最強軍団・オーガ襲来
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「一緒にやろうぜ、サッカー!」
落ち着いて状況を整理した少年は話しかけてきた円堂に再び体を向けた。
「スッゲー奴らと試合できるんだぜ!」
「円堂くん、誰に話しかけて……――ん?」
ワクワクしている円堂に対し、我に返った瑞貴が話しかけると少年と目が合った。少年は微笑むと瑞貴は一瞬呆気に取られたが笑顔を返した。
相手がどんな強敵でも恐れない円堂の言葉と、不安な思いなど吹っ飛ばしてしまう瑞貴の心。少年も上から見ていた少女も、改めて二人の強さを確認した。
「大丈夫。楽しみにしてる!」
「「えっ?」」
タンッ!
「「わっ!」」
その言葉に円堂と瑞貴は目を丸くすると少年の隣に少女が一気に降りて来た。いきなりのことだったので二人は驚いたが少年は至って平静でいる。
「行くよ」
「うん」
少女が促すと少年は駆けて行った。二人のうしろ姿を見ながら円堂は再び声を掛ける。
「おい、『楽しみにしてる』って、何が?」
(あの子は確か……ということは、ここは映画の世界? でもあの女の子はいったい……)
少年も少女も答えず、円堂は相変わらずキョトンとしたままだが、瑞貴は二人の正体に思案していた。
「なあ、井上。わかるか?」
「えっ! えっと……試合を楽しみにしてるってことでしょうか」
「まだ部員集まってないんだけどなぁ……」
「きっと期待しているんですよ」
いきなり声をかけられたので、瑞貴はほとんど誤魔化しつつフォローした。
そして再び円堂が瑞貴の手を取って二人が走り出すと、その様子を別の木の陰で先ほどの少年少女がそっと顔を出して二人が去ったことを確認した。
「だから言ったでしょ。見つかってどうすんの」
「でも、やっぱりあの二人は俺たちが憧れている姿のままだって確認できたよ」
「そんなノンキな……。絶対私たちの姿、あの二人だけじゃなく『あいつら』にも確認されてしまったよ……」
笑顔で言う少年に対し、少女は呆れた顔で空を見上げた。
「んー……。まっ、なんとかなるさ!」
「…………」
ボカッ!
「イッテェ!」
両手を後頭部に当ててニカッと笑った少年に、少女は顔をしかめて少年の頭を殴った。
☆☆☆☆☆
「戻せ」
「ハッ! 戻します」
その様子を全てモニターを通じて見ていたヒビキが言うと、バウゼンはビデオのように巻き戻しをした。そして少女が現れて少年と駆けて行く場面でヒビキが「止めろ」と言うとピタリと止まって少年少女の姿が拡大される。
「円堂守と井上瑞貴と一緒にいる、あの少年少女……前回調べたときはいなかった」
「確かに初めて見る顔だ」
「調査します!」
ヒビキの言葉に隣の男も同意すると、バウゼンは礼をしたあとさっそく調べるために部屋から出て行った。
「しかし不思議だ。円堂守と井上瑞貴とは……。こんなことで、何故周りにいる人間に影響を与えることができるんだ?」
「まさに呪文と魔性の笑みなのだ……」
他の男の言葉に、サングラス越しでヒビキはモニターに映る円堂と瑞貴の姿を見てそう言った。
☆☆☆☆☆
一通り回り終えると引っ張り回されてさすがに疲れがきた。すると円堂が突然足を止めた。
「……円堂くん?」
「ごめんな、井上」
顔を覗き込むと円堂は眉を八の字にして落ち込んでいた。こんな悲しそうな顔をしていると、さっきまで物語がどうとか悩んでいた自分がバカらしくなってきた。
瑞貴は一つ目を閉じると、次に開けたときはすでに意志が定まった目をしていた。
「円堂くん。私――井上瑞貴、サッカー部に入ります! もちろん選手として!」
