長い夜が明けた後の話(運命更新後)
今夜はヨミエルのウチに泊まる日だ。
フィアンセ氏はもうベッドに入っているが、ヨミエルはパソコンに向かっている。カタカタとキーボードを叩き、何かムズかしいコトをやっているようだ。ヒザの上に乗っていると、画面がよく見える。文字が流れていくのを覗き込んでいると、キーボードを叩く音がだんだんゆっくりになっていき、やがて止まってしまった。続いて私のアタマの上からヨミエルの長いため息が降ってくる。
…何やら上手くいっていないらしい。
「まいったなあ…。どうしても原因がわからない」
そう呟くと、ヨミエルは私の脇の下に手を入れ、びにょんと向き合うように持ち上げてきた。そして、両後ろ足をヒザに乗せ直した。いきなりのコトなので、私はされるがままだ。
「こんな時、キミのチカラで何とかできるとラクなんだけどな」
大きな手で私のカオを包み込み、目辺りをぐにんと引っ張りグルグル回す。私の皮膚は柔らかいのでそんなコトをやられてもマッタク問題がない。むしろキモチいいまである。ゴロゴロとノドを鳴らすと、さらに頬っぺたが横に引っ張られる。限界まで伸ばしたところで、「よし」とヨミエルが手を離した。
「もう少しがんばってみるか、シセル」
どうやら先ほどのマッサージでリフレッシュできたようだ。まだまだ夜は長い。再びパソコンに向き合うヨミエルにゆっくり瞬きすると、少しばかりの毛づくろいをすませた私はヒザの上で丸くなるのだった。
(どうかカレの悩みも解けてしまうように)
フィアンセ氏はもうベッドに入っているが、ヨミエルはパソコンに向かっている。カタカタとキーボードを叩き、何かムズかしいコトをやっているようだ。ヒザの上に乗っていると、画面がよく見える。文字が流れていくのを覗き込んでいると、キーボードを叩く音がだんだんゆっくりになっていき、やがて止まってしまった。続いて私のアタマの上からヨミエルの長いため息が降ってくる。
…何やら上手くいっていないらしい。
「まいったなあ…。どうしても原因がわからない」
そう呟くと、ヨミエルは私の脇の下に手を入れ、びにょんと向き合うように持ち上げてきた。そして、両後ろ足をヒザに乗せ直した。いきなりのコトなので、私はされるがままだ。
「こんな時、キミのチカラで何とかできるとラクなんだけどな」
大きな手で私のカオを包み込み、目辺りをぐにんと引っ張りグルグル回す。私の皮膚は柔らかいのでそんなコトをやられてもマッタク問題がない。むしろキモチいいまである。ゴロゴロとノドを鳴らすと、さらに頬っぺたが横に引っ張られる。限界まで伸ばしたところで、「よし」とヨミエルが手を離した。
「もう少しがんばってみるか、シセル」
どうやら先ほどのマッサージでリフレッシュできたようだ。まだまだ夜は長い。再びパソコンに向き合うヨミエルにゆっくり瞬きすると、少しばかりの毛づくろいをすませた私はヒザの上で丸くなるのだった。
(どうかカレの悩みも解けてしまうように)
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