長い夜が明けた後の話(運命更新後)
「アンタ、いったいなにをやっているんだ?」
いつも通りの休憩時間になって、いつも通りオフィスを出て、いつも通り自販機でコーヒーを買おうとここまで来た。
来たのはいいのだが。
ヤツにとってはいつも通りだが、オレにとってはいつも通りではない光景ーー偽りの白さで塗りツブしたコートを着たオトコがいるのはどういうコトだ。
「なにって、休憩だよ」
平然と答えるヤツが抱いているのは、コマったカオをして黒く艶やかなシッポを揺らしている猫――シセル。
……大切なコトなのでもう一度言おう。
オレの相棒の、シセルだ。
「オマエ…なんでここにいるんだ?」
「や。散歩してたら、暖かそうなシセルくんを見つけてね。つい、連れてきてしまったってワケ」
「警部さんに聞いたんじゃないんだが……。オレの大切な大切な相棒を誘拐したってのはよおおくわかったよ。警部さん」
さて、銃はどこにしまっておいたかな?
いつも通りの休憩時間になって、いつも通りオフィスを出て、いつも通り自販機でコーヒーを買おうとここまで来た。
来たのはいいのだが。
ヤツにとってはいつも通りだが、オレにとってはいつも通りではない光景ーー偽りの白さで塗りツブしたコートを着たオトコがいるのはどういうコトだ。
「なにって、休憩だよ」
平然と答えるヤツが抱いているのは、コマったカオをして黒く艶やかなシッポを揺らしている猫――シセル。
……大切なコトなのでもう一度言おう。
オレの相棒の、シセルだ。
「オマエ…なんでここにいるんだ?」
「や。散歩してたら、暖かそうなシセルくんを見つけてね。つい、連れてきてしまったってワケ」
「警部さんに聞いたんじゃないんだが……。オレの大切な大切な相棒を誘拐したってのはよおおくわかったよ。警部さん」
さて、銃はどこにしまっておいたかな?