2章:喧嘩と秘密と任務
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自分はこのまま破壊されるのかと銃口を見つめていた時だった。
廃工場の天井が突如、崩れ落ちはじめる。
なんだと思い視線を向ければ赤と青のファイアペイントが見えた瞬間、誰がここに来たのか瞬時に理解した。
『オプティマス・プライム!?』
何故ここに?と思ったストラトスであったが、きっとサイドスワイプが伝えてくれたのだと瞬時に理解すると、オプティマスに意識が向かっているらしく隙だらけのメガトロンに対し右手のライフルを向ける。
視界にはエラーが表示されており、発射することが難しいことくらい解っている。
『(だが、ここで撃たなければ!!)』
自分は破壊されるだけだ。
それを阻止するためには多少の無茶も必要だ。現にオプティマスが身の危険を顧みずにこの場に来てくれたのだから。
ならば自分も答えるしかない。
意を決しながらライフルを発射する。
『ッ!?』
右腕のライフルから大きな火花と共に煙があがる。
完全に使い物にならなくなってしまった右手を一瞥したあと、突然の攻撃によって吹き飛ばされたメガトロンを確認する。
メガトロンの相手はオプティマスに任せ、自分は彼の隣に控えていたスタースクリームの相手をすべきだと判断すると迷うこと無く襲いかかる。
『不意打ちだと!?クソ・・・しばらく合わない内に性格が悪さに磨きが掛かったな』
『どの口がそれを言う!?不意打ちには貴様の十八番だろうがッ!?』
問答無用で体当たりをして廃工場からスタースクリームと共に飛び出す。
外は人気のない森林となっており、いくつかの木々を倒しながら二体は転がっていたが開けた場所に出たのと同時に相手から離れると武器を取り出して構える。
『今は正義を謳うオートボットだろう!?』
『ディセプティコン相手・・・いいや。貴様相手には卑怯な手が丁度良いッ!!』
右腕のライフルが使えない以上、接近戦で倒すしか道がないと判断したストラトスが動くよりも早く、スタースクリームはエンジンを吹かす。
ストラトスのライフルが使えないのならば宙へと逃げてしまえば良い。
後は上から好きなようにいたぶり続ければ良いのだ、ニタリと笑ったスタースクリームが飛行しようとした時だった。
長い間、上官と部下として共に戦場に立っていたストラトスはスタースクリームのやりそうなことくらい容易に予測が出来た。
開いていた間を一気に詰めると、持っていた日本刀を迷うことなく右翼へと振り下ろせば、翼を引き裂く感覚が伝わってくる。
『ぐ・・・あぁぁぁ!!!』
右翼を押さえながらも必死に宙へと逃げたスタースクリームであったが、右翼エンジン部分にも負傷があるらしく、上手くバランスを取ることが出来ずに地面に落下してしまう。
空に舞うことが出来なくなったジェットロンなど敵ではない。
日本刀を構えながらストラトスはスタースクリームへと近づく。
『さて、言い残すことは決めてあるか?お前の味方であるメガトロンは今はオプティマスと交戦中だ。お前を助けてくれる者は誰も居ない・・・こういう時ほど貴様の人望のなさってのが際立つよなぁ?』
低く嗤いながらストラトスはゆっくりとスタースクリームに近づく。
あわあわと何か言いながら後退するスタースクリームの右翼からはエネルゴンと共にオイルが滴り落ちている。
地面を汚すそれを踏みにじりながらストラトスはスタースクリームを見据えていた。空に逃げることが出来ずにいるその姿を見ただけで溜飲が下がる。
奪われたものの一欠片だけであったが奪い返すことが出来た。
『終わりだな』
せめてもの慈悲で一撃で破壊をしてやろうとストラトスは思うと、スパークを破壊する為に狙いを定めるかのように刀を構えたときだった。
『ティスランド!!!』
草原の中に颯爽と現れた銀色の車、それから聞こえてきた声はジャズのものだ。
廃工場の天井が突如、崩れ落ちはじめる。
なんだと思い視線を向ければ赤と青のファイアペイントが見えた瞬間、誰がここに来たのか瞬時に理解した。
『オプティマス・プライム!?』
何故ここに?と思ったストラトスであったが、きっとサイドスワイプが伝えてくれたのだと瞬時に理解すると、オプティマスに意識が向かっているらしく隙だらけのメガトロンに対し右手のライフルを向ける。
視界にはエラーが表示されