序章:彼と彼女と私
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ラチェットは無言のまま何かを調べていたようだが、おおよそ調べ終えるとコードを引く。
『失礼したね』
『別に構いませんよ』
『アイアンハイド、銃を下ろせ』
『だが!!』
『彼女は抵抗する気は無いようだ』
『・・・・女型なのか』
驚いたような声がアイアンハイドから出る。
だが、驚いていたのは彼だけではない。
白い機体も同じく驚いていた。妙に視界が低いなと思っていたのだが、まさかこの身が女型として生まれていたとは思わなかったのだ。
『(男の方が良かったんだが)』
小回りがきくのは女型であるがパワー不足が否めない。故に、男型を望んでいたのだがそう上手くは出来ては居ないなと考える。
人間だった頃が女であったからだろうか?と考えていると、そこに残りのオートボット達が次々と集まってくる。司令官であるオプティマス・プライムの姿があることに一瞬だけ体が強ばった。
『君の事はジャズから報告を受けている・・・同胞を救ってくれたこと、感謝する』
『・・・たまたまです。意識して救ったわけじゃありません』
ぷいっと青い目をそらすとオプティマスは驚いたように目を開いた後、困ったと言うかのようにラチェットへと視線を向ける。
『へい!オネエチャン!!』
『何か?』
『・・・礼を言わせてくれ』
自身よりも少しばかり背の高い機体を見上げる。
腹部には応急処置がされているらしく、オイルがにじみ出ていることか彼の負った傷がかなり深いものだと誰の目から見ても明白だ。
『必要ないです』
『俺には必要なんだ。本当に助かった、感謝している』
先程まであった陽気な雰囲気を消したジャズは真剣な声でそう告げると手を差し伸べてくる。
『俺はジャズ』
『・・・私は、』
名乗ろうとしたが自分の名前を知らないことにはじめて気がつく。
必死に考えるがそれらしい単語が浮かんでこない。
フリーズしたかのように沈黙をしている白い機体をその場に居るオートボット達が見つめる。
『オプティマス、彼女には名前コードがない。識別コードはあるのだが名前の所だけが存在していないのだよ』
ラチェットの言葉にオプティマスが驚いたようにアイカメラを瞬かせた。
そんなことがあるのか、そう問いかけるかのような視線に対し、ラチェットはさらなる事実を告げた。
『彼女の事を色々と調べた際、驚愕の事実が発見された。彼女の製造コードなのだが、つい先程だったのだよ』
『ラチェット・・・それは』
『恐らくオールスパークの影響だな。エネルギーが漏れた際、いくつかの電子機器がトランスフォームをした事を確認している。恐らく、彼女もそのうちの一体だ・・・今の彼女は赤子と同じで何も解らないのだよ』
『それであの戦い方か』
恐ろしい才能だとアイアンハイドが呟く。
『失礼したね』
『別に構いませんよ』
『アイアンハイド、銃を下ろせ』
『だが!!』
『彼女は抵抗する気は無いようだ』
『・・・・女型なのか』
驚いたような声がアイアンハイドから出る。
だが、驚いていたのは彼だけではない。
白い機体も同じく驚いていた。妙に視界が低いなと思っていたのだが、まさかこの身が女型として生まれていたとは思わなかったのだ。
『(男の方が良かったんだが)』
小回りがきくのは女型であるがパワー不足が否めない。故に、男型を望んでいたのだがそう上手くは出来ては居ないなと考える。
人間だった頃が女であったからだろうか?と考えていると、そこに残りのオートボット達が次々と集まってくる。司令官であるオプティマス・プライムの姿があることに一瞬だけ体が強ばった。
『君の事はジャズから報告を受けている・・・同胞を救ってくれたこと、感謝する』
『・・・たまたまです。意識して救ったわけじゃありません』
ぷいっと青い目をそらすとオプティマスは驚いたように目を開いた後、困ったと言うかのようにラチェットへと視線を向ける。
『へい!オネエチャン!!』
『何か?』
『・・・礼を言わせてくれ』
自身よりも少しばかり背の高い機体を見上げる。
腹部には応急処置がされているらしく、オイルがにじみ出ていることか彼の負った傷がかなり深いものだと誰の目から見ても明白だ。
『必要ないです』
『俺には必要なんだ。本当に助かった、感謝している』
先程まであった陽気な雰囲気を消したジャズは真剣な声でそう告げると手を差し伸べてくる。
『俺はジャズ』
『・・・私は、』
名乗ろうとしたが自分の名前を知らないことにはじめて気がつく。
必死に考えるがそれらしい単語が浮かんでこない。
フリーズしたかのように沈黙をしている白い機体をその場に居るオートボット達が見つめる。
『オプティマス、彼女には名前コードがない。識別コードはあるのだが名前の所だけが存在していないのだよ』
ラチェットの言葉にオプティマスが驚いたようにアイカメラを瞬かせた。
そんなことがあるのか、そう問いかけるかのような視線に対し、ラチェットはさらなる事実を告げた。
『彼女の事を色々と調べた際、驚愕の事実が発見された。彼女の製造コードなのだが、つい先程だったのだよ』
『ラチェット・・・それは』
『恐らくオールスパークの影響だな。エネルギーが漏れた際、いくつかの電子機器がトランスフォームをした事を確認している。恐らく、彼女もそのうちの一体だ・・・今の彼女は赤子と同じで何も解らないのだよ』
『それであの戦い方か』
恐ろしい才能だとアイアンハイドが呟く。