!」
「世宇子中が!?」
「嘘だろ!?」
「まさか! 奴らの強さは、そんな大量得点を許すようなものではなかった!」
風丸の言葉に瑞貴も円堂も鬼道も驚いた。特に鬼道と瑞貴は世宇子中の強さを目の当たりにしているので、尚更信じられなかった。
どちらにしても決勝で戦うのは世宇子を破ったチームだ。円堂は風丸に勝利したチームの名を問いかける。
「勝ったチームは?」
「王牙学園だ」
「王牙学園? そんなチーム、開会式のときいたっけ……?」
歴史の割り込みには誤差が起こる。変わったあとの歴史の記憶を持つ者もいれば、変わる前の歴史の記憶が残っている者もいるのだ。円堂はその一人だったようで、聞いたことのない学校名に不思議に思った。
(王牙学園が現れたっていうことは、ここはやっぱり映画の世界……。私がいることで他にイレギュラーが発生するかもしれない)
「王牙学園……」
瑞貴は相手チームの名を呟く鬼道を見る。鬼道は雷門中に転校したのは世宇子中にリベンジするためだ。しかしその相手はいなくなった……ということは雷門にいる意味はない。
「有人……。リベンジする相手が負けちゃったけど、雷門を去るの……?」
「「なっ!」」
そこまで考えていなかったらしく円堂も風丸も大きく目を見開いた。しかし鬼道はフッと笑う。
「俺はフットボールフロンティアを最後まで戦い抜くさ。世宇子が負けたとはいえ戦線離脱したら、帝国のみんなに合わせる顔がない」
「ありがとう……!」
決勝も戦ってくれるという意思を見せてくれたので、瑞貴はホッとして満面の笑みを鬼道に向けた。
(あの笑顔を向ける相手が俺じゃないのって……何故だか嫌な気分がする……)
円堂はチクリとした胸に手を当てた。
☆☆☆☆☆
ついにフットボールフロンティア全国大会の決勝当日となった。盛り上がる観客の中、カノンとリオは他に仕掛けがないか身を潜めながら警戒している。
《ついにやってまいりました――っ!! フットボールフロンティア決勝戦、王牙学園対雷門中! 日本一を賭けた戦いが始まります! 準決勝に置いて世宇子中を大量得点で降した王牙学園と、予選から注目されてきた雷門中! どんな試合を繰り広げるのか期待です!!》
ベンチは目金と影野と宍戸と少林寺と半田になり、スターティングメンバーは円堂と瑞貴を始め円になっていた。
「さあみんな、決勝だ!」
「目指すは優勝!」
「「気合い入れていくぞ!」」
「「「「「オウッ!!」」」」」
円堂が中心に差し出した手に瑞貴が重ねると他のメンバーも次々と乗せて意気込んだ。――すると晴れていた空が急に暗雲に覆われた。円堂も瑞貴たちも異変に気付いて顔を上げる。
「なんだ?」
「空が……!」
一気に青空は見えなくなり黒に近い雲が渦巻き状になっていく。顔を覆うほどの雷も起こった。
「っ、見ろ!」
「な、なんなんだ!? これ!」
「鬼……!?」
鬼道が示したのは暗雲の渦巻きの中心だ。王牙学園のシンボルが浮かび上がり、それが光ると会場がたちまち変わってしまった。
《これはどうしたことでしょう!? フロンティアスタジアムが一瞬のうちに謎のスタジアムになってしまいました――っ!!》
王将も戸惑っていると、ピッチに先ほどまでいなかった少年たちがいた。その姿を確認したカノンとリオは通信でキラードと連絡を取る。
「キラード博士、オーガです!」
〈こちらも探知しています!〉
「私たち、もう行きます!」
〈もうしばらく待ちなさい! まだ準備が整っていないのです!〉
「そんな……!」
「奴らがどんな手段で戦うかわからないのに……!」
すぐにあの場へ駆けつけないことに、カノンもリオも悔しそうにしていた。
センターラインで両チームが一列に並ぶと、円堂とバダップが代表として一歩前に出る。
「俺は、雷門中キャプテン――」
「円堂守だな」
「ああ……」
「そしてそこにいるのが、副キャプテン・井上瑞貴」
「えっ、はい」
円堂の言葉を遮ったバダップがまさか自分にも振られると思っていなかったので、瑞貴は一瞬驚きながらも頷いた。
「バダップ=スリードだ」
「いい試合にしよう、よろしくな!」
「くだらん」
「えっ?」
握手をしようと手を差し出した円堂にバダップは一蹴した。
「戦場で敵と慣れ合おうとは……」
「戦場?」
「戦闘準備! 散開せよ!」
バダップが右手を上げて合図を出すと、オーガの選手は一斉に背筋を伸ばしてポジションへ駆け出した。しかもただ走るのではなく規律正しく。最後にバダップも円堂に背を向けてポジションに向かった。