赤き幻影

 司令官室を出て、救護室へ向かった。
 寝台に横たわる妹は、朝に見舞ったときよりずいぶんと様子が落ちついて見えた。頬をなでると、目を重たげにあける。
「気分はどうだ?」
「……ミシェイル? どうして、ここに……」
 ミネルバは身じろぎしようとしたが、そのわずかな動きが脇腹の傷に障ったのだろう。うめき声をあげ、顔をゆがませた。痛みに耐えんと噛みしめていた下唇は赤く腫れ、少し血がにじんでいる。
「おまえが負傷したとの知らせを受けたのでな。おまえは三日ものあいだ意識がなかったのだ」
「ドルーア軍は……?」
「ここ数日、マムクートどもに動きはない。エルダ砦を占拠している者どもがいずれ仕掛けてくるだろうが、案ずることはない。なにかあれば俺が対処する」
「そのときは……わたしも行くわ」
「ばかなことを言うな」
 なだめようとしたが、駄々をこねるようにかぶりをふった。
「こんなところで寝ているわけにはいかないの。グイドを死なせ、生きながらえたのだから……」
 グイドの死を知っていることに安堵した。目覚めれば伝えねばならぬと思っていたが、その必要もなくなった。
「……生きながらえたのだからこそ、あれの命を無駄にするようなまねはするな」
 そっと髪をなでると、眉をよせ、唇をを引きむすんだ。泣くかと思ったが、その目に涙がうかぶことはなかった。
 初めての戦場でこいつが目の当たりにした恐怖と絶望がどれほどのものだったのか、その場にいなかった俺には知るよしもない。
 なにがこれほど妹を思いつめさせるのだろう。
 敬愛する父の力とならんとするゆえか、民への責務を果たすためか。はたまた死んだグイドへの義理立てか。
「……休め。いまのおまえにできることなどなにもない」
 まぶたを閉じさせるように、目元に手をおいた。その手に、小さな手がそえられる。
 この華奢な手に槍をにぎり、火竜に立ち向かっていったのだ。それがどれほど異常なことか、王城で安穏と援軍を待ちつづける者たちにはわかるまい。
 もとよりマケドニア一国でドルーアに立ち向かうなど無謀であったのだ。こうして前線の過酷な状況を目のあたりにしたことでさらに想いは加速した。
 名門プラージ家の嫡子であり、若くして竜騎士団の第一部隊長となったグイドバルドは多くの民から信頼を寄せられていた。あれが将来を嘱望され、シェンケルよりもよく遇されていたのは、けっして家柄だけによるものではない。
 威勢よくドルーアとの徹底抗戦を主張してきた宮廷人らも、グイドが戦死したと知れば心がゆれるだろう。知己の死を利用するのは気が引けたが、いまはそんなことにこだわってはいられない。せめてこの無意味な戦いに異を唱える者が増えてくれればとの期待もあった。しかし、そんなおのれの考えがどれほど甘いものであったか、王城に戻ってすぐさま思い知ることとなった。

 父を説き伏せるべく四日ぶりに王都に戻った俺の目に、出迎える民たちの笑顔が飛びこんできた。北部国境と王都は飛竜でほんの数刻ばかりの距離しか隔てていないというのにあまりに安穏とした空気に面食らった。
 そのわけはすぐに知れた。前線の苦境を糊塗するように第一王女の華々しい活躍が広められていた。周到にも、あいつが重傷を負ったことやグイドの死は民に伏せられている。無用の混乱を防ぐためだとしても、浅ましくも姑息なやりようだ。やつらはくだらぬことにばかり知恵が回る。
 王城に着くや、まっすぐ父のもとへ向かった。王の私室の扉を開けると、父はアカネイアの弁務官シモン・ネイヤールと卓をはさんで向かいあっていた。
 シモンは俺を見るなり眉をつり上げた。
「ミシェイルどの、なにゆえ貴殿がここにおられるのだ?」
