序章:彼と彼女と私
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日の光を受けてキラリと光る白い装甲。
それが自分を見つめていることにスタースクリームは気づくとその場から移動を開始した直後、先程まで居た場所を銃弾が射貫く。
冗談ではない。
そう言うかのようにスタースクリームは高速移動をするが、相手は自分の動きを熟知している部下だ。どのように動くかなど予想済みだったようで次第に銃弾が機体を掠め始める。
『貴様!俺様に攻撃をするか!!俺は貴様の上官だぞッ!?』
その問いに対し、テキスト式のメッセージが送られてくる。
送り主は知らないコードだ。
ソレがあの白い機体であることをスタースクリームは理解していた。
【墜ちろ。愚か者め】
かつてスタースクリームがストラトスから空を奪ったように、今度は自分が墜ちることになると恐れを抱いた瞬間、右翼を銃弾が貫通する。
表示されるエラー
辛うじて飛行をすることが可能な状態になってしまった自身のボディでは、ストラトスを殺すことは不可能だ。
ここは一度引くべきだとスタースクリームは判断し、サウンドウェーブの所まで逃げるべきだと結論づけ進路を頭上へと変える。
『命拾いしたな、ストラトス』
【そりゃテメェだろ?次こそその翼をもらうぜ】
最後だと言うかのように銃弾が機体を掠めていく。
それを最後に執拗な攻撃は止まった。
すでに自身の射撃範囲内から出てしまったスタースクリームをソレは黙って見つめていた。
青い空を凝視する事しかできない。
アイカメラをゆっくりと閉じ、荒れていたスパークを落ち着かせる。
再度開いた目は赤から青に戻っていた。
『皮肉なことだ』
よりにもよってオートボットになるとは。
そう考えていると背中に銃口が押しつけられる。
抵抗の意思はないと伝えるため両手を上げると低い声が問いかけてきた。
『何者だ?』
『・・・さぁ?』
『ふざけるな』
『本当の事だ。私は自分が解らない・・・なんなら識別コードを調べてくれても構わないし、内部システムに侵入してもいい』
事実、偽りを述べているわけではない。
先程まではストラトスの意識が強かったが、スタースクリームが消えた今となっては彼の姿は完全に消えてしまっている。
人の身であったセイは先程からずっと沈黙し続けており、表層に現れる気配は無い。
どうしたものか、とソレが密かに考えていた時だ。
『アイアンハイド、私が調べる』
『気をつけろよ?』
アイアンハイド、その名前は聞いている。
敵としてとても強大な相手だった。両腕の武器で何人もの仲間達が殺されていった。だが、不思議と彼に対して苛立ちも敵意も抱けない。
ソレは自分がオートボットだからなのか、それともスタースクリームへと向ける怒りの方が強いからなのか。
『失礼する』
その言葉と共にいくつかのコードが体を調べ始める。
一瞬だけ、びりっとした痛みが走ったがそれ以外なにもない。視界を動かすと黄緑色の機体が見えた。
記憶が正しければオートボットの軍医であるラチェットだ。
彼もまた要注意人物だったなぁとソレは思いながら、そんな二体に出会ってしまった自分の不運を密かに嘆くことしか出来なかった。
それが自分を見つめていることにスタースクリームは気づくとその場から移動を開始した直後、先程まで居た場所を銃弾が射貫く。
冗談ではない。
そう言うかのようにスタースクリームは高速移動をするが、相手は自分の動きを熟知している部下だ。どのように動くかなど予想済みだったようで次第に銃弾が機体を掠め始める。
『貴様!俺様に攻撃をするか!!俺は貴様の上官だぞッ!?』
その問いに対し、テキスト式のメッセージが送られてくる。
送り主は知らないコードだ。
ソレがあの白い機体であることをスタースクリームは理解していた。
【墜ちろ。愚か者め】
かつてスタースクリームがストラトスから空を奪ったように、今度は自分が墜ちることになると恐れを抱いた瞬間、右翼を銃弾が貫通する。
表示されるエラー
辛うじて飛行をすることが可能な状態になってしまった自身のボディでは、ストラトスを殺すことは不可能だ。
ここは一度引くべきだとスタースクリームは判断し、サウンドウェーブの所まで逃げるべきだと結論づけ進路を頭上へと変える。
『命拾いしたな、ストラトス』
【そりゃテメェだろ?次こそその翼をもらうぜ】
最後だと言うかのように銃弾が機体を掠めていく。
それを最後に執拗な攻撃は止まった。
すでに自身の射撃範囲内から出てしまったスタースクリームをソレは黙って見つめていた。
青い空を凝視する事しかできない。
アイカメラをゆっくりと閉じ、荒れていたスパークを落ち着かせる。
再度開いた目は赤から青に戻っていた。
『皮肉なことだ』
よりにもよってオートボットになるとは。
そう考えていると背中に銃口が押しつけられる。
抵抗の意思はないと伝えるため両手を上げると低い声が問いかけてきた。
『何者だ?』
『・・・さぁ?』
『ふざけるな』
『本当の事だ。私は自分が解らない・・・なんなら識別コードを調べてくれても構わないし、内部システムに侵入してもいい』
事実、偽りを述べているわけではない。
先程まではストラトスの意識が強かったが、スタースクリームが消えた今となっては彼の姿は完全に消えてしまっている。
人の身であったセイは先程からずっと沈黙し続けており、表層に現れる気配は無い。
どうしたものか、とソレが密かに考えていた時だ。
『アイアンハイド、私が調べる』
『気をつけろよ?』
アイアンハイド、その名前は聞いている。
敵としてとても強大な相手だった。両腕の武器で何人もの仲間達が殺されていった。だが、不思議と彼に対して苛立ちも敵意も抱けない。
ソレは自分がオートボットだからなのか、それともスタースクリームへと向ける怒りの方が強いからなのか。
『失礼する』
その言葉と共にいくつかのコードが体を調べ始める。
一瞬だけ、びりっとした痛みが走ったがそれ以外なにもない。視界を動かすと黄緑色の機体が見えた。
記憶が正しければオートボットの軍医であるラチェットだ。
彼もまた要注意人物だったなぁとソレは思いながら、そんな二体に出会ってしまった自分の不運を密かに嘆くことしか出来なかった。