6章:再会と反抗と不穏
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かつてストラトスがディセプティコンに所属していて、そしてスタースクリーム直属の部下として彼の元でその力を存分に振っていたその時も執拗に自分の元に来いとサウンドウェーブが声をかけてきた。
『お前がストラトスか?』
『あぁそうだ。アンタはサウンドウェーブだな?スタースクリームから色々と聞いているぜ?』
『そうか。ならば話は早い。ストラトス、俺の元に来い。悪いようにはしない』
メガトロンと参謀三名で行われる今後の方針を決める軍事会議に参加したスタースクリームの護衛としてストラトスは過去に何度かその会議に同行したことがあった。その度にサウンドウェーブは自分の元に来るように声をかけてきた事を思い出す。
最初こそスタースクリームへの嫌がらせだろうと考えていた。
参謀という役職、そしてメガトロンの右腕を務めていたスタースクリームは思考に色々と問題があったのだ。その為、彼の直属の部下なんていうものはストラトス以外には存在しておらず、航空参謀直属の部下としてディセプティコンから認められたストラトスはある意味有名だった。
色々な意味で声をかけてくる者は多かったので、ストラトス自身もサウンドウェーブそうなのだろうと思っていたのだ。
けれど毎度毎度顔を合わせる度に誘われることから、ストラトスは本気でサウンドウェーブが自分を手元に置こうとしていることに気づいた。
同時期にスタースクリームもそれに気づいたらしく、それ以降、軍事会議に誘われることはなくなった。
『相変わらず何とも色気のねぇ誘い文句だな』
排気一つしたストラトスは当時と変わらぬ勧誘に安心するのと同時に、少しだけ落胆をした。
結局この情報参謀様も自分という存在を扱いやすい駒の一つとしてしか見ていない。
あのスタースクリームを上手い事扱っていたストラトスという存在が欲しいだけだ。
それはある意味、ストラトスが欲しいと言うわけでは無い。
不要となればすぐさま廃棄できる程度の扱いやすい駒の一つという認識しかしていないのだ。
あの頃は、ディセプティコンとして生きていた頃は、ソレに何故か気づけなかったが今となればサウンドウェーブも所詮はスタースクリームと同じだと思えた。
そう認識したのと同時に、自身のスパークの奥底から二つの声が聞こえてくる。
断れ、最低だ、殴れ、蹴り飛ばせ、という何とも過激な声にストラトスは苦笑を一つだけ浮かべた。
『今まで俺の誘いを断っていたのは情熱的に口説いて欲しかったからなのか?』
『まさか!!それはそれで気持ちが悪い』
この狡猾な参謀が感情で動くことはない。あくまでもデータを元として動くだけだ。
その部分だけがストラトスの知っているサウンドウェーブと同じで、少しだけ安心することが出来た。
『・・・変わらねぇなぁ情報参謀様』
サウンドウェーブが変わらなかったからこそ、ストラトスはその誘いには乗らない。
『今の俺はストラトスじゃねぇ。ティスランドだ』
ストラトスだった頃から似ても似つかぬ外装をしている身体を見せつけるかのように軽く両手を広げる。
『姿形が変わろうとも、名前が変わろうとも、お前がお前である事には変わりない』
『確かにその通りだ。なら俺の答えなんてのも解りきっているだろ?・・・・答えは”NO”だ』
今も昔もそれは変わらない。
そう言うかのように告げた後、ストラトスはビークルモードにトランスフォームする。
『俺がお前の誘いに乗ることはない。解ったのなら二度と俺のケツを追い回すな。人間共にも余計な命令を出すなよ?』
『・・・・ストラトス。お前がどれだけなにを語ろうとも、お前はお前だ。俺と同じディセプティコンだ。オートボットではない。忘れるな。お前はいずれ俺の元に下る』
