決戦! 帝国学園・前編!!
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「私が細工したという証拠はあるのかね?」
「――あるぜ!」
ドサッ!
突然の声と同時に影山の机に袋が投げられた。重さで袋が所々破れ中にはボルトがある。
「なっ! あれ……」
円堂は先ほど瑞貴と宍戸に落ちてきたボルトと同じものだと確認する。
「そいつが証拠だ」
「「鬼瓦さん/刑事さん!」」
いつの間にか背後にいた鬼瓦に瑞貴と円堂は驚く。鬼瓦はフッと笑い無線を耳に当てる。
「どうだ?」
〈はい! 確かにボルトが緩められています。明らかに人の手によるものです!〉
鬼瓦はみんなに聞こえるように無線を耳から離して向ける。
「こいつが影山からの依頼で請負ったと、全て白状しました!」
さらに入口に目を向けると刑事らしき男が工事関係者の服装を着ている男を連れてきた。
「というわけだ」
証拠、証人……これがそろった今、もう影山に言い訳は通じない。
「俺はもうあなたの指示では戦いません」
「俺たちも、鬼道と同じ意見です!」
「お前たち……!」
鬼道が影山に告げると、源田もそれに賛同する。表情からすれば寺門も同意らしい。鬼道は仲間が自分と同じ意見を示してくれたことに驚く。
「勝手にするがいい。私にもお前たちなどもはや必要ない」
そう言って笑う影山に瑞貴はギュッと拳を握り締める。今まで尽くしてくれた鬼道たちをあっさりと捨てることに怒りも少なからず買った。
「影山零治! 一緒に来てもらおうか」
鬼瓦の言葉に影山は抵抗もせず椅子から立ち上がる。鬼瓦はニヤリと笑った。
「お前には訊きたいことが山ほどある。四十年分、洗いざらい吐いてもらうぞ!」
それから影山は鬼瓦と共に歩き出す。瑞貴はそれを目で追うと、影山と目が合う。彼の目は笑っていたのだ。
(彼は、これで終わる人じゃない……)
そして部屋の扉が閉まると同時に影山の口元は笑みを浮かべていた。鬼道もそれに気づいて目を瞠る。
(あの笑み、総帥は俺が罠に気づくかを試して……。だが、何故……?)
「あんな人に従っていたなんて……!」
源田は純粋に従っていた男の本性が、残虐非道なことをすると知って苛立ちを覚えていた。
「響木監督、円堂、井上。本当にすみませんでした」
突然鬼道は頭を下げる。それにつられるかのように源田と寺門も申し訳なさそうな顔をする。
「総帥がこんなことをしたんです。試合をする資格はありません。俺たちの負けです」
「えっ!? 何言い出すんだよ!」
「責任は取らなければいけない」
鬼道の突然の言葉に円堂は驚き瑞貴も眉を下げるが、彼らにもプライドがある。影山がやったこととはいえ、その教え子は自分たちなのだ。響木が瑞貴と円堂の肩に手を置いた。
「瑞貴、円堂……判断はお前たちに任せる。提案を受け入れのるも、試合をするのもお前たち次第だ」
「「監督……」」
瑞貴と円堂は響木を見、鬼道たちを見、そしてお互い顔を見合わせてニッと笑い、再び鬼道たちを見る。
「やるに決まってるだろ? 俺たちはサッカーをしに来たんだ!」
「あなたたち帝国学園とね!」
円堂は鼻の下をこすって瑞貴も腕を組んで満面の笑みを向ける。
「感謝する……!」
それは鬼道の心からの礼だった。
――それからグラウンドは修復すれば使う分には問題ないと判断され、監督がいない帝国学園は顧問の安西勝を監督代行にした。
《グラウンドの修復も完了! 今度こそ、正真正銘、フットボールフロンティア地区大会決勝の開始です!》
選手たちも改めて入場し、瑞貴と円堂、そして鬼道はお互い笑い合っていた。
「見せるぞ! 生まれ変わった帝国のサッカー!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「「私/俺たちの熱い雷門魂、全力でぶつけるんだ!!」」
「「「「「オウッ!!」」」」」
そして試合開始のホイッスルが鳴り響く――。
「「やってやるぜ!!」」
瑞貴と円堂はやる気満々の笑顔を浮かべている。
さあ――地区大会決勝戦の始まりだ!!
☆副キャプテン 今日の格言☆
私も約束したんだ。――全力で戦おうって
以上!!