「前線の様子をあなたにお伝えすべく戻ったまでのこと」
「そのようなこと、手の者からすでに聞きおよんでおるわ。貴殿からわざわざ伝え聞くことなどなにもない」
「……あなたになにがわかっておられると?」
 ゆっくりと歩を進め、シモンににじりよる。
「五頭もの火竜がベーサを襲い、多くの将兵たちが無残に殺された。生きながらえた者であってもいまなお苦しみ悶えている。火竜の爪で胸を貫かれた亡骸のむごたらしさ、じかにご覧になりたいのであれば、いますぐにでもわたしの飛竜にて北部国境までお連れしよう」
「ひかえよ、ミシェイル」
 父がようやく口をはさむと、シモンがいらだたしげに鼻を鳴らした。
「戻ったのであればちょうどよい。おまえにも伝えておこう。昨夜、ギヨーム陛下より書簡が届いた」
 そう言って父はすでに封の割られた書簡を卓上においた。
 書を手にとり、ひらいたとたん、俺は羊皮紙に爪を立てた。一目でそれが意味のない返書とわかった。
 たしかに援軍をマケドニアに派遣すると記されている。だが、その時期も規模も、なにもかもが白紙だった。ドルーアとの戦いともなれば国を挙げての大戦となる。はじめから具体的な方策が提示されているとは思ってはいなかった。だがせめて、ひとまず傭兵部隊だけでも先遣隊として送るとでもあれば、宗主国の誠意の片鱗を感じとることができたものを。
 仮にアカネイアがただちに本隊を動かしたとて、ドルーアから与えられた猶予に援軍は間に合わぬというのに、期待して待った十日ばかりはまったくの無駄だったということになる。
「シモンどの、あなたの主君は状況をまるで理解できておられぬようだな。わが国が滅べば、アカネイアは最後の砦を失うことになる。そのこと、よもや忘れてはおられまい」
「われらを脅しているつもりか」
 シモンはせせら笑った。
「ギヨーム陛下を愚弄する前に、みずからの役目を果たされよ。竜騎士団五部隊のうち、前線に派遣されたのは第一と第三の二部隊のみ。向こう見ずな小娘を前線に遣るだけで王族の務めを果たしたつもりではあるまいな? 貴殿は〈アイオテの再来〉などと呼ばれておられるようだが、このようなところで徒口を叩く暇があるのなら、その異名にふさわしい行いをされてはどうか」
「アカネイアこそ、大陸の盟主として果たすべき責務があるのではないか。早々に討伐軍を差配できぬこのありさまでは、ギヨーム王はドルーアに恐れをなしておるのだと諸国は侮るであろうな。聖王国の権威もいまに地に墜ちよう」
 反駁しようとするシモンにたたみかける。
「はっきり申しあげておこう。アカネイアの援軍待たずして全兵力をドルーアに差し向けることなどできぬ。貴国が先になすべきことされよ」
「いまドルーアに攻めこまれているのはマケドニアであろう。まずはおのが国のみで有効な策をとるのが筋ではないか。それとも、貴殿は怖気づいておるのか」
 俺はじっとシモンを見すえた。言いかえすのもばからしかっただけだが、ここぞとばかりにシモンは調子づいた。
「貴殿はドルーアとの停戦を望んでおるようだが、賛同する者がおらぬのも道理。戦いもせずに早々に白旗を揚げるなど、マケドニア騎士の名折れであろう。その栄光も地に墜ちるというもの」
「なれば、全兵力を前線に送った結果、われらがドルーアに白旗を揚げればいかがなさるつもりか」
「今度は敗北の話か。なんと気弱なことよ。日頃の威勢はどうされたのだ?」
 下卑た笑みをうかべる。
「白旗など許さぬ。ドルーアに降伏するなど、聖王国への叛逆と心得られよ」
「ほう? さすれば、この国の民が赤子から老人にいたるまですべて戦って死なぬかぎり、われらは叛逆の汚名を着せられるということか」
