5章:遠出と取引と少しばかりの罪悪感
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敵同士だったとは言えこうして奇妙な縁があって言葉を交わしている。
ストラトスが命を落としたのが自分達オートボットが原因だと知らされれば、どうしても良心の呵責というモノにジャズは耐えきれない。
そんなジャズの心境など手にとって解っていると言うかのような声でストラトスはそれがいかに下らないことなのか伝える。
「『戦争してんだ。命の奪い合いなんざ当たり前のことだろ?俺もお前等の仲間を殺した。もしかしたら将校殿の友人を殺した可能性があるぜ?それでも同情するのか?』」
ストラトスの言葉にジャズの目が一瞬だけ細められた。
ただ、それはほんの刹那の時間でしかない。
ゆっくりと排気し終えた時にはいつもの彼に戻っており、それに気づいたストラトスは残念そうに肩をすくめる。
もっと色々と揺さぶった方が自分にとって都合が良かったはずなのだが、それを阻止するかのようにジャズは落ち着きを取り戻した。
これ以上の挑発は自分の思惑を思うように運べなくなる、そう判断したストラトスは淡々とした声でジャズに話しかける。
「『話を戻す。俺はスタースクリームをこの手で殺したい。望みはそれだけだ。それ以外はこうして表に出てくるつもりはねぇ。主導権をティスランドに委ねることに関して異論はねぇよ・・・例外なのはティスランドの手に負えねぇ事態が起きた時、もしくは生死に関わるような事態が起きたときくらいなもんだ』」
「俺がそれを了承すると思うのか?」
「『了承するさ』」
「随分と強気だな。勝算でもあるのか?」
「『こう見えて相手を手玉に取ることに関してはそれなりに優秀だったんでね』」
相手を罠に嵌めて容赦なく殺す戦法なんて事は幾度として行ってきた。
むしろそんな自分だからこそスタースクリームの直属の部下になれたのだ。
ディセプティコンらしい狡猾さを持っており、忠誠心が高くて裏切らない存在。
全部、全部過去の事だ。
そう自分に言い聞かせたストラトスは場違いなほど明るい声で告げた。
「『どーせあの軍医のことだ。俺のこと・・・・いや、俺とセイの両方をこの旅で消せって命令でも出したんだろ?そしてお前は一番最初に良くも悪くも人の良いセイを排除することにした・・・まぁそっちの思惑なんて知らねぇアイツはお前を信じて案の定裏切られて深く深ぁーく傷ついてスパークの中に引きこもった。良かったなぁ将校殿?アイツに関しては思惑通り進められて?』」
自分の心臓部を指で指しながらストラトスが告げた言葉にジャズは沈黙を持って返す。
それはある意味で図星だと相手に告げている行為だ。
「『戦う術を持たねぇセイは今回の件があったから表に出てくることは無いから安心しろよ。ってか元々よっぽどのことがねぇと出てこなかったが・・・まぁそういうわけだ。悪い話じゃねぇだろ?』」
「ここまでお膳立てをされると流石に俺も色々と思うところがある。それで?ここまで好条件を差し出す理由はなんだ?俺がお前取引できることなんて限られてるんだが?」
「『簡単さ。この旅の途中で俺とセイは消えたってプライム様と軍医様に報告してくれ。んで、こっからが本題なんだが、スタースクリーム関連で俺が出てきたときのサポートを頼みたい』」
「俺に仲間を欺け、と?」
「『そうだ。将校殿とクソガキには共犯者になってもらう』」
『俺もかよ!?』
まさか自分にまで共犯者に含まれるとは思っていなかったらしいサイドスワイプが悲鳴のような声で抗議をすると、その声を聞いたストラトスは呆れたような眼差しをダッシュボードへと向ける。
「『当たり前だ・・・んで?返答は?』」
「断れねぇって解っててそれを言ったんだろ?ったく、本当に性格が悪いな」
「『お褒め頂き光栄の極み』」
