4章:戦闘と終幕と企事
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ようやく悲願が達成できるのだ。誰にも邪魔などさせない。まして人間などと言う下等な生物に横やりなど入れられてたまるか。
そう思うのに何故かスタースクリームへと攻撃することが出来ない。
それは自分のスパークの内側から泣き叫ぶかのような声で必死に「助けて」と主張する者が居るからだ。
両親の元にどうか、どうか、彼だけは帰してあげて。
私はもう帰れない。
だからどうか、どうか、彼と彼の両親に自分と同じ気持ちをして欲しくはないのだ。
『・・・ッチ。らしくねぇ』
少し前の自分ならば救いを求めるその声に対して嘲笑を浮かべて無視をしただろう。
けれど今は何故かそれを選択することは出来なかった。
スタースクリームへと向けていた標準を解除するのと同時にストラトスは大きく旋回をし、サムの場所へと向かって自身の持てる最高速度で向かう。
サムを認識したのと同時にサムへと向かい攻撃を開始しようとしたディセプティコンを捕捉するのと同時に敵のスパークに標準を定めたストラトスは上空から銃弾を数発放つ。
装甲を貫き、スパークが破壊され、絶命の声を上げながら倒れたディセプティコンから生体反応が消えたのを確認したストラトスは戦闘機からトランスフォームする。
目の前に突然現れた白いトランスフォーマーにサムは悲鳴を上げながら後ろに下がった。
『オイ。怪我は?』
「・・・・え、あ、ないよ。助かった。ありがとう」
『バンブルビーはどうした?』
「途中ではぐれた」
『ッチ。あの馬鹿め』
「あの・・・もしかして君ってティスランドなの?」
躊躇いがちに声を掛けてきたサムに向かい、ギロリと視線を向ければサムはビクリと震える。そんなに怯える必要はないのにと思うがソレを声を出すことをせずストラトスは排気を一つだけした。
「君の目は青じゃないんだね」
『あぁ?』
「ごめん。ごめんなさい!悪気は無かったんだよ!!人間の時はホラ、青い目をしていただろ!?その姿の時は赤なんだなぁって思っただけだから!!怒らないで、銃口をこっちに向けないで!!!」
『色々と事情があるんだよ。解ったら黙っておけ・・・・で?』
「で?って何?」
『何?じゃねぇよこのクソガキッ!これからどうするか聞いているんだよッ!!さっさと答えろッ!!!』
声を荒げた瞬間、背後から突然何かに突き飛ばされる。
砂の上に倒れたストラトスは奇襲されたことに怒りを隠すことをしないまま、ハンドガンと刀を取り出すと背後へと視線を向けた。
『”虐め反対!!!”』
そこに居たのは片足を上げた状態で立っているバンブルビーの姿だった。
彼が蹴ったのだ。
そう理解したストラトスの目が鋭く細められる。
まさに一触即発という状況になった二体に挟まれる形となったサムの顔から血の気が引いていく。
「ねぇ・・・とにかくここから移動しない?止っていたら見つかるわ」
意を決した顔をしてミカエラが提案すると、ストラトスの赤い目がスッと向けられビクリと肩を震わせたミカエラであったが、視線を逸らすことは決してしない。
自分の意見はきっと間違っていないはずだ。
そう訴えるかのように見つめ返していると、微かな排気音を出しながら赤い目がゆっくりと逸らされる。
『同感だ。移動するぞ』
『”命令すんな”』
『黙ってろクソガキ』
『”やろうってのか、コンチクショウ!!”』
互いに武器を持った二体が再びにらみ合いを開始するよりも早く、サム達はその場から歩き出す。
守るべき対象が移動したことに流石の二体もこれ以上のやり取りは出来ないと判断すると移動を開始した。
そう思うのに何故かスタースクリームへと攻撃することが出来ない。
それは自分のスパークの内側から泣き叫ぶかのような声で必死に「助けて」と主張する者が居るからだ。
両親の元にどうか、どうか、彼だけは帰してあげて。
私はもう帰れない。
だからどうか、どうか、彼と彼の両親に自分と同じ気持ちをして欲しくはないのだ。
『・・・ッチ。らしくねぇ』
少し前の自分ならば救いを求めるその声に対して嘲笑を浮かべて無視をしただろう。
けれど今は何故かそれを選択することは出来なかった。
スタースクリームへと向けていた標準を解除するのと同時にストラトスは大きく旋回をし、サムの場所へと向かって自身の持てる最高速度で向かう。
サムを認識したのと同時にサムへと向かい攻撃を開始しようとしたディセプティコンを捕捉するのと同時に敵のスパークに標準を定めたストラトスは上空から銃弾を数発放つ。
装甲を貫き、スパークが破壊され、絶命の声を上げながら倒れたディセプティコンから生体反応が消えたのを確認したストラトスは戦闘機からトランスフォームする。
目の前に突然現れた白いトランスフォーマーにサムは悲鳴を上げながら後ろに下がった。
『オイ。怪我は?』
「・・・・え、あ、ないよ。助かった。ありがとう」
『バンブルビーはどうした?』
「途中ではぐれた」
『ッチ。あの馬鹿め』
「あの・・・もしかして君ってティスランドなの?」
躊躇いがちに声を掛けてきたサムに向かい、ギロリと視線を向ければサムはビクリと震える。そんなに怯える必要はないのにと思うがソレを声を出すことをせずストラトスは排気を一つだけした。
「君の目は青じゃないんだね」
『あぁ?』
「ごめん。ごめんなさい!悪気は無かったんだよ!!人間の時はホラ、青い目をしていただろ!?その姿の時は赤なんだなぁって思っただけだから!!怒らないで、銃口をこっちに向けないで!!!」
『色々と事情があるんだよ。解ったら黙っておけ・・・・で?』
「で?って何?」
『何?じゃねぇよこのクソガキッ!これからどうするか聞いているんだよッ!!さっさと答えろッ!!!』
声を荒げた瞬間、背後から突然何かに突き飛ばされる。
砂の上に倒れたストラトスは奇襲されたことに怒りを隠すことをしないまま、ハンドガンと刀を取り出すと背後へと視線を向けた。
『”虐め反対!!!”』
そこに居たのは片足を上げた状態で立っているバンブルビーの姿だった。
彼が蹴ったのだ。
そう理解したストラトスの目が鋭く細められる。
まさに一触即発という状況になった二体に挟まれる形となったサムの顔から血の気が引いていく。
「ねぇ・・・とにかくここから移動しない?止っていたら見つかるわ」
意を決した顔をしてミカエラが提案すると、ストラトスの赤い目がスッと向けられビクリと肩を震わせたミカエラであったが、視線を逸らすことは決してしない。
自分の意見はきっと間違っていないはずだ。
そう訴えるかのように見つめ返していると、微かな排気音を出しながら赤い目がゆっくりと逸らされる。
『同感だ。移動するぞ』
『”命令すんな”』
『黙ってろクソガキ』
『”やろうってのか、コンチクショウ!!”』
互いに武器を持った二体が再びにらみ合いを開始するよりも早く、サム達はその場から歩き出す。
守るべき対象が移動したことに流石の二体もこれ以上のやり取りは出来ないと判断すると移動を開始した。