「……まったく口巧者なことよ。貴殿と父君の話がまるで噛み合わぬというのもうなづける。よいか、ミシェイルどの。聖王国の名において命ずる。貴殿は王都駐留の竜騎士団を率いて北部国境に戻られるがいい。早々にな」
 そう吐き捨ててシモンが出てゆくや、父に問う。
「前線の状況、ある程度までは聞きおよんでおられるのだろう? これ以上部隊を派遣しても無駄に命を散らす者が増えるだけだとご理解いただけたか、父上?」
「そしておまえの申すとおりにドルーアと停戦交渉を行え、と? 戯言を」
「わたしの提案を戯言とおっしゃるのなら、父上、あなたはこれよりどうなさるおつもりなのだ?」
「シモンがただちに特使をパレスに派遣する手筈となっている。われらはこのままアカネイアの援軍を待ち、ドルーア軍を迎え撃つ方針に変わりはない」
「まだそのようなことを!」
 父のそっけない返答は、頭に血をのぼらせるには充分だった。
「あのような返書をよこすなど、アカネイアがわれらを見捨てたも同然であろう!」
「まだそうと決まったわけではない」
 迷いのない断言だった。焦りの色すらうかがえない。アカネイアの権威を妄信するにもほどがある。
 怒りにふるえる俺をよそに、父は肘掛椅子に腰を下ろした。そしておもむろに口を開く。
「ミネルバの様子はいかがか」
「命にかかわることはないとだけ申しあげておく」
 そうか、と父は一言だけ返した。安堵したようにも動揺したようにも見えなかった。
 メディウスの使者がマケドニアに服従を迫ってきたとき、父は討伐軍の派遣を早々に決めたが、騎士の多くはドルーアとの戦いに躊躇していた。恐ろしいと口に出す者はいなかったが、彼らの胸のうちは透けて見えた。
 使者は国境警備隊の刈られた首を持参し、父のもとを訪れたのだ。ドルーアと戦った先祖をいかに誇りに思おうとも、騎士たちは七年におよぶ過酷な解放戦争を物語のなかで伝え聞くにすぎない。いきなり得体の知れぬマムクートとの戦いを強いられれば、恐怖に駆られるのも無理からぬことだった。
 そんななか、討伐軍に加わることを志願したのがグイドだった。この大任はマケドニア騎士の栄誉であると父の前で胸を張ったが、あれは嘘偽りのない本音ではないだろう。誰も望まぬからこそ、あいつは「みずから望んだ者」になろうとしたのだ。第一部隊の竜騎士たちも、そんな部隊長の決意を誇らしく思っているようだった。
 それにつづきミネルバが名乗りを上げたが、廷臣たちがこれを強固に引き止めた。いかに非常のときであれ姫君を前線に立たせるわけにはいかぬ、志には敬服するが、これではかえって民の不安を煽りかねない、万が一のことがあれば民の恐慌は計り知れぬものになる――などと、あいつが折れざるをえないような言葉を並べ立てて説き伏せようとした。
 しかし、結局は父が許しを与えた。
 竜騎士団第一部隊を中核とした先発隊は、援軍が派遣されるまでのあいだ最前線で時間を稼ぐことを目的としており、いわば捨て駒だ。この国でもっとも勇敢でもっとも国を想う者たちが無碍に命を捨てることとなる。そのうちの一人に、もっとも可愛がっていたはずの娘を父は加えた。
 臣下を死地へ追いやるのなら、代わりに娘を差し出すのが王としての矜持だとでも言うのだろうか。少なくとも戦いに臨む王の覚悟は伝わったようで、先発隊に加わらなかった者たちも方針そのものに異議は唱えなかった。
 だがそれはアカネイアからの援軍を期待すればこそのものだ。期待を裏切られたと知れば落胆し、恐怖から戦いそのものに疑念を持つ者も増えるだろう。
 そもそも父のとってきた弱腰の外交政策に不満を持つ者は多い。わが国においてアイオテの裔たる王家の権威は絶大である。だからこそアカネイアに屈しつづける父への怒りがくすぶっている。