「――あるぜ!」
ドサッ!
突然の声と同時に影山の机に袋が投げられた。重さで袋が所々破れ中にはボルトがある。
「なっ! あれ……」
円堂は先ほど瑞貴と宍戸に落ちてきたボルトと同じものだと確認する。
「そいつが証拠だ」
「「鬼瓦さん/刑事さん!」」
いつの間にか背後にいた鬼瓦に瑞貴と円堂は驚く。鬼瓦はフッと笑い無線を耳に当てる。
「どうだ?」
〈はい! 確かにボルトが緩められています。明らかに人の手によるものです!〉
鬼瓦はみんなに聞こえるように無線を耳から離して向ける。
「こいつが影山からの依頼で請負ったと、全て白状しました!」
さらに入口に目を向けると刑事らしき男が工事関係者の服装を着ている男を連れてきた。
「というわけだ」
証拠、証人……これがそろった今、もう影山に言い訳は通じない。
「俺はもうあなたの指示では戦いません」
「俺たちも、鬼道と同じ意見です!」
「お前たち……!」
鬼道が影山に告げると、源田もそれに賛同する。表情からすれば寺門も同意らしい。鬼道は仲間が自分と同じ意見を示してくれたことに驚く。
「勝手にするがいい。私にもお前たちなどもはや必要ない」
そう言って笑う影山に瑞貴はギュッと拳を握り締める。今まで尽くしてくれた鬼道たちをあっさりと捨てることに怒りも少なからず買った。
「影山零治! 一緒に来てもらおうか」
鬼瓦の言葉に影山は抵抗もせず椅子から立ち上がる。鬼瓦はニヤリと笑った。
「お前には訊きたいことが山ほどある。四十年分、洗いざらい吐いてもらうぞ!」
それから影山は鬼瓦と共に歩き出す。瑞貴はそれを目で追うと、影山と目が合う。彼の目は笑っていたのだ。
(彼は、これで終わる人じゃない……)
そして部屋の扉が閉まると同時に影山の口元は笑みを浮かべていた。鬼道もそれに気づいて目を瞠る。
(あの笑み、総帥は俺が罠に気づくかを試して……。だが、何故……?)
「あんな人に従っていたなんて……!」
源田は純粋に従っていた男の本性が、残虐非道なことをすると知って苛立ちを覚えていた。
「響木監督、円堂、井上。本当にすみませんでした」
突然鬼道は頭を下げる。それにつられるかのように源田と寺門も申し訳なさそうな顔をする。
「総帥がこんなことをしたんです。試合をする資格はありません。俺たちの負けです」
「えっ!? 何言い出すんだよ!」
「責任は取らなければいけない」
鬼道の突然の言葉に円堂は驚き瑞貴も眉を下げるが、彼らにもプライドがある。影山がやったこととはいえ、その教え子は自分たちなのだ。響木が瑞貴と円堂の肩に手を置いた。
「瑞貴、円堂……判断はお前たちに任せる。提案を受け入れのるも、試合をするのもお前たち次第だ」
「「監督……」」
瑞貴と円堂は響木を見、鬼道たちを見、そしてお互い顔を見合わせてニッと笑い、再び鬼道たちを見る。
「やるに決まってるだろ? 俺たちはサッカーをしに来たんだ!」
「あなたたち帝国学園とね!」
円堂は鼻の下をこすって瑞貴も腕を組んで満面の笑みを向ける。
「感謝する……!」
それは鬼道の心からの礼だった。
――それからグラウンドは修復すれば使う分には問題ないと判断され、監督がいない帝国学園は顧問の安西勝を監督代行にした。
《グラウンドの修復も完了! 今度こそ、正真正銘、フットボールフロンティア地区大会決勝の開始です!》
選手たちも改めて入場し、瑞貴と円堂、そして鬼道はお互い笑い合っていた。
「見せるぞ! 生まれ変わった帝国のサッカー!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「「私/俺たちの熱い雷門魂、全力でぶつけるんだ!!」」
「「「「「オウッ!!」」」」」
そして試合開始のホイッスルが鳴り響く――。
「「やってやるぜ!!」」
瑞貴と円堂はやる気満々の笑顔を浮かべている。
さあ――地区大会決勝戦の始まりだ!!
☆副キャプテン 今日の格言☆
私も約束したんだ。――全力で戦おうって
以上!!