「本当か、井上!?」
バッと顔を上げた円堂は目を輝かせ、さっきまでの表情とは打って変わっていた。本当によく表情が変わるなぁ、と瑞貴は思った。
「はい。男に二言はないと同じに女にも二言はございません。あっ、私でよければですが……」
「ありがとう! ありがとう!」
円堂はさらに目をキラキラさせ、再び瑞貴の手を強く握って上下に振りながら嬉しそうに礼を言う。そんな彼に瑞貴も頬が綻ぶ。
「フフッ」
「っ!」
円堂はその表情を見て一時固まり、顔を赤くした。その様子に瑞貴は首を傾げた。
――入部届を出して学校を出るともう夕方だった。とりあえず練習をするためにジャージに着替えた瑞貴は円堂とは別のボールを持って円堂にまた手を引かれた。
「どこに向かうんですか?」
「いいからいいから!」
長い道のり終え鉄塔広場に着くと、広大な景色と綺麗な夕日。思わず見惚れてしまうと、そこに豪炎寺も同じように夕日を見ていた。
「豪炎寺!」
「っ!」
円堂が豪炎寺に声をかけると、豪炎寺は円堂に気づくと瑞貴にも気づいたようで、驚いたような目をしていた。
目が合ったことに気づいた瑞貴は軽く頭を下げる。その場を去ろうとした豪炎寺だが円堂が先回りをした。
「ここスッゲーいい所だろ! 俺もここがちっちゃい頃からのお気に入りの場所なんだ! あのさ、お前も聞いてるだろ、帝国学園との練習試合!」
「!」
その言葉に豪炎寺の目が見開かれたと思うと、また目を細めた。
「でも、メンバー足りなくてさ。ずっと井上と一緒に声かけまくってんだけど誰もやってくれないんだ」
「っ!」
「?」
円堂の言葉にまた豪炎寺が目を見開いた。アニメにこんなシーンはなかったのでどこで驚いたのか瑞貴はわからなかった。……その原因が自分ということも気づかずに。
「なあ、考え直してくれないかな?」
円堂は懸命に説得するが豪炎寺は何も言わずに夕日に視線を戻す。
「お前と井上とサッカーやりたいんだよ。俺たち三人が組んだら最強のチームができるぞ!」
「もう俺に話しかけるな」
そう言うと豪炎寺は飛び降りる。瑞貴もつられて下を見ると上手に着地していた。
「じゃあ! なんで昨日、ボールを蹴った!?」
すると豪炎寺の強い瞳とぶつかる。すぐに下ろされてしまったが、どこか悲しそうな目をしていた。
「しつこいんだよ、お前は」
そう言うと豪炎寺はそのまま去って行ってしまった。
円堂は残念そうな顔をしていたが夕日を見ると「よし!」と声を上げてそばにあるタイヤに目を向けて瑞貴を見る。その目は決意をしていたことがわかった。
「特訓、始めましょうか」
「ああ。やるぞ、井上!」
「はい!」
それから特訓が始まった。円堂はタイヤを背負い、振り子のように木に吊るした別のタイヤを投げ飛ばしてキャッチしている。少し離れた所で瑞貴もタイヤを背負ってリフィテングや木に向かってシュートをする。
――もう辺りはすっかり暗くなり、街灯の灯りだけが頼りになる時間でも二人は特訓を続けていた。瑞貴は何度もイメージをしながらシュートをする。ボールを高く蹴り上げ、勢いよくジャンプしてシュートを撃つ。するとボールが光り、シュートを撃ち込まれた木は倒れた。
「で、できた?」
「ぐわぁ!」
瑞貴は思わずポカーンとすると、叫び声が聞こえたので顔を向けると、円堂が顔を地面に突っ伏している。体中擦り傷だらけだ。
「円堂くん!」
瑞貴は即座に円堂に駆け寄り「大丈夫?」と声をかけると円堂は「な、なんとか」と言っているが少し休んだ方がいいと判断して立たせようとする。
「――ムチャクチャだな、その特訓」
突然聞こえた第三者の声に瑞貴と円堂は顔を向ける。そこにいたのは――。
