6章:再会と反抗と不穏
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戦闘経験の差からかティスランドは基地での待機を命じられることが多い。
オプティマス不在の間、彼に変わって基地に残り仕事を処理するのはジャズだ。基地に居ても特にやることの無いティスランドはジャズの手伝いをして過ごすことが主な仕事となっており、今日もジャズの補佐を務めて書類やらを処理していた。
少し休憩をしようと提案してきたジャズの申し出を受け入れたティスランドへと向かい、ジャズは今回、オプティマス自らが動いた理由を教えてくれる。
『センチネル・プライムですか?』
初めて聞く名前にティスランドは青いアイカメラを輝かせてジャズを見つめる。
プライムということから間違い無くオプティマス関連であることは間違い無いだろうと考えていると、スパークの奥底から『あのジジイ、やっぱり生きていやがったか』という声が聞こえてきたが無言のまま黙殺した。
『プライムということは・・・司令官と関係があるのですね?』
『あぁ。センチネルはオプティマスの師だ。俺も一度だけ訓練をしてもらったが、あり得ないほど強かったな!!多分、互角に戦えるのはオプティマスか、もしくはメガトロンくらいなものじゃないか?』
ケラケラと笑いながらジャズが告げた言葉にティスランドは彼ですら勝ち目がなかったのならば、自分ならば勝負にすらならないだろうなと思いながら視線を落とす。
ロシアにてアーク号のエンジンの一部を入手したオプティマスはそれはそれは激怒した。人間達が持っている情報全てを開示することはせぬまま、挙げ句の果てには自分達に都合の良い言い訳をしたのだから。
色々と双方に事情はあるものの、オプティマスは月へと向かった。
尊敬する師を助けに行くために。
『私はこの星で生まれたのでセンチネル・プライムに関するデータはありません。センチネルはどのような方なのでしょうか?』
『あー・・・そういやそうだったな』
『はい。ある意味ではオートボット達が当たり前のように認識している事実が私には欠落しています』
オプティマスの師ということから間違い無く尊敬できる人物であるはずだとティスランドは思いながら、ジャズへと向かい問いかけるがジャズは何とも言えない顔をして黙り込む。
もしかして自分は聞いてはいけないことを聞いたのだろうか?そう思ったティスランドが慌てて謝罪の言葉を告げようとしたときだ。
『センチネルはオプティマスを更に堅物にした感じだな!こう、なんというのか、冗談も通じないし、軽口を言ったものなら問答無用で睨み付けられる。俺も軍事会議で何度ヒヤリとしたことか!!・・・まぁ生真面目な性格をしているお前は好かれるだろうさ』
そう心配することはない、というかのようにジャズはティスランドの肩を軽く叩く。
この星で生まれて育ってきたティスランドにとってセンチネルは全く想像出来ない人物だ。
ただ、なんとなくだがセンチネル・プライムという存在がどのような者なのか解っているのは、きっと彼の記憶だろうなとティスランドは思うとスパークの奥底に居る彼へと感謝の言葉を告げる。
ストラトスはサウンドウェーブとの件以来、表に出てくることは無い。
2体の間でどのような会話がされたのかはティスランドは知っている。
流石はディセプティコンというかのような傲慢きわまりないサウンドウェーブの言葉に関し、彼が酷く気分を害していたことも知っているティスランドとて最後に投げかけられた言葉は今でも鮮明に覚えている。
『将校殿』
『んー?』
『・・・私は』
いつか、貴方達を裏切るかもしれない。
そんな漠然とした気持ちを抱きながらティスランドは口を動かすが、心の中にある気持ちまでは声にすることは出来なかった。
ティスランドがいわんとしていることを察したらしいジャズは大丈夫だと言うかのようにそっと背を叩いてくれる。
『もしも、もしも私が道を誤ったのならば』
『その時は俺が正してやる。俺はお前の上官だからな』