 このままでは父に牙をむく者が現れるやもしれない。
「父上」
 父の正面へ回りこむ。
「わたしが今日ここへ戻ったのは、早急にあなたにお伝えすべきことがあったゆえなのだ」
「申してみよ」
「ドルーアの使者が、わたしのもとにも来た」
 父の眉がかすかに動いた。
「一昨日の夜、ベーサ砦にいきなり現れたのだ。ドルーアはマケドニアと同盟し、われらとともにアカネイアを滅ぼすことを望んでいる。そう遠くないうちに再度あなたのもとへ使者が訪れるだろうが、前線からドルーア軍を引かせたくば一刻も早く同盟を決断されたほうがよい」
 父は黙したままだった。
「父上、いまこそわれらは立ちあがる時ではないのか。わが国の兵力は、アカネイアを守るためにあるのではない。いずれこの国から傲慢な官吏どもを排除するために必要な力であったはず。それを無益な戦いで失ってよいはずがない。このような不条理を受け入れる道理はない」
「……不条理、か」
 ようやく父が口を開いた。
「いまドルーアが攻め滅ぼさんとしているのはこの国だ。祖国を守るための戦いをおまえは不条理と思うのか」
「ドルーアの目的はアカネイアを滅ぼすことなのだ。アカネイアがただちに動くのであれば、わたしとてこのようなことは申しあげなかっただろう。だがアカネイア王からの返書を見て確信した。やはりやつらは信用がならぬ。あなたはアカネイアの兵力を過信しておられるようだが、メディウス復活の報を受けて迅速に軍を組織できぬ腑抜けた輩になにを期待せよと言われるのだ?」
「おまえはいつも極端な物言いしかせぬのだな」
 ため息まじりに低く笑う。
「よもやドルーアがわれらを同胞として遇するなどと思ってはいまいな? 仮にアカネイアを滅ぼしたとして、それでどうするつもりなのか」
「この同盟にはグルニアも加わるそうだ。アカネイアを滅ぼした暁には、グルニアとともにドルーアを滅ぼす」
「愚かなことを……。それが可能と本気で思っておるのか。そのような甘言にのるなどやつらの思うつぼであろう。ドルーアと手を組み、聖王国への叛逆を犯せば最後、われらは諸国から見離される。おまえはこの国を滅ぼしたいのか」
「この国を守るためにドルーアと手を組むのだ。やつらはわれらの力を欲している。マムクートにいいように使役されるのではない。われらがやつらを利用し本懐を遂げるのだ。父上、あなたもわかっておられるはず。アカネイアの滅亡なくしてわれらの望む未来はないのだと!」
 長い沈黙があった。やがて父は椅子に背をあずけ、天井をあおいだ。
「おまえの話は、それで終わりか」
 その言葉に、胸にひやりとしたものを感じた。
「シモンの申すとおり、部隊を率いてベーサに戻るがよい」
 俺はなにも言えず、父の顔を見つめていた。まだ告げねばならぬことがあったはずだったが、もう言葉が出てこなくなった。意思のない木偶人形にでも語りかけているような気分だった。
 ああ、そうだった。この人は……
 いまさらながら気づいた。父は、目が見えぬのだ。だから、迫りくる危難を感じることができない。アカネイア王の書簡も、その目でしかと焼きつけねばあの不誠実さはわからぬだろう。なにもかも知ったふうにふるまっているものの、前線の様子も、無念に死に絶えた騎士たちの顔も、痛みと熱に苦しむミネルバの姿も知らない。父に見えているのは幻想なのだ。恐ろしく不確かな権威という名の幻に囚われている。
 ガーネフから見れば、この父が大望を抱き、賭けにのってくるとは到底思えなかったのだろう。俺自身、父の考えを変えられると本気で思っていたわけではない。
