涙の卒業式!
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無事に卒業式が終了した。円堂と瑞貴はサッカー部に来て看板をひと撫ですると扉を開けて中に入り、二人は荷物と賞状筒を机に置いて周りを見渡す。
たくさん使って土まみれのタイヤ、二年間のフットボールフロンティア優勝とフットボールフロンティアインターナショナルのトロフィー、在校生がホワイトボードに書いた卒業のメッセージ、そして壁に貼った写真。どれも思い出深いのばかりだ。
「この部室は、これからもたくさんの思い出が集まっていくんだね」
「ああ……」
円堂はカゴに入っているボールを一つ手に取ると、その隣で瑞貴は微笑んでいた。
「円堂、瑞貴、早く。もうみんな集まっているぞ」
風丸に呼ばれたので円堂はボールを片付け、二人は向かうと扉の外には雷門中サッカー部の仲間たちがそろっていた。
「みんな、待たせてごめん」
「お待たせ」
「「「「キャプテーン! 瑞貴さーん!」」」」
二人が部室から出て謝罪した途端、栗松と少林寺と宍戸と壁山が涙を流して抱きついて来た。
「おいおい。キャプテンはお前のほうだぞ、栗松」
「塀吾郎も副キャプテン、がんばってね」
「あっ! は、はいでヤンス!」
「は、はいっス!」
「みんなも、栗松キャプテンを盛り上げてくれよな!」
「壁山副キャプテンもね!」
「「「「「はい!」」」」」
「「「えっ?」」」
「「あっ」」
円堂と瑞貴に改めて立場を示され栗松と壁山は背筋を伸ばした。そして虎丸も加わって新生雷門中サッカー部は元気よく返事をするが、何故かお願いされる側の栗松と壁山まで返事してしまった。
「音無さんもこれからは、マネージャーのキャプテンと言ったところかしらね」
「はい! がんばります! チームのフォローは任せてください!」
マネージャーも増えたので、夏未たちからキャプテンを託されて春奈は元気よく両拳を握った。
「得点王なら俺なりますんで、守りは固めてくださいよ? キャプテン、副キャプテン」
「「ウッ……。プレッシャーでヤンス/っス……」」
豪炎寺に伝えながらしっかり後輩の虎丸に釘を刺されたので、栗松と壁山は肩を落としながら顔を青ざめた。
「しっかりな! 来年はフットボールフロンティア三連覇が掛かってるんだ」
「「ズーン……」」
「雷門は追われる立場ってわけだ」
「「ズズーン……」」
「存在感を出すんだぞ……」
「「ヒイッ!」」
風丸や染岡や影野からも追い討ちをかけられ、二人には『FFV3』と彫られた大岩を背負わされた気分だ。
「本当に俺でいいんでヤンスか……?」
「お、俺も副キャプテンなんてそんな大役……」
「お前だからいいんだ。足を負傷しながらもチームのためにボールを繋げたお前のプレー……俺たちは決して忘れはしない。そんなお前だからこそ、俺たちは託せるんだ」
「ウウッ……はい! 目指すは三連覇、がんばるでヤンス!」
去年のジ・エンパイア戦で足を負傷しても前線へ繋げた根性ある姿は、全員の心に残っている。
「塀吾郎もだよ」
「えっ?」
「あんたはどんなに挫けても最後までやり遂げる根性がある。それに鉄平を一番に支えるためにも鉄壁の守りを誇る塀吾郎が必要なんだよ」
「み、瑞貴さん……。グスッ…がんばるっス! 栗松と雷門中サッカー部を支えるっス!」
何度か挫けてリタイアしそうになったが、立ち直ったときに倍以上の力を出した彼の守りには何度も救われた。
この二人が引っ張って支える雷門中サッカー部が、円堂と瑞貴たちには楽しみで仕方なかった。