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猛暑の原因

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「ダクロしゃまぁ~」

「……ジェーン…何だってんだ、その餓鬼は」

部屋で引きこもっていたダクロの目の前には赤色の真ん丸おめめが可愛らしい女の子がいた。
どうやらジェーンが連れてきたようだ。

「砂漠で倒れていたので保護したのですわ」

「…ほう…それは良いことで」

「いいこといいこと~」

キャッキャッと走り回る女の子を鬱陶しそうな目で見るダクロ。
そう…ダクロは小さい子供が苦手なのだ。

「ダクロ様はいつもそうやって他人事みたいに言いますわね…」

「だって他人事だもん」

「…何ですって…?」

おれには関係ないと言わんばかりの態度に堪忍袋の緒が切れそうになるジェーン。
怒りの衝動でダクロの胸ぐらを掴む。

「ジェーンおねぇしゃんこわい…」

「本当怖いでしゅね~」

「「?!」」

いつの間にかいたジュラアに驚きを隠せない二人。
女の子はジュラアに気づいていたみたいだ。

「ジュラア様…こんなはしたない所をお見せして申し訳ございません」

「貴様もこんなダメダメなクズチキンのお守しないといけないだなんて哀れだな」

「あわれなのー?」

女の子を抱っこして頭を撫でながら言うジュラア。
ジェーンは何も言い返す言葉が浮かばない。
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