Heartful First Year【藤真健司】
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まだ17時なのにすっかり暗くなった大学からの帰り道。
今日はお泊まりに来る健司くんと一緒だ。
ヘックショーン!と豪快にくしゃみをして鼻水をすすった健司くんに少しだけ身体を寄せてみる。
『寒いし、お鍋にしようか?』
「いいな!変わった鍋が食いてぇ!」
『変わった鍋かぁ…スーパーで決めよ!』
そう言って、一緒にスーパーで買ったのはカレー鍋の素。
ここ何年かよく見かけることはあっても、私も健司くんも食べた事なかったのだ。
無難に、【お子さまにもおすすめ】と書かれたカレー鍋の素を買って、豚とウインナーとってお肉ばっかり買おうとする健司くんを制してお野菜も色々買い込んだ。
〆は、うどんにするかおじやにするかでもめたけれど、うどんの後におじやもしようってことになった。
鍋の材料だけじゃなくて、気分が盛り上がって土鍋まで買ってしまったから、荷物がいっぱいだ。
重いものは健司くんが持ってくれてるけれど、お互いに開けた手を繋いで歩く帰り道はめちゃくちゃ幸せだ。
恋人繋ぎで絡めた手が少しくすぐったい。
『幸せだなぁ…』
信号待ちでため息をつくように呟くと、
「俺も…」
ぎゅっと手を握り直してくれる。
『もうすぐ一年経つよね…』
「ん?」
『付き合いはじめてさ…』
「まだ一年のような、もう一年のような…」
『本当だね。環境も変わったし…でも、一年間いっぱい健司くんと一緒にいられて嬉しかったよ?』
「俺も!咲がいなかったら、バスケもこんなに頑張れてなかったかもしれねぇしな…」
『バスケに関してはさ、私、何もしてないよ…』
健司くんは、試合にスタメンで出ることも増えてますます活躍しているし、ファンもたくさん出来た。
バスケの試合を見に行っては、私なんかが彼女でいいのかな…って不安になることもあるけれど、日常では出来る限りこうやって側にいてくれる健司くんの横にこれからもずっといたいっていう欲が出てきている。
いつまでもかっこいい顔、一番近くで見ていたいなって。
ちらちらと健司くんの顔を盗み見るように歩いていると、
「ずっと、側にいてくれよな…」
私のマンションの近くのクリスマスのイルミネーションが綺麗なお家の傍までやってきた時、健司くんは私のことを見透かしたようにつぶやいた。
『うん。ずっと、カッコイイ健司くんの側にいさせてください』
なんだか今日は素直に言える。
「ははっ。なんか照れるな…」
『うん…改めて言うとね…』
冷たい風が吹きつけても、私たちは暖かい気持ちのままだ。
「『ただいま~』」
二人で声をそろえて、家の中へ入る。
初めてのカレー鍋は、買ったばかりの土鍋を焦げ付かせたり、〆のうどんをする頃には汁が無くなったりと散々だったけれど、それも楽しい思い出になりそうだ。
もうすぐ、恋人としての一年目が終わる。
そして、また新しい一年が始まる。
こうやって、二人で時を刻んで、いつかは、笑い声が絶えない家族になれたらいいな…
クリスマスが近いし、お願い事してもいいよね?
ふと健司くんと目が合ったので、私はふふふっと微笑む。
健司くんも嬉しそうに笑って身体を寄せて、甘い甘いキスをしてくれるのだった。
***
お題ガチャより
「一緒にお鍋をすることになり、健司の健康を考えてお野菜をたっぷり準備する咲」
Thanks for Kisaragi-sama!
このカップルの夢絵作ってもらいました!→Hertful First Yearの二人 from 如月さま
こぼれ話→Hertful First Year【藤真健司】
今日はお泊まりに来る健司くんと一緒だ。
ヘックショーン!と豪快にくしゃみをして鼻水をすすった健司くんに少しだけ身体を寄せてみる。
『寒いし、お鍋にしようか?』
「いいな!変わった鍋が食いてぇ!」
『変わった鍋かぁ…スーパーで決めよ!』
そう言って、一緒にスーパーで買ったのはカレー鍋の素。
ここ何年かよく見かけることはあっても、私も健司くんも食べた事なかったのだ。
無難に、【お子さまにもおすすめ】と書かれたカレー鍋の素を買って、豚とウインナーとってお肉ばっかり買おうとする健司くんを制してお野菜も色々買い込んだ。
〆は、うどんにするかおじやにするかでもめたけれど、うどんの後におじやもしようってことになった。
鍋の材料だけじゃなくて、気分が盛り上がって土鍋まで買ってしまったから、荷物がいっぱいだ。
重いものは健司くんが持ってくれてるけれど、お互いに開けた手を繋いで歩く帰り道はめちゃくちゃ幸せだ。
恋人繋ぎで絡めた手が少しくすぐったい。
『幸せだなぁ…』
信号待ちでため息をつくように呟くと、
「俺も…」
ぎゅっと手を握り直してくれる。
『もうすぐ一年経つよね…』
「ん?」
『付き合いはじめてさ…』
「まだ一年のような、もう一年のような…」
『本当だね。環境も変わったし…でも、一年間いっぱい健司くんと一緒にいられて嬉しかったよ?』
「俺も!咲がいなかったら、バスケもこんなに頑張れてなかったかもしれねぇしな…」
『バスケに関してはさ、私、何もしてないよ…』
健司くんは、試合にスタメンで出ることも増えてますます活躍しているし、ファンもたくさん出来た。
バスケの試合を見に行っては、私なんかが彼女でいいのかな…って不安になることもあるけれど、日常では出来る限りこうやって側にいてくれる健司くんの横にこれからもずっといたいっていう欲が出てきている。
いつまでもかっこいい顔、一番近くで見ていたいなって。
ちらちらと健司くんの顔を盗み見るように歩いていると、
「ずっと、側にいてくれよな…」
私のマンションの近くのクリスマスのイルミネーションが綺麗なお家の傍までやってきた時、健司くんは私のことを見透かしたようにつぶやいた。
『うん。ずっと、カッコイイ健司くんの側にいさせてください』
なんだか今日は素直に言える。
「ははっ。なんか照れるな…」
『うん…改めて言うとね…』
冷たい風が吹きつけても、私たちは暖かい気持ちのままだ。
「『ただいま~』」
二人で声をそろえて、家の中へ入る。
初めてのカレー鍋は、買ったばかりの土鍋を焦げ付かせたり、〆のうどんをする頃には汁が無くなったりと散々だったけれど、それも楽しい思い出になりそうだ。
もうすぐ、恋人としての一年目が終わる。
そして、また新しい一年が始まる。
こうやって、二人で時を刻んで、いつかは、笑い声が絶えない家族になれたらいいな…
クリスマスが近いし、お願い事してもいいよね?
ふと健司くんと目が合ったので、私はふふふっと微笑む。
健司くんも嬉しそうに笑って身体を寄せて、甘い甘いキスをしてくれるのだった。
***
お題ガチャより
「一緒にお鍋をすることになり、健司の健康を考えてお野菜をたっぷり準備する咲」
Thanks for Kisaragi-sama!
このカップルの夢絵作ってもらいました!→Hertful First Yearの二人 from 如月さま
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