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第六章 どこ吹いた風

少女は走る——自分のために——残していく刀剣男士達のために——。
最後まで男士達の記憶をよみがえらせる事ができなかった少女は、別れの言葉を叫ぶ。思い出の地との訣別に、悲しみに沈む少女の背中に声が投げかけられる。たった一口、追いかけてきたのは『和泉守兼定』 少女は、最後の想いを伝える——「かっこ良くて強い、兼さんが大好きだよ」立ち去ろうとしたとき、強く腕を引かれて抱きとめられた。「——ようやく、言ったな」和泉守は呟く。
そして和泉守は走る——自分のために——“主だった”少女のために——。
※とある本丸のお話です。解釈違いにお気をつけください。※土佐弁“もどき”です。

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