5章:遠出と取引と少しばかりの罪悪感
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今は気持ちを切り替えるべきだと判断するとゆっくりとした声でジャズの問いに答える。
「『コイツの中から出て行くってのは無理な相談だなぁ』」
「ふざけるな」
「『俺はふざけてなんかいねぇって・・・そっちがどこまで知っているのかは解らねぇが誰か一人でも欠ければお前の言うティスランドは崩壊するだけだ。ただの鉄屑になって良いなら追い出せよ。今の俺達はディセプティコン、人間、オートボット、それら全てが揃って初めてこの状態を維持できている』」
ジェットファイアは誰か一人が欠ければ能力を失う、そう言っていたがストラトスはそうは思っていなかった。
複雑に混ざり合った意識の一つでも失えばきっと自分達は自分としての在り方を見失い、そしてその先に待っているのは死だ。
ティスランドはスタースクリームを殺した後、ストラトスは自分達の中から消えるだろうと思っているようだが、悲願を果たしたので一人だけ抜けますなんていう都合の良い展開などこり得ないことくらい解っている。
「その話を俺が信じるとでも?」
「『好きにしたらしい。ただ、俺を殺した後にお前等の大事なティスランドが消えたとしても、後の祭りだって事は覚えておけ・・・取り返しがつかなくなったからって俺を恨むのは筋違いってもんだ』」
「随分と危うい均衡の上に成り立っているんだな」
「『リスクは全員承知の上さ。そのおかげでトランスフォームが色々と出来て助かってるがね。まぁ何の因果か解らねぇがこの身体はオートボットとして生まれた。主導権を握っているのはお前達の大好きなティスランドだ。俺もセイもそれに関して異論はねぇ・・・ってことで取引しようじゃねぇか』」
「・・・取引?」
意味が分からない、そう言うかのような怪訝な顔をしたジャズに向かいストラトスは笑うだけだ。
ジャズが自分の言い分に耳を傾ける、それだけで勝算は格段に跳ね上がる。
ラジオへと視線を向ければ動揺を伝えるかのように軽快な音楽にノイズが混じった事から、サイドスワイプに関しても問題は無いと判断したストラトスはティスランドを意識し、彼女のように笑みを浮かべる。
「『ここから先の話は俺達三人だけの秘密だ。なぁに。悪い話じゃねぇさ・・・お前達は望みどおりの人物を今後も仲間に出来て、俺も俺の本懐を成し遂げられるように動くだけ。互いに利用し会えば良いだけって事だ』」
「ディセプティコンらしい言葉だな」
「『お褒め頂き光栄』」
「褒めてねぇよ」
「『解ってるっての・・・んで?取引するの?しねぇの?』」
拒否するのならば今後も好き勝手に動く。
そう言うかのようなストラトスの発言にジャズは黙り込む。
ジッと何かを考えるかのように沈黙をしている彼の返答をストラトスは大人しく待つ。
「条件は?」
「『俺はあること意外に関してこうして表に出てこねぇ。それ以外は・・・まぁ基本的には大人しく引っ込んでいるつもりだから安心しろ』」
「ある事?」
「『スタースクリームに関する事だ。俺がコイツのスパークに居るのはアイツを殺すためだけだからな』」
「因縁ありか?」
「『あぁ』」
「どうせお前のことだ。その性格の悪さからスタースクリームに殺されたんだろ?」
「『おいおい俺の性格は関係ねぇだろ?・・・まぁ奴が直接殺したわけじゃねぇが切っ掛けを作ったのは奴だ。なにより俺に直接手を下して殺したのはオートボットだよ』」
淡々とした声でストラトスが告げればジャズは何とも言えないと言いたげな雰囲気になる。
「『コイツの中から出て行くってのは無理な相談だなぁ』」
「ふざけるな」
「『俺はふざけてなんかいねぇって・・・そっちがどこまで知っているのかは解らねぇが誰か一人でも欠ければお前の言うティスランドは崩壊するだけだ。ただの鉄屑になって良いなら追い出せよ。今の俺達はディセプティコン、人間、オートボット、それら全てが揃って初めてこの状態を維持できている』」
ジェットファイアは誰か一人が欠ければ能力を失う、そう言っていたがストラトスはそうは思っていなかった。
複雑に混ざり合った意識の一つでも失えばきっと自分達は自分としての在り方を見失い、そしてその先に待っているのは死だ。
ティスランドはスタースクリームを殺した後、ストラトスは自分達の中から消えるだろうと思っているようだが、悲願を果たしたので一人だけ抜けますなんていう都合の良い展開などこり得ないことくらい解っている。
「その話を俺が信じるとでも?」
「『好きにしたらしい。ただ、俺を殺した後にお前等の大事なティスランドが消えたとしても、後の祭りだって事は覚えておけ・・・取り返しがつかなくなったからって俺を恨むのは筋違いってもんだ』」
「随分と危うい均衡の上に成り立っているんだな」
「『リスクは全員承知の上さ。そのおかげでトランスフォームが色々と出来て助かってるがね。まぁ何の因果か解らねぇがこの身体はオートボットとして生まれた。主導権を握っているのはお前達の大好きなティスランドだ。俺もセイもそれに関して異論はねぇ・・・ってことで取引しようじゃねぇか』」
「・・・取引?」
意味が分からない、そう言うかのような怪訝な顔をしたジャズに向かいストラトスは笑うだけだ。
ジャズが自分の言い分に耳を傾ける、それだけで勝算は格段に跳ね上がる。
ラジオへと視線を向ければ動揺を伝えるかのように軽快な音楽にノイズが混じった事から、サイドスワイプに関しても問題は無いと判断したストラトスはティスランドを意識し、彼女のように笑みを浮かべる。
「『ここから先の話は俺達三人だけの秘密だ。なぁに。悪い話じゃねぇさ・・・お前達は望みどおりの人物を今後も仲間に出来て、俺も俺の本懐を成し遂げられるように動くだけ。互いに利用し会えば良いだけって事だ』」
「ディセプティコンらしい言葉だな」
「『お褒め頂き光栄』」
「褒めてねぇよ」
「『解ってるっての・・・んで?取引するの?しねぇの?』」
拒否するのならば今後も好き勝手に動く。
そう言うかのようなストラトスの発言にジャズは黙り込む。
ジッと何かを考えるかのように沈黙をしている彼の返答をストラトスは大人しく待つ。
「条件は?」
「『俺はあること意外に関してこうして表に出てこねぇ。それ以外は・・・まぁ基本的には大人しく引っ込んでいるつもりだから安心しろ』」
「ある事?」
「『スタースクリームに関する事だ。俺がコイツのスパークに居るのはアイツを殺すためだけだからな』」
「因縁ありか?」
「『あぁ』」
「どうせお前のことだ。その性格の悪さからスタースクリームに殺されたんだろ?」
「『おいおい俺の性格は関係ねぇだろ?・・・まぁ奴が直接殺したわけじゃねぇが切っ掛けを作ったのは奴だ。なにより俺に直接手を下して殺したのはオートボットだよ』」
淡々とした声でストラトスが告げればジャズは何とも言えないと言いたげな雰囲気になる。