決戦! 帝国学園・後編!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
帝国学園総帥・影山零治が逮捕され、帝国学園も影山と決別して自分たちだけのサッカーをやることを決意した。――とうとう地区大会決勝戦が始まる!
《フットボールフロンティア地区大会決勝! 果たして優勝は帝国か! それとも雷門か!》
緊迫した空気が流れ、審判のホイッスルが鳴る。
始めに攻め込むのは雷門で豪炎寺修也がドリブルで上がって行く。彼の心には未だ眠り続けている妹・豪炎寺夕香との約束がある。
(夕香……俺はお前に誓った。お前が目覚めるまで――勝ち続ける!)
成神健也と大野伝助がディフェンスに上がって行く。豪炎寺はバックパスで染岡竜吾にボールを渡し、必殺技の体勢に入る。
「ドラゴン……」
「トルネード!」
「パワーシールド!」
染岡と豪炎寺の連携技、ドラゴントルネードがゴールを狙う。だがGK・源田幸次郎が必殺技・パワーシールドでドラゴントルネードを弾き返した。これがKOGと呼ばれる男、全国ナンバー1のキーパーの実力だ。
「パワーシールドには、どんなシュートも通用しない」
その表情には絶対の自信がある。彼から点を取るのは難しい。
瑞貴はチラリと円堂守を見た。帝国学園のキャプテン・鬼道有人と雷門中のマネージャー・音無春奈との関係と、鬼道がフットボールフロンティアを戦い続けている意味を知っていても全力で戦おうとしている。だが……優しい円堂が簡単に心の整理をつけるわけがない。
五条勝が鬼道にパスし、少林寺歩をかわす。
(この試合……絶対に勝つ! 春奈と一緒に暮らすためにも、影山総帥ではなく俺を信じて付いて来てくれた仲間たちのためにも、そして……試合続行を認めてくれた、雷門への感謝の証だ!)
彼にも豪炎寺と同じように強い思いがある。それを止めることはできない。
「寺門!」
鬼道は寺門大貴に向かってボールを上げる。
「百烈ショット!」
寺門の百烈ショットが放たれる。前よりパワーは上がっているが、今の円堂ではあれぐらい取れる。しかし――。
「熱血パンチ!」
円堂は熱血パンチをボールに当てると、弾き損なってゴールポストに当たった。結果的に助かったが、思うようにいかなかったことに円堂は不思議に思う。
「落ち着いていこう、円堂」
「あ、ああ!」
風丸一郎太は円堂が緊張していると思って励ますが、本当は違う。彼の心のどこかで鬼道たちのことが気にかかっているのだ。その様子を豪炎寺は眉を寄せながら見ていた。
「修也……」
「ああ」
瑞貴は豪炎寺と目を合わせ、ポジションに戻って行く。
(こういうとき原作を知っていると平気を装わなきゃいけなんて、なんだか辛いな……)
鬼道のコーナーキックで佐久間次郎に渡り、そのままヘディングシュートをする。しかしこれは円堂の正面なので簡単に取れる――と思いきや取り損なってしまい、円堂は慌てて手で押さえた。彼のその様子に響木正剛もマネージャー組も様子がおかしいことに気づく。
「円堂……」
「円堂くん……?」
円堂は少林寺にパスを送り、少林寺はそれを受けとるが鬼道に取られてしまう。
鬼道の姿に春奈は鬼道家に引き取られてから兄が変わってしまったと思っていた。しかし、自分の手で影山の不正を暴く正義感の強いところは変わっていない。施設でいじめっ子から自分をかばってくれたときと同じ。
『春奈をいじめる奴は許さない!』
(どれが本当のお兄ちゃんなの……?)
《フットボールフロンティア地区大会決勝! 果たして優勝は帝国か! それとも雷門か!》
緊迫した空気が流れ、審判のホイッスルが鳴る。
始めに攻め込むのは雷門で豪炎寺修也がドリブルで上がって行く。彼の心には未だ眠り続けている妹・豪炎寺夕香との約束がある。
(夕香……俺はお前に誓った。お前が目覚めるまで――勝ち続ける!)
成神健也と大野伝助がディフェンスに上がって行く。豪炎寺はバックパスで染岡竜吾にボールを渡し、必殺技の体勢に入る。
「ドラゴン……」
「トルネード!」
「パワーシールド!」
染岡と豪炎寺の連携技、ドラゴントルネードがゴールを狙う。だがGK・源田幸次郎が必殺技・パワーシールドでドラゴントルネードを弾き返した。これがKOGと呼ばれる男、全国ナンバー1のキーパーの実力だ。
「パワーシールドには、どんなシュートも通用しない」
その表情には絶対の自信がある。彼から点を取るのは難しい。
瑞貴はチラリと円堂守を見た。帝国学園のキャプテン・鬼道有人と雷門中のマネージャー・音無春奈との関係と、鬼道がフットボールフロンティアを戦い続けている意味を知っていても全力で戦おうとしている。だが……優しい円堂が簡単に心の整理をつけるわけがない。
五条勝が鬼道にパスし、少林寺歩をかわす。
(この試合……絶対に勝つ! 春奈と一緒に暮らすためにも、影山総帥ではなく俺を信じて付いて来てくれた仲間たちのためにも、そして……試合続行を認めてくれた、雷門への感謝の証だ!)
彼にも豪炎寺と同じように強い思いがある。それを止めることはできない。
「寺門!」
鬼道は寺門大貴に向かってボールを上げる。
「百烈ショット!」
寺門の百烈ショットが放たれる。前よりパワーは上がっているが、今の円堂ではあれぐらい取れる。しかし――。
「熱血パンチ!」
円堂は熱血パンチをボールに当てると、弾き損なってゴールポストに当たった。結果的に助かったが、思うようにいかなかったことに円堂は不思議に思う。
「落ち着いていこう、円堂」
「あ、ああ!」
風丸一郎太は円堂が緊張していると思って励ますが、本当は違う。彼の心のどこかで鬼道たちのことが気にかかっているのだ。その様子を豪炎寺は眉を寄せながら見ていた。
「修也……」
「ああ」
瑞貴は豪炎寺と目を合わせ、ポジションに戻って行く。
(こういうとき原作を知っていると平気を装わなきゃいけなんて、なんだか辛いな……)
鬼道のコーナーキックで佐久間次郎に渡り、そのままヘディングシュートをする。しかしこれは円堂の正面なので簡単に取れる――と思いきや取り損なってしまい、円堂は慌てて手で押さえた。彼のその様子に響木正剛もマネージャー組も様子がおかしいことに気づく。
「円堂……」
「円堂くん……?」
円堂は少林寺にパスを送り、少林寺はそれを受けとるが鬼道に取られてしまう。
鬼道の姿に春奈は鬼道家に引き取られてから兄が変わってしまったと思っていた。しかし、自分の手で影山の不正を暴く正義感の強いところは変わっていない。施設でいじめっ子から自分をかばってくれたときと同じ。
『春奈をいじめる奴は許さない!』
(どれが本当のお兄ちゃんなの……?)