「だから褒めてねぇよ」
呆れたようにジャズが答えたことにストラトスは知っている、と言うかのように笑った。
ストラトスが命を落としたのが自分達オートボットが原因だと知らされれば、どうしても良心の呵責というモノにジャズは耐えきれない。
そんなジャズの心境など手にとって解っていると言うかのような声でストラトスはそれがいかに下らないことなのか伝える。
「『戦争してんだ。命の奪い合いなんざ当たり前のことだろ?俺もお前等の仲間を殺した。もしかしたら将校殿の友人を殺した可能性があるぜ?それでも同情するのか?』」
ストラトスの言葉にジャズの目が一瞬だけ細められた。
ただ、それはほんの刹那の時間でしかない。
ゆっくりと排気し終えた時にはいつもの彼に戻っており、それに気づいたストラトスは残念そうに肩をすくめる。
もっと色々と揺さぶった方が自分にとって都合が良かったはずなのだが、それを阻止するかのようにジャズは落ち着きを取り戻した。
これ以上の挑発は自分の思惑を思うように運べなくなる、そう判断したストラトスは淡々とした声でジャズに話しかける。
「『話を戻す。俺はスタースクリームをこの手で殺したい。望みはそれだけだ。それ以外はこうして表に出てくるつもりはねぇ。主導権をティスランドに委ねることに関して異論はねぇよ・・・例外なのはティスランドの手に負えねぇ事態が起きた時、もしくは生死に関わるような事態が起きたときくらいなもんだ』」
「俺がそれを了承すると思うのか?」
「『了承するさ』」
「随分と強気だな。勝算でもあるのか?」
「『こう見えて相手を手玉に取ることに関してはそれなりに優秀だったんでね』」
相手を罠に嵌めて容赦なく殺す戦法なんて事は幾度として行ってきた。
むしろそんな自分だからこそスタースクリームの直属の部下になれたのだ。
ディセプティコンらしい狡猾さを持っており、忠誠心が高くて裏切らない存在。
全部、全部過去の事だ。
そう自分に言い聞かせたストラトスは場違いなほど明るい声で告げた。
「『どーせあの軍医のことだ。俺のこと・・・・いや、俺とセイの両方をこの旅で消せって命令でも出したんだろ?そしてお前は一番最初に良くも悪くも人の良いセイを排除することにした・・・まぁそっちの思惑なんて知らねぇアイツはお前を信じて案の定裏切られて深く深ぁーく傷ついてスパークの中に引きこもった。良かったなぁ将校殿?アイツに関しては思惑通り進められて?』」
自分の心臓部を指で指しながらストラトスが告げた言葉にジャズは沈黙を持って返す。
それはある意味で図星だと相手に告げている行為だ。
「『戦う術を持たねぇセイは今回の件があったから表に出てくることは無いから安心しろよ。ってか元々よっぽどのことがねぇと出てこなかったが・・・まぁそういうわけだ。悪い話じゃねぇだろ?』」
「ここまでお膳立てをされると流石に俺も色々と思うところがある。それで?ここまで好条件を差し出す理由はなんだ?俺がお前取引できることなんて限られてるんだが?」
「『簡単さ。この旅の途中で俺とセイは消えたってプライム様と軍医様に報告してくれ。んで、こっからが本題なんだが、スタースクリーム関連で俺が出てきたときのサポートを頼みたい』」
「俺に仲間を欺け、と?」
「『そうだ。将校殿とクソガキには共犯者になってもらう』」
『俺もかよ!?』
まさか自分にまで共犯者に含まれるとは思っていなかったらしいサイドスワイプが悲鳴のような声で抗議をすると、その声を聞いたストラトスは呆れたような眼差しをダッシュボードへと向ける。
「『当たり前だ・・・んで?返答は?』」
「断れねぇって解っててそれを言ったんだろ?ったく、本当に性格が悪いな」
「『お褒め頂き光栄の極み』」
「だから褒めてねぇよ」
呆れたようにジャズが答えたことにストラトスは知っている、と言うかのように笑った。