「「風丸/くん!」」
風丸だった。「変な特訓してるんだな」と言って風丸は瑞貴と一緒に円堂を立たせる。円堂もなんとか立ち上がった。
「それにしても、なんで井上までやってるんだ?」
「あっ、私サッカー部に入部したんです」
「えっ!? 意外だな」
「アハハハ……」
風丸は目を見開いて言うと、瑞貴は頬を一つかいて苦笑する。
「にしても、どうしてこんな特訓を?」
「ああ、あれだよ」
円堂が指した先にはベンチにある少しボロボロのノートだった。
風丸はそのノートを手にし、中を読むと口の端を引きつらせた。思わず「読めねぇ……」と言うほど。彼が見たノートを特訓が始まる前に瑞貴も見たが暗号みたいに解読していくと不思議と読めた。
「お前は、これ読めるのか?」
「うん。読めるよ。シュートの止め方が書いてあるんだ」
「へぇ~」
「それ書いたの、じいちゃんなんだよねぇ」
「じいちゃん?」
「ああ。帝国学園はスピードもパワーも想像以上だ。そいつらのシュートを止めるには、じいちゃんの技をマスターするしかないって思ってさ」
「井上も?」
「はい。私も入部した以上付き合うと決めました。それに練習だろうが勝敗が見えようが試合には勝ちたいんです!」
ノートを見る円堂と拳を握る瑞貴に風丸は驚きつつ苦笑いをする。
「お前ら、本気で帝国に勝つ気なんだな」
「「ああ/はい!」」
円堂と瑞貴は迷いもなく答える。すると風丸が手を差し出した。その意図がわからない円堂は手と風丸を交互に見る。
「えっ? な、何?」
「俺、その気合いに乗った!」
「「!」」
瑞貴と円堂は顔を見合わせ嬉しそうに微笑むと、円堂は風丸の手を握り返す。
落ち着いて状況を整理した少年は話しかけてきた円堂に再び体を向けた。
「スッゲー奴らと試合できるんだぜ!」
「円堂くん、誰に話しかけて……――ん?」
ワクワクしている円堂に対し、我に返った瑞貴が話しかけると少年と目が合った。少年は微笑むと瑞貴は一瞬呆気に取られたが笑顔を返した。
相手がどんな強敵でも恐れない円堂の言葉と、不安な思いなど吹っ飛ばしてしまう瑞貴の心。少年も上から見ていた少女も、改めて二人の強さを確認した。
「大丈夫。楽しみにしてる!」
「「えっ?」」
タンッ!
「「わっ!」」
その言葉に円堂と瑞貴は目を丸くすると少年の隣に少女が一気に降りて来た。いきなりのことだったので二人は驚いたが少年は至って平静でいる。
「行くよ」
「うん」
少女が促すと少年は駆けて行った。二人のうしろ姿を見ながら円堂は再び声を掛ける。
「おい、『楽しみにしてる』って、何が?」
(あの子は確か……ということは、ここは映画の世界? でもあの女の子はいったい……)
少年も少女も答えず、円堂は相変わらずキョトンとしたままだが、瑞貴は二人の正体に思案していた。
「なあ、井上。わかるか?」
「えっ! えっと……試合を楽しみにしてるってことでしょうか」
「まだ部員集まってないんだけどなぁ……」
「きっと期待しているんですよ」
いきなり声をかけられたので、瑞貴はほとんど誤魔化しつつフォローした。
そして再び円堂が瑞貴の手を取って二人が走り出すと、その様子を別の木の陰で先ほどの少年少女がそっと顔を出して二人が去ったことを確認した。
「だから言ったでしょ。見つかってどうすんの」
「でも、やっぱりあの二人は俺たちが憧れている姿のままだって確認できたよ」
「そんなノンキな……。絶対私たちの姿、あの二人だけじゃなく『あいつら』にも確認されてしまったよ……」
笑顔で言う少年に対し、少女は呆れた顔で空を見上げた。
「んー……。まっ、なんとかなるさ!」
「…………」
ボカッ!