ニッと笑った口元を見たティスランドは自分の上官が彼で良かったと思う反面、彼にいらぬ十字架を背負わせしまうことを悔いるかのように、そっとアイカメラを伏せた。
オプティマス不在の間、彼に変わって基地に残り仕事を処理するのはジャズだ。基地に居ても特にやることの無いティスランドはジャズの手伝いをして過ごすことが主な仕事となっており、今日もジャズの補佐を務めて書類やらを処理していた。
少し休憩をしようと提案してきたジャズの申し出を受け入れたティスランドへと向かい、ジャズは今回、オプティマス自らが動いた理由を教えてくれる。
『センチネル・プライムですか?』
初めて聞く名前にティスランドは青いアイカメラを輝かせてジャズを見つめる。
プライムということから間違い無くオプティマス関連であることは間違い無いだろうと考えていると、スパークの奥底から『あのジジイ、やっぱり生きていやがったか』という声が聞こえてきたが無言のまま黙殺した。
『プライムということは・・・司令官と関係があるのですね?』
『あぁ。センチネルはオプティマスの師だ。俺も一度だけ訓練をしてもらったが、あり得ないほど強かったな!!多分、互角に戦えるのはオプティマスか、もしくはメガトロンくらいなものじゃないか?』
ケラケラと笑いながらジャズが告げた言葉にティスランドは彼ですら勝ち目がなかったのならば、自分ならば勝負にすらならないだろうなと思いながら視線を落とす。
ロシアにてアーク号のエンジンの一部を入手したオプティマスはそれはそれは激怒した。人間達が持っている情報全てを開示することはせぬまま、挙げ句の果てには自分達に都合の良い言い訳をしたのだから。
色々と双方に事情はあるものの、オプティマスは月へと向かった。
尊敬する師を助けに行くために。
『私はこの星で生まれたのでセンチネル・プライムに関するデータはありません。センチネルはどのような方なのでしょうか?』
『あー・・・そういやそうだったな』
『はい。ある意味ではオートボット達が当たり前のように認識している事実が私には欠落しています』
オプティマスの師ということから間違い無く尊敬できる人物であるはずだとティスランドは思いながら、ジャズへと向かい問いかけるがジャズは何とも言えない顔をして黙り込む。
もしかして自分は聞いてはいけないことを聞いたのだろうか?そう思ったティスランドが慌てて謝罪の言葉を告げようとしたときだ。
『センチネルはオプティマスを更に堅物にした感じだな!こう、なんというのか、冗談も通じないし、軽口を言ったものなら問答無用で睨み付けられる。俺も軍事会議で何度ヒヤリとしたことか!!・・・まぁ生真面目な性格をしているお前は好かれるだろうさ』
そう心配することはない、というかのようにジャズはティスランドの肩を軽く叩く。
この星で生まれて育ってきたティスランドにとってセンチネルは全く想像出来ない人物だ。
ただ、なんとなくだがセンチネル・プライムという存在がどのような者なのか解っているのは、きっと彼の記憶だろうなとティスランドは思うとスパークの奥底に居る彼へと感謝の言葉を告げる。
ストラトスはサウンドウェーブとの件以来、表に出てくることは無い。
2体の間でどのような会話がされたのかはティスランドは知っている。
流石はディセプティコンというかのような傲慢きわまりないサウンドウェーブの言葉に関し、彼が酷く気分を害していたことも知っているティスランドとて最後に投げかけられた言葉は今でも鮮明に覚えている。
『将校殿』
『んー?』
『・・・私は』
いつか、貴方達を裏切るかもしれない。
そんな漠然とした気持ちを抱きながらティスランドは口を動かすが、心の中にある気持ちまでは声にすることは出来なかった。
ティスランドがいわんとしていることを察したらしいジャズは大丈夫だと言うかのようにそっと背を叩いてくれる。
『もしも、もしも私が道を誤ったのならば』
『その時は俺が正してやる。俺はお前の上官だからな』
ニッと笑った口元を見たティスランドは自分の上官が彼で良かったと思う反面、彼にいらぬ十字架を背負わせしまうことを悔いるかのように、そっとアイカメラを伏せた。