3章:協力と暴露と失恋
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目の前を通り過ぎていくパトカーをティスランドは息を潜めて見つめていた。
その手には拳銃が握られており、いつでも発砲できるように安全装置は解除されている。見つかること無くパトカーをやり過ごせたことにティスランドはホッと息を吐き出す。
今回追ってきたのは幸いなことに人間だった。
これがディセプティコンだったのならば自分達は今頃見つかっていて、戦闘することになっていた。戦闘は必要最低限にしておきたい、そう思いながらティスランドは安全装置を掛けた銃を衣服の下に隠す。
「オプティマスを此処に運ぶようレノックスに連絡をしなきゃ」
「連絡!?どうやって?お前さんは今、国際指名手配されている真っ最中だ!!お前さんを狙っているのは人間だけじゃ無く、ディセプティコンもなんだぞ!?あの連中を欺いて連絡するのは無理だな」
「・・・ならシモンズが連絡して」
「私が?いいだろう!電話くらいしてやるさ。はは!楽しみだよ、エジプトの刑務所ってのがどんなものなのかね!!」
荒々しい足取りで電話ボックスの元へと向かってシモンズは歩いて行くが、その後ろ姿をティスランドはジッと見つめていた。
「なぁ一つ聞いて良いか?」
「どうしたの?」
「誰かエジプトの硬貨を持っているか?公衆電話を使うには硬貨が必要だろう?ちなみに私は持ってはいない」
ティスランドの問いに全員の動きが止った。
ジェットファイアによって着の身着のままの状態でアメリカからエジプトへと来る事になったのだ。旅行鞄も、パスポートも、勿論お金だって何も持っていない。
「・・・ビー」
縋るようにサムがバンブルビーへと視線を向けるが彼は無言のまま首を振る。
単純に公衆電話にハッキングして通話させることはバンブルビーには可能だが、その場合間違い無くディセプティコンに見つかる。そのような危険を冒せない、そう言うかのように首を振った相棒の返答にサムは頭を抱えるとその場に座り込む。
バンブルビーが物言いたげな視線をティスランドに向けてきた為、ティスランドは気づかれないようにこっそりとバンブルビーへと近づき彼に触れると極秘回線システムを起動させる。
【気づかれない?】
【こうして直接接触した状態での通信ならばディセプティコンには気づかれない。だが念のために長時間の会話は避ける。要点を言おう・・・私ならばディセプティコンに気づかれること無くハッキングする事が可能だがその場合、サム・ウィトウィッキー達に私の正体が気づかれる】
【オプティマスからはティスランドの正体は秘密にしろって命令だよね?】
【そうだ。私の今の上官はバンブルビー、貴方だ。だから貴方の許可が欲しい。全てが終り次第命令違反の処罰は受けるつもりだ。貴方には迷惑を掛けないから安心して欲しい】
【オイラが責任を取る。だって許可をするのはオイラだからね。だから頼んでも良い?】
【了解した】
バンブルビーから手を離したティスランドは極秘通信システムを落とすと、シモンズへと声を掛けた。
「公衆電話は?」
「そこにある」
シモンズが指さした場所には見覚えのあるモノがあった。
使う事に支障はないと判断したティスランドはシモンズへと視線を向けると、自分の元に来るように呼ぶ。
「なんだ?」
「レノックス少佐に報告を頼む。私の音声が傍受されれば厄介だからな」
「はぁ?」
怪訝な顔をしたシモンズの前でティスランドは右手で公衆電話に触れるとハッキングを開始した。
その手には拳銃が握られており、いつでも発砲できるように安全装置は解除されている。見つかること無くパトカーをやり過ごせたことにティスランドはホッと息を吐き出す。
今回追ってきたのは幸いなことに人間だった。
これがディセプティコンだったのならば自分達は今頃見つかっていて、戦闘することになっていた。戦闘は必要最低限にしておきたい、そう思いながらティスランドは安全装置を掛けた銃を衣服の下に隠す。
「オプティマスを此処に運ぶようレノックスに連絡をしなきゃ」
「連絡!?どうやって?お前さんは今、国際指名手配されている真っ最中だ!!お前さんを狙っているのは人間だけじゃ無く、ディセプティコンもなんだぞ!?あの連中を欺いて連絡するのは無理だな」
「・・・ならシモンズが連絡して」
「私が?いいだろう!電話くらいしてやるさ。はは!楽しみだよ、エジプトの刑務所ってのがどんなものなのかね!!」
荒々しい足取りで電話ボックスの元へと向かってシモンズは歩いて行くが、その後ろ姿をティスランドはジッと見つめていた。
「なぁ一つ聞いて良いか?」
「どうしたの?」
「誰かエジプトの硬貨を持っているか?公衆電話を使うには硬貨が必要だろう?ちなみに私は持ってはいない」
ティスランドの問いに全員の動きが止った。
ジェットファイアによって着の身着のままの状態でアメリカからエジプトへと来る事になったのだ。旅行鞄も、パスポートも、勿論お金だって何も持っていない。
「・・・ビー」
縋るようにサムがバンブルビーへと視線を向けるが彼は無言のまま首を振る。
単純に公衆電話にハッキングして通話させることはバンブルビーには可能だが、その場合間違い無くディセプティコンに見つかる。そのような危険を冒せない、そう言うかのように首を振った相棒の返答にサムは頭を抱えるとその場に座り込む。
バンブルビーが物言いたげな視線をティスランドに向けてきた為、ティスランドは気づかれないようにこっそりとバンブルビーへと近づき彼に触れると極秘回線システムを起動させる。
【気づかれない?】
【こうして直接接触した状態での通信ならばディセプティコンには気づかれない。だが念のために長時間の会話は避ける。要点を言おう・・・私ならばディセプティコンに気づかれること無くハッキングする事が可能だがその場合、サム・ウィトウィッキー達に私の正体が気づかれる】
【オプティマスからはティスランドの正体は秘密にしろって命令だよね?】
【そうだ。私の今の上官はバンブルビー、貴方だ。だから貴方の許可が欲しい。全てが終り次第命令違反の処罰は受けるつもりだ。貴方には迷惑を掛けないから安心して欲しい】
【オイラが責任を取る。だって許可をするのはオイラだからね。だから頼んでも良い?】
【了解した】
バンブルビーから手を離したティスランドは極秘通信システムを落とすと、シモンズへと声を掛けた。
「公衆電話は?」
「そこにある」
シモンズが指さした場所には見覚えのあるモノがあった。
使う事に支障はないと判断したティスランドはシモンズへと視線を向けると、自分の元に来るように呼ぶ。
「なんだ?」
「レノックス少佐に報告を頼む。私の音声が傍受されれば厄介だからな」
「はぁ?」
怪訝な顔をしたシモンズの前でティスランドは右手で公衆電話に触れるとハッキングを開始した。