「イッテェ!」
両手を後頭部に当ててニカッと笑った少年に、少女は顔をしかめて少年の頭を殴った。
☆☆☆☆☆
「戻せ」
「ハッ! 戻します」
その様子を全てモニターを通じて見ていたヒビキが言うと、バウゼンはビデオのように巻き戻しをした。そして少女が現れて少年と駆けて行く場面でヒビキが「止めろ」と言うとピタリと止まって少年少女の姿が拡大される。
「円堂守と井上瑞貴と一緒にいる、あの少年少女……前回調べたときはいなかった」
「確かに初めて見る顔だ」
「調査します!」
ヒビキの言葉に隣の男も同意すると、バウゼンは礼をしたあとさっそく調べるために部屋から出て行った。
「しかし不思議だ。円堂守と井上瑞貴とは……。こんなことで、何故周りにいる人間に影響を与えることができるんだ?」
「まさに呪文と魔性の笑みなのだ……」
他の男の言葉に、サングラス越しでヒビキはモニターに映る円堂と瑞貴の姿を見てそう言った。
☆☆☆☆☆
一通り回り終えると引っ張り回されてさすがに疲れがきた。すると円堂が突然足を止めた。
「……円堂くん?」
「ごめんな、井上」
顔を覗き込むと円堂は眉を八の字にして落ち込んでいた。こんな悲しそうな顔をしていると、さっきまで物語がどうとか悩んでいた自分がバカらしくなってきた。
瑞貴は一つ目を閉じると、次に開けたときはすでに意志が定まった目をしていた。
「円堂くん。私――井上瑞貴、サッカー部に入ります! もちろん選手として!」
「本当か、井上!?」
バッと顔を上げた円堂は目を輝かせ、さっきまでの表情とは打って変わっていた。本当によく表情が変わるなぁ、と瑞貴は思った。
「はい。男に二言はないと同じに女にも二言はございません。あっ、私でよければですが……」
「ありがとう! ありがとう!」
円堂はさらに目をキラキラさせ、再び瑞貴の手を強く握って上下に振りながら嬉しそうに礼を言う。そんな彼に瑞貴も頬が綻ぶ。
「フフッ」
「っ!」
円堂はその表情を見て一時固まり、顔を赤くした。その様子に瑞貴は首を傾げた。
――入部届を出して学校を出るともう夕方だった。とりあえず練習をするためにジャージに着替えた瑞貴は円堂とは別のボールを持って円堂にまた手を引かれた。
「どこに向かうんですか?」
「いいからいいから!」
長い道のり終え鉄塔広場に着くと、広大な景色と綺麗な夕日。思わず見惚れてしまうと、そこに豪炎寺も同じように夕日を見ていた。
「豪炎寺!」
「っ!」
円堂が豪炎寺に声をかけると、豪炎寺は円堂に気づくと瑞貴にも気づいたようで、驚いたような目をしていた。
目が合ったことに気づいた瑞貴は軽く頭を下げる。その場を去ろうとした豪炎寺だが円堂が先回りをした。
「ここスッゲーいい所だろ! 俺もここがちっちゃい頃からのお気に入りの場所なんだ! あのさ、お前も聞いてるだろ、帝国学園との練習試合!」
「!」
その言葉に豪炎寺の目が見開かれたと思うと、また目を細めた。
「でも、メンバー足りなくてさ。ずっと井上と一緒に声かけまくってんだけど誰もやってくれないんだ」
「っ!」
「?」
円堂の言葉にまた豪炎寺が目を見開いた。アニメにこんなシーンはなかったのでどこで驚いたのか瑞貴はわからなかった。……その原因が自分ということも気づかずに。
「なあ、考え直してくれないかな?」
円堂は懸命に説得するが豪炎寺は何も言わずに夕日に視線を戻す。
