3章:協力と暴露と失恋
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恐らくメガトロンがサムを執拗に狙うのは、サムの中にある何かに関する知識が原因だろうとティスランドは判断する。
オプティマスもそれが解っていた。
だから護衛として自分を秘密裏に送り出したのだとティスランドは今になって全てを理解する。
サイバトロン語の意味は分らないが、ディセプティコン達が必死にサムの中にある文字を解読しようとしていることから彼らにとって利用価値のあるものに間違いがない。
彼らの目的は破壊だ。
そのために使われるのならば何としてでも阻止しなければならない。
「ここに来たってことはシモンズさんにはソレが読めるのか?」
ティスランドが青い目をシモンズを見つめながら問いかければ、ソレを合図に若者達の視線がシモンズへと向けられる。
おずおずとした様子でサムがホワイトボードに書かれている文字を指さす。
「・・・読める?」
「解らん。初めて見る字だ。生憎、エイリアン語は専門ではないのでね!!調べようにもセクター7はすでに解体され、我々の叡智は全て政府の管理下だ!!今頃はかび臭い地下室で埃を被っているだろうさ!!」
肩をすくめたシモンズの返答にサムが落胆する。
これが読めれば敵の動きが解るのに、と言いたげなその背中を誰もが黙って見つめる事しか出来なかったときだった。
「私心当たりあるわ」
ミカエラの言葉に今度は彼女へと全ての視線が向けられる。
ティスランドは信じられない面持ちで彼女に問いかけた。
「・・・エイリアンの知り合いがいるのか?」
その場にいる者達の疑問を口にしたティスランドに向かいミカエラはコクリと頷く。しかし、あまり浮かないその顔に誰もがどうしたのだと言いたげに彼女を見つめる。
「ちょっと乱暴者なのよ」
「それならば問題ない。私が大人しくさせよう」
服の下から拳銃を取り出したティスランドの姿にサムとレオは無言のまま一歩下がる。
シモンズはこんなところで撃ち合いなんてさせられるかと言うが、その発言は綺麗に無視をされてしまっていた。
「時間があまりない。抵抗するようなら私に任せてくれ」
「解ったわ。今連れてくる」
部屋から出て行ったミカエラの姿を見送ったティスランドは残弾を確認する。
脅しに1、2発くらいならば使っても問題ないと判断すると安全装置を外す。いつでも戦えると言うかのようなその姿に男達は部屋の隅に身を寄せた。
「オイ、小僧共!随分と危険な女達を連れ込んでくれたもんだな!!」
「僕のせい?僕のせいだって言いたいの!?僕だって知らなかったんだよ、彼女が銃を持ってることも、ミカエラにエイリアンの知り合いがいることも!!」
「俺だってそうだ!!俺が一番の被害者だよ!?巻き込まれたんだぜ!?」
ひそひそと言い争う男達の泣き言にティスランドはひっそりと息を吐く。
オプティマスはサムのことを勇敢な青年だと評価していた。
だからティスランドもサムに対して敬意を持っていた。実際に会ってみたサムはどこにでもいる普通の青年で、オプティマスが言うほど勇敢だとは思えない。
何故彼がそこまでサムを認めるのかが解らない。
チラリと視線を向けると、サムがビクリと震え上がった。
その情けない姿にため息を吐いたとき、大きな箱を重たそうに引きずりながらミカエラが現れた。
「それじゃ、始めましょうか?聞き分けが良いと嬉しいけど・・・」
「穏便に説得をするから大丈夫だ。そう・・・穏便に、ね?」
ニヤリと笑ったミカエラの言葉にティスランドは不敵な笑みを浮かべながら答えると銃を構えた。
オプティマスもそれが解っていた。
だから護衛として自分を秘密裏に送り出したのだとティスランドは今になって全てを理解する。
サイバトロン語の意味は分らないが、ディセプティコン達が必死にサムの中にある文字を解読しようとしていることから彼らにとって利用価値のあるものに間違いがない。
彼らの目的は破壊だ。
そのために使われるのならば何としてでも阻止しなければならない。
「ここに来たってことはシモンズさんにはソレが読めるのか?」
ティスランドが青い目をシモンズを見つめながら問いかければ、ソレを合図に若者達の視線がシモンズへと向けられる。
おずおずとした様子でサムがホワイトボードに書かれている文字を指さす。
「・・・読める?」
「解らん。初めて見る字だ。生憎、エイリアン語は専門ではないのでね!!調べようにもセクター7はすでに解体され、我々の叡智は全て政府の管理下だ!!今頃はかび臭い地下室で埃を被っているだろうさ!!」
肩をすくめたシモンズの返答にサムが落胆する。
これが読めれば敵の動きが解るのに、と言いたげなその背中を誰もが黙って見つめる事しか出来なかったときだった。
「私心当たりあるわ」
ミカエラの言葉に今度は彼女へと全ての視線が向けられる。
ティスランドは信じられない面持ちで彼女に問いかけた。
「・・・エイリアンの知り合いがいるのか?」
その場にいる者達の疑問を口にしたティスランドに向かいミカエラはコクリと頷く。しかし、あまり浮かないその顔に誰もがどうしたのだと言いたげに彼女を見つめる。
「ちょっと乱暴者なのよ」
「それならば問題ない。私が大人しくさせよう」
服の下から拳銃を取り出したティスランドの姿にサムとレオは無言のまま一歩下がる。
シモンズはこんなところで撃ち合いなんてさせられるかと言うが、その発言は綺麗に無視をされてしまっていた。
「時間があまりない。抵抗するようなら私に任せてくれ」
「解ったわ。今連れてくる」
部屋から出て行ったミカエラの姿を見送ったティスランドは残弾を確認する。
脅しに1、2発くらいならば使っても問題ないと判断すると安全装置を外す。いつでも戦えると言うかのようなその姿に男達は部屋の隅に身を寄せた。
「オイ、小僧共!随分と危険な女達を連れ込んでくれたもんだな!!」
「僕のせい?僕のせいだって言いたいの!?僕だって知らなかったんだよ、彼女が銃を持ってることも、ミカエラにエイリアンの知り合いがいることも!!」
「俺だってそうだ!!俺が一番の被害者だよ!?巻き込まれたんだぜ!?」
ひそひそと言い争う男達の泣き言にティスランドはひっそりと息を吐く。
オプティマスはサムのことを勇敢な青年だと評価していた。
だからティスランドもサムに対して敬意を持っていた。実際に会ってみたサムはどこにでもいる普通の青年で、オプティマスが言うほど勇敢だとは思えない。
何故彼がそこまでサムを認めるのかが解らない。
チラリと視線を向けると、サムがビクリと震え上がった。
その情けない姿にため息を吐いたとき、大きな箱を重たそうに引きずりながらミカエラが現れた。
「それじゃ、始めましょうか?聞き分けが良いと嬉しいけど・・・」
「穏便に説得をするから大丈夫だ。そう・・・穏便に、ね?」
ニヤリと笑ったミカエラの言葉にティスランドは不敵な笑みを浮かべながら答えると銃を構えた。