 だが、父はたしかにアカネイアを憎んでいたはずなのだ。横柄な弁務官に理不尽な要求を突きつけられ、慈悲を乞わんとその足元にひざまづくとき、父は床に爪を立て、歯を食いしばって屈辱に耐えていた。
 もし、父のなかにあの秘めた情熱がまだ残っているのなら、自分たちの想いはおなじであると信じたかった。
 だが、期待をするだけ無駄だと思い知った。父は無気力で、すべてをあきらめたようなふるまいをするばかり。なにかを変革する力など、もはやこの人にありはしないのだ。

 鬱屈した気持ちを抱えたまま父の部屋を後にし、柱廊にさしかかったときだった。あの噂をはじめて耳にしたのは。
「――ではミネルバさまを?」
「お相手はどうなるのだ?」
「メスト公のご子息で決まりだろう。グイドバルドどのが亡くなられたとあっては、メスト公も遠慮なさるまいて」
 柱の陰に身を隠し、耳をそばだてる。
「しかしグイドバルトどのも不運なことよ。陛下の覚えめでたく、姫と年齢もつりあっておられたというのに。よもや姫をかばってお亡くなりになるとは。あまりにお気の毒でプラージ卿にかける言葉も見つからぬ」
「まあ、プラージ家にはいまひとり男子がおられるゆえ、弟を兄の代わりにあてがうという手もあろう」
「あの不出来な末子では話にならぬわ。このぶんでは近々陛下もメスト公にお許しを出されるのではないか。いずれにしても――」
 ため息を押し殺してその場を離れた。
 この有事のさなかに縁談か。いや、有事だからこそ、か。
 あのたぐいの噂が貴族たちの口にのぼるのはいまに始まったことではない。三年前、父が突として病を得てからは特に顕著となった。父は両目から光を失い、脚も不自由となり、飛竜を駆ることができなくなった。国を導けぬ父の周囲には、以前にも増して私欲にまみれた者が群がるようになった。
 そんな貴族どもの目下の関心事が、王太子の妃選びと第一王女の夫選びだった。俺が父や宰相らと対立を深めるようになってからは、ひとまずミネルバに狙いを定めているようだ。
 国内外さまざまな王侯貴族の名が挙がってはいたが、話がまとまる気配はなかった。父はあいまいな態度で結論を先延ばしにしていたが、娘を切り札に、宮廷の均衡を保とうとしていたのだろう。
 しかし先日、夫候補の最右翼であったグイドバルド・プラージが戦死したことにより、均衡は大きく崩れることとなった。グイドの訃報が届くやいなや、やつらは果敢なる竜騎士の死を悼むよりも、次なる駒を用意することに血道をあげている。
 どこまでもおめでたいことだ。
 そう思い、あのときはさほど気にとめなかった。しかしいまになって思えば、城に戻ってから廷臣らが向けてくる目つきに引っかかるものを感じることがあった。物言いたげで、うかがうような視線。国の行くすえを憂い、不安に駆られているのではない。なにかを愉しんでいるような下卑た感情もたしかにふくんでいた。
 胸騒ぎをおぼえなかったわけではないが、あのときはそのまま捨ておいた。やつらにかかずらっている暇などなかった。
 ガーネフが訪れて以来、俺は国境と王都を数日おきに行き来していた。王都に戻るのは父の説得のためではない。秘密裏に賛同者を集めるためだ。
 シェンケルによれば、第二部隊に計画に加わる者が五人ほどいるとのことだった。グイドの死は着実に貴族たちの恐怖を煽っているようだが、宮廷の主流派は援軍を待つという方針を変えなかった。ドルーアに対し積極的に打って出るか、王都の防衛を固めて籠城に徹するか、ただそれだけの違いでしかなかった。
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