エピローグ
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卒業試合が終わっても続けて何度もメンバーを変えてサッカーをし、終わる頃には夕方になっていた。井上瑞貴と円堂守は鉄塔広場にある鉄塔に登り、夕日でオレンジ色に輝く街並みを眺めている。
「楽しかったな、どの試合も……」
「すっかり夢中になっちゃったね……」
「中学生活最後のサッカーだったな……」
「なんだか、あっという間だったね……」
「「…………」」
ありきたりな言葉しか出ない円堂だが瑞貴もそれに頷いて返事をするだけ。ここへ行こうと円堂が提案して瑞貴が賛成したのはいいが、いざ来ると景色を眺めるだけで言葉がうまく浮かばない。
どうすればいいかお互い照れながら悩んでいると、決意したように瑞貴は顔を上げた。
「ありがとう、守」
「えっ?」
「何度も言ったかもしれないけど、それが一番伝えたい言葉なの。この世界にトリップするまでは仲間とサッカーして中学生活を終えるなんて思ってもいなかった……。そして、これからもサッカー部に入ろうと思えるのは守のおかげだから!」
立ち止まっていた瑞貴のサッカーの時間を、円堂が前に出て手を差し出してくれた。だからその手を取った瑞貴は一歩を歩き出して、さらに走って行くことができたのだ。
「俺だってそうさ。最初はスッゲーシュートを撃つ奴ってしか頭になかったんだ。だけど一緒にプレーしている内に、ただのチームメイトって思えなくて、ずっと一緒にいたかった。だから相棒にしたんだけど……」
「けど?」
「一つ一つのプレーや行動や笑顔に、全て惹かれていたんだ」
帝国学園との練習試合で危険だと知りながら試合に臨み、シューティングアローを初めて撃ち、性別の違いでできる差を他でカバーしたり、自分とみんなのサポートをする……。
今までのことが円堂の脳裏に浮かび、全てが大切な思い出になっているのだ。
「楽しかったな、どの試合も……」
「すっかり夢中になっちゃったね……」
「中学生活最後のサッカーだったな……」
「なんだか、あっという間だったね……」
「「…………」」
ありきたりな言葉しか出ない円堂だが瑞貴もそれに頷いて返事をするだけ。ここへ行こうと円堂が提案して瑞貴が賛成したのはいいが、いざ来ると景色を眺めるだけで言葉がうまく浮かばない。
どうすればいいかお互い照れながら悩んでいると、決意したように瑞貴は顔を上げた。
「ありがとう、守」
「えっ?」
「何度も言ったかもしれないけど、それが一番伝えたい言葉なの。この世界にトリップするまでは仲間とサッカーして中学生活を終えるなんて思ってもいなかった……。そして、これからもサッカー部に入ろうと思えるのは守のおかげだから!」
立ち止まっていた瑞貴のサッカーの時間を、円堂が前に出て手を差し出してくれた。だからその手を取った瑞貴は一歩を歩き出して、さらに走って行くことができたのだ。
「俺だってそうさ。最初はスッゲーシュートを撃つ奴ってしか頭になかったんだ。だけど一緒にプレーしている内に、ただのチームメイトって思えなくて、ずっと一緒にいたかった。だから相棒にしたんだけど……」
「けど?」
「一つ一つのプレーや行動や笑顔に、全て惹かれていたんだ」
帝国学園との練習試合で危険だと知りながら試合に臨み、シューティングアローを初めて撃ち、性別の違いでできる差を他でカバーしたり、自分とみんなのサポートをする……。
今までのことが円堂の脳裏に浮かび、全てが大切な思い出になっているのだ。