「お前と井上とサッカーやりたいんだよ。俺たち三人が組んだら最強のチームができるぞ!」
「もう俺に話しかけるな」
そう言うと豪炎寺は飛び降りる。瑞貴もつられて下を見ると上手に着地していた。
「じゃあ! なんで昨日、ボールを蹴った!?」
すると豪炎寺の強い瞳とぶつかる。すぐに下ろされてしまったが、どこか悲しそうな目をしていた。
「しつこいんだよ、お前は」
そう言うと豪炎寺はそのまま去って行ってしまった。
円堂は残念そうな顔をしていたが夕日を見ると「よし!」と声を上げてそばにあるタイヤに目を向けて瑞貴を見る。その目は決意をしていたことがわかった。
「特訓、始めましょうか」
「ああ。やるぞ、井上!」
「はい!」
それから特訓が始まった。円堂はタイヤを背負い、振り子のように木に吊るした別のタイヤを投げ飛ばしてキャッチしている。少し離れた所で瑞貴もタイヤを背負ってリフィテングや木に向かってシュートをする。
――もう辺りはすっかり暗くなり、街灯の灯りだけが頼りになる時間でも二人は特訓を続けていた。瑞貴は何度もイメージをしながらシュートをする。ボールを高く蹴り上げ、勢いよくジャンプしてシュートを撃つ。するとボールが光り、シュートを撃ち込まれた木は倒れた。
「で、できた?」
「ぐわぁ!」
瑞貴は思わずポカーンとすると、叫び声が聞こえたので顔を向けると、円堂が顔を地面に突っ伏している。体中擦り傷だらけだ。
「円堂くん!」
瑞貴は即座に円堂に駆け寄り「大丈夫?」と声をかけると円堂は「な、なんとか」と言っているが少し休んだ方がいいと判断して立たせようとする。
「――ムチャクチャだな、その特訓」
突然聞こえた第三者の声に瑞貴と円堂は顔を向ける。そこにいたのは――。
「「風丸/くん!」」
風丸だった。「変な特訓してるんだな」と言って風丸は瑞貴と一緒に円堂を立たせる。円堂もなんとか立ち上がった。
「それにしても、なんで井上までやってるんだ?」
「あっ、私サッカー部に入部したんです」
「えっ!? 意外だな」
「アハハハ……」
風丸は目を見開いて言うと、瑞貴は頬を一つかいて苦笑する。
「にしても、どうしてこんな特訓を?」
「ああ、あれだよ」
円堂が指した先にはベンチにある少しボロボロのノートだった。
風丸はそのノートを手にし、中を読むと口の端を引きつらせた。思わず「読めねぇ……」と言うほど。彼が見たノートを特訓が始まる前に瑞貴も見たが暗号みたいに解読していくと不思議と読めた。
「お前は、これ読めるのか?」
「うん。読めるよ。シュートの止め方が書いてあるんだ」
「へぇ~」
「それ書いたの、じいちゃんなんだよねぇ」
「じいちゃん?」
「ああ。帝国学園はスピードもパワーも想像以上だ。そいつらのシュートを止めるには、じいちゃんの技をマスターするしかないって思ってさ」
「井上も?」
「はい。私も入部した以上付き合うと決めました。それに練習だろうが勝敗が見えようが試合には勝ちたいんです!」
ノートを見る円堂と拳を握る瑞貴に風丸は驚きつつ苦笑いをする。
「お前ら、本気で帝国に勝つ気なんだな」
「「ああ/はい!」」
円堂と瑞貴は迷いもなく答える。すると風丸が手を差し出した。その意図がわからない円堂は手と風丸を交互に見る。
「えっ? な、何?」
「俺、その気合いに乗った!」
「「!」」
瑞貴と円堂は顔を見合わせ嬉しそうに微笑むと、円堂は風丸の手を握り返す。