4章:戦闘と終幕と企事
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レノックスの用意してくれた服に着替えたセイはソレが自分のサイズぴったりだったことに奇妙な恐怖を感じ取っていた。
着替えを終えたセイはレノックスに連れられてある場所へと移動することとなったのだが、そこでも新たな問題が起きることとなった。
「おいおいお前達。まずはまぁ落ち着け」
ニヤニヤと笑っているレノックスは喜びを隠しきれていない。
その原因はセイだ。
セイが連れて来られたのはオートボットが待機している格納庫だ。重傷を負った最年少の帰りを今か今かと待っていた先輩達はようやく現れたティスランドが人間の姿を取っていたことに一瞬だけアレ?っと言いたげな雰囲気になったものの、過去に見た事のあるその姿にホッとしながら間髪入れずに声を掛けたのだ。
それがティスランドだったのならば何の問題も無く、淡々とそれぞれの疑問に答えたのだろう。
ただ、この場に居たのはティスランドではない。
金属生命体に関する知識が何一つとして無いセイだ。
見たこともない巨大なロボットから突然、凄まじい勢いで話しかけられたセイは当然のように恐怖を抱き、その結果、この場にて多少信頼できるだろうレノックスへと後ろから抱きついたまま動かなくなってしまったのだ。
『この状況でそう言うのか?』
『ティスランドはどうしたんだ?』
『やっぱりどっか悪いのか?』
レノックスに対する強烈な嫉妬を隠しきれないと言うかのようにオートボット達は問いかけをする。レノックスはそれに対し勝ち誇った顔をしながらニヤニヤと笑うだけだ。
「アイアンハイド。お前達もラチェットからティスランドに何が起きたのかという報告は受けているんだろ?」
『それはそうだが・・・』
「今のティスランドはお前達の知っているティスランドじゃない。記憶が無いからお前達とは初対面だ。お前達の存在は普通の人間にとって恐怖でしかないんだよ。デカいし、威圧感あるからな!」
『何でソイツはレノックスにだけ懐くんだよ』
「日頃の行いの違いだろ?そう言えばサイドスワイプはティスランドと色々と揉めたんだったな・・・・あーきっとソレがあるからだ。残念だったなぁ!!!和解は無理だ!諦めろ!!」
元々人間の状態になったティスランドはアジア人特有のある意味で幼く見えるという部分があったためか、妹やら娘やらが居る者達の保護欲が刺激されるような容姿をしていた。
けれど外見に反してその精神は気高い戦士のものであったため、今までNESTの軍人達は大人しく見守ることにした。
だが、今は違う。
完全に外見と精神が一致している今の状況は、保護欲を持つ者達にとって大変都合の良い展開となっていた。
「少佐ッ!今ならオートボット達は手を出せませんッ!!」
「これは我々にとってまたとないチャンスですッ!!」
「この好機を逃さず、ティスランドを俺達で引き取りましょうッ!!!」
一部の熱烈な部下からの発言をレノックスは思い出していた。
ある意味それも良いかもしれない。
そう思えるほど今のティスランドは弱々しいのだ。
元々レノックスは人間になったティスランドに対して妹のような感覚を抱いてた為、今の状況は大変喜ばしいものであった。
オートボットに恐れ、人間である自分を優先する。
彼等と共存するようになってから増えた始末書の量、終わらぬ残業、増え続ける仕事、それら全てを吹き飛ばせるほど今の状況はレノックスにとってこれ以上無いほど素晴らしいものだ。
ふはははは、と今にも高笑いしそうなほど勝ち誇った顔をしているレノックス。ある意味で無敵状態とも言えるレノックスの頭の中にあるのは、もしもこのままティスランドが彼女らしく戻らなければNESTで引き取るのも悪くないかもしれないと考えたときだ。
「ティスランドのことなら俺に任せて欲しい」
穏やかな声にレノックスが視線を向ければ、そこには見たことのない男が立っていた。
着替えを終えたセイはレノックスに連れられてある場所へと移動することとなったのだが、そこでも新たな問題が起きることとなった。
「おいおいお前達。まずはまぁ落ち着け」
ニヤニヤと笑っているレノックスは喜びを隠しきれていない。
その原因はセイだ。
セイが連れて来られたのはオートボットが待機している格納庫だ。重傷を負った最年少の帰りを今か今かと待っていた先輩達はようやく現れたティスランドが人間の姿を取っていたことに一瞬だけアレ?っと言いたげな雰囲気になったものの、過去に見た事のあるその姿にホッとしながら間髪入れずに声を掛けたのだ。
それがティスランドだったのならば何の問題も無く、淡々とそれぞれの疑問に答えたのだろう。
ただ、この場に居たのはティスランドではない。
金属生命体に関する知識が何一つとして無いセイだ。
見たこともない巨大なロボットから突然、凄まじい勢いで話しかけられたセイは当然のように恐怖を抱き、その結果、この場にて多少信頼できるだろうレノックスへと後ろから抱きついたまま動かなくなってしまったのだ。
『この状況でそう言うのか?』
『ティスランドはどうしたんだ?』
『やっぱりどっか悪いのか?』
レノックスに対する強烈な嫉妬を隠しきれないと言うかのようにオートボット達は問いかけをする。レノックスはそれに対し勝ち誇った顔をしながらニヤニヤと笑うだけだ。
「アイアンハイド。お前達もラチェットからティスランドに何が起きたのかという報告は受けているんだろ?」
『それはそうだが・・・』
「今のティスランドはお前達の知っているティスランドじゃない。記憶が無いからお前達とは初対面だ。お前達の存在は普通の人間にとって恐怖でしかないんだよ。デカいし、威圧感あるからな!」
『何でソイツはレノックスにだけ懐くんだよ』
「日頃の行いの違いだろ?そう言えばサイドスワイプはティスランドと色々と揉めたんだったな・・・・あーきっとソレがあるからだ。残念だったなぁ!!!和解は無理だ!諦めろ!!」
元々人間の状態になったティスランドはアジア人特有のある意味で幼く見えるという部分があったためか、妹やら娘やらが居る者達の保護欲が刺激されるような容姿をしていた。
けれど外見に反してその精神は気高い戦士のものであったため、今までNESTの軍人達は大人しく見守ることにした。
だが、今は違う。
完全に外見と精神が一致している今の状況は、保護欲を持つ者達にとって大変都合の良い展開となっていた。
「少佐ッ!今ならオートボット達は手を出せませんッ!!」
「これは我々にとってまたとないチャンスですッ!!」
「この好機を逃さず、ティスランドを俺達で引き取りましょうッ!!!」
一部の熱烈な部下からの発言をレノックスは思い出していた。
ある意味それも良いかもしれない。
そう思えるほど今のティスランドは弱々しいのだ。
元々レノックスは人間になったティスランドに対して妹のような感覚を抱いてた為、今の状況は大変喜ばしいものであった。
オートボットに恐れ、人間である自分を優先する。
彼等と共存するようになってから増えた始末書の量、終わらぬ残業、増え続ける仕事、それら全てを吹き飛ばせるほど今の状況はレノックスにとってこれ以上無いほど素晴らしいものだ。
ふはははは、と今にも高笑いしそうなほど勝ち誇った顔をしているレノックス。ある意味で無敵状態とも言えるレノックスの頭の中にあるのは、もしもこのままティスランドが彼女らしく戻らなければNESTで引き取るのも悪くないかもしれないと考えたときだ。
「ティスランドのことなら俺に任せて欲しい」
穏やかな声にレノックスが視線を向ければ、そこには見たことのない男が立っていた。