4章:戦闘と終幕と企事
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レノックスと無事に合流できたまでは良かった。
空から行われる一斉攻撃によりこの場に居るディセプティコンは全て排除される、その作戦もまた良かった。
ただ、唯一にして最大の問題があった。
それは一言で言うのならばエップスが最後にやらかしてくれた。
『よりにもよって目印の発煙筒を投げ損なうなんて・・・・貴方は馬鹿なのか?』
「中々チャーミングだろ?」
『貴方だけは二度と乗せない。絶対にだ』
「許せ!ティスランドッ!!お前が居ないと俺のナンパ成功率は50%を下回る!!」
軽口を叩きながらも必死な形相で逃げ出していたティスランドだったが、サムが突然、避難経路を変えたことに気づくと彼の後を追いかける。
『サム!!』
頭上から落ちてくるミサイルに気づいたティスランドは彼だけは守らなければ、そう思うとサムの身体を乱暴に掴むと自身の胸元へと引き寄せた。
サムを庇うかのように自分の身体を盾にした直後に襲ったのは凄まじい衝撃だ。
一寸遅れて凄まじい熱と爆音、そして激痛がティスランドの身体に走る。
視界に表示される沢山の警告をティスランドは消去すると咄嗟に一番強固な場所近くに隠したサムの状態を確認したが、サムの怪我を見て言葉を失った。
彼は人で言うのならば即死状態だった。
『・・・サム?』
彼の名を呼びながらセンサーを使い状態を確認する。
心拍機能の停止、少しずつ下がっていく体温、それがサムの死を何よりも証明していた。
必ず彼の親の元に返す。
そう約束したのに、そう思いながらティスランドは手を伸ばそうとしたが、伸ばそうとした手は無い。
何故、そう思いながら自身の状態を初めて確認したティスランドは言葉を失う。
両腕と左足が無い。
辛うじて残っているのは右足のみだが、それもコード数本で繋がっていると言って良い状態だった。
右の視界が真っ暗になっていることから恐らく右目も破損したとティスランドは判断する。
そんな自分の状態を気にもとめずティスランドはサムを助けようと必死に今の自分に出来る事を探していたときだ。
『レノックス、衛生兵に大至急こっちに来くるように指示を出せ!!サムが重傷だッ!ラチェットとジョルトはティスランドを頼む。スパークこそ無事だがかなりヤバい』
すぐ近くから聞こえた声はジャズのものだった。
何故彼がここに居るのだ?
そう思ったティスランドがジャズを見ると彼は不敵に笑う。
『安心しろ。スパークさえ無事ならラチェット達が何とかしてくれるさ。まぁかなり痛いがその辺は我慢してくれ』
『サムは?』
『・・・・今は自分の事だけを考えておけ』
言葉を濁したことからティスランドは最も最悪な状態なのだと悟る。
守れなかった。
悔いるかのように項垂れたティスランドの頭をジャズが乱暴になで回す。
『初の任務でお前は良くやったさ』
『この結果が全てだ。その言葉は意味を成さない』
『それでもお前はあの場にて最良の選択をした』
責めることをせずただ慰めてくれるジャズの言葉にティスランドの目から冷却水がこぼれ落ちていく。
衛生兵がやって来てから数分経ってから現れたラチェットはティスランドの状態を見ると絶句したが、すぐに治療を開始してくれた。
『ここからの処置はかなりの痛みがあるから一時的に君の意識をシャットダウンする』
『解りました』
了承した直後、ブツリとした音が聞こえたかと思えばゆっくりと視界が閉ざされていく。
初めての任務を失敗してしまった。
それも最も最悪な形で。
空から行われる一斉攻撃によりこの場に居るディセプティコンは全て排除される、その作戦もまた良かった。
ただ、唯一にして最大の問題があった。
それは一言で言うのならばエップスが最後にやらかしてくれた。
『よりにもよって目印の発煙筒を投げ損なうなんて・・・・貴方は馬鹿なのか?』
「中々チャーミングだろ?」
『貴方だけは二度と乗せない。絶対にだ』
「許せ!ティスランドッ!!お前が居ないと俺のナンパ成功率は50%を下回る!!」
軽口を叩きながらも必死な形相で逃げ出していたティスランドだったが、サムが突然、避難経路を変えたことに気づくと彼の後を追いかける。
『サム!!』
頭上から落ちてくるミサイルに気づいたティスランドは彼だけは守らなければ、そう思うとサムの身体を乱暴に掴むと自身の胸元へと引き寄せた。
サムを庇うかのように自分の身体を盾にした直後に襲ったのは凄まじい衝撃だ。
一寸遅れて凄まじい熱と爆音、そして激痛がティスランドの身体に走る。
視界に表示される沢山の警告をティスランドは消去すると咄嗟に一番強固な場所近くに隠したサムの状態を確認したが、サムの怪我を見て言葉を失った。
彼は人で言うのならば即死状態だった。
『・・・サム?』
彼の名を呼びながらセンサーを使い状態を確認する。
心拍機能の停止、少しずつ下がっていく体温、それがサムの死を何よりも証明していた。
必ず彼の親の元に返す。
そう約束したのに、そう思いながらティスランドは手を伸ばそうとしたが、伸ばそうとした手は無い。
何故、そう思いながら自身の状態を初めて確認したティスランドは言葉を失う。
両腕と左足が無い。
辛うじて残っているのは右足のみだが、それもコード数本で繋がっていると言って良い状態だった。
右の視界が真っ暗になっていることから恐らく右目も破損したとティスランドは判断する。
そんな自分の状態を気にもとめずティスランドはサムを助けようと必死に今の自分に出来る事を探していたときだ。
『レノックス、衛生兵に大至急こっちに来くるように指示を出せ!!サムが重傷だッ!ラチェットとジョルトはティスランドを頼む。スパークこそ無事だがかなりヤバい』
すぐ近くから聞こえた声はジャズのものだった。
何故彼がここに居るのだ?
そう思ったティスランドがジャズを見ると彼は不敵に笑う。
『安心しろ。スパークさえ無事ならラチェット達が何とかしてくれるさ。まぁかなり痛いがその辺は我慢してくれ』
『サムは?』
『・・・・今は自分の事だけを考えておけ』
言葉を濁したことからティスランドは最も最悪な状態なのだと悟る。
守れなかった。
悔いるかのように項垂れたティスランドの頭をジャズが乱暴になで回す。
『初の任務でお前は良くやったさ』
『この結果が全てだ。その言葉は意味を成さない』
『それでもお前はあの場にて最良の選択をした』
責めることをせずただ慰めてくれるジャズの言葉にティスランドの目から冷却水がこぼれ落ちていく。
衛生兵がやって来てから数分経ってから現れたラチェットはティスランドの状態を見ると絶句したが、すぐに治療を開始してくれた。
『ここからの処置はかなりの痛みがあるから一時的に君の意識をシャットダウンする』
『解りました』
了承した直後、ブツリとした音が聞こえたかと思えばゆっくりと視界が閉ざされていく。
初めての任務を失敗してしまった。
それも最も最悪な形で。