楽しげな声で言われた言葉をかき消すかのようにストラトスは強くエンジンを吹かすとその場から走り去る。
サウンドウェーブの言葉が何故か耳の奥にこびりついて中々剥がれることはなかった。
『お前がストラトスか?』
『あぁそうだ。アンタはサウンドウェーブだな?スタースクリームから色々と聞いているぜ?』
『そうか。ならば話は早い。ストラトス、俺の元に来い。悪いようにはしない』
メガトロンと参謀三名で行われる今後の方針を決める軍事会議に参加したスタースクリームの護衛としてストラトスは過去に何度かその会議に同行したことがあった。その度にサウンドウェーブは自分の元に来るように声をかけてきた事を思い出す。
最初こそスタースクリームへの嫌がらせだろうと考えていた。
参謀という役職、そしてメガトロンの右腕を務めていたスタースクリームは思考に色々と問題があったのだ。その為、彼の直属の部下なんていうものはストラトス以外には存在しておらず、航空参謀直属の部下としてディセプティコンから認められたストラトスはある意味有名だった。
色々な意味で声をかけてくる者は多かったので、ストラトス自身もサウンドウェーブそうなのだろうと思っていたのだ。
けれど毎度毎度顔を合わせる度に誘われることから、ストラトスは本気でサウンドウェーブが自分を手元に置こうとしていることに気づいた。
同時期にスタースクリームもそれに気づいたらしく、それ以降、軍事会議に誘われることはなくなった。
『相変わらず何とも色気のねぇ誘い文句だな』
排気一つしたストラトスは当時と変わらぬ勧誘に安心するのと同時に、少しだけ落胆をした。
結局この情報参謀様も自分という存在を扱いやすい駒の一つとしてしか見ていない。
あのスタースクリームを上手い事扱っていたストラトスという存在が欲しいだけだ。
それはある意味、ストラトスが欲しいと言うわけでは無い。
不要となればすぐさま廃棄できる程度の扱いやすい駒の一つという認識しかしていないのだ。
あの頃は、ディセプティコンとして生きていた頃は、ソレに何故か気づけなかったが今となればサウンドウェーブも所詮はスタースクリームと同じだと思えた。
そう認識したのと同時に、自身のスパークの奥底から二つの声が聞こえてくる。
断れ、最低だ、殴れ、蹴り飛ばせ、という何とも過激な声にストラトスは苦笑を一つだけ浮かべた。
『今まで俺の誘いを断っていたのは情熱的に口説いて欲しかったからなのか?』
『まさか!!それはそれで気持ちが悪い』
この狡猾な参謀が感情で動くことはない。あくまでもデータを元として動くだけだ。
その部分だけがストラトスの知っているサウンドウェーブと同じで、少しだけ安心することが出来た。
『・・・変わらねぇなぁ情報参謀様』
サウンドウェーブが変わらなかったからこそ、ストラトスはその誘いには乗らない。
『今の俺はストラトスじゃねぇ。ティスランドだ』
ストラトスだった頃から似ても似つかぬ外装をしている身体を見せつけるかのように軽く両手を広げる。
『姿形が変わろうとも、名前が変わろうとも、お前がお前である事には変わりない』
『確かにその通りだ。なら俺の答えなんてのも解りきっているだろ?・・・・答えは”NO”だ』
今も昔もそれは変わらない。
そう言うかのように告げた後、ストラトスはビークルモードにトランスフォームする。
『俺がお前の誘いに乗ることはない。解ったのなら二度と俺のケツを追い回すな。人間共にも余計な命令を出すなよ?』
『・・・・ストラトス。お前がどれだけなにを語ろうとも、お前はお前だ。俺と同じディセプティコンだ。オートボットではない。忘れるな。お前はいずれ俺の元に下る』
楽しげな声で言われた言葉をかき消すかのようにストラトスは強くエンジンを吹かすとその場から走り去る。
サウンドウェーブの言葉が何故か耳の奥にこびりついて中々剥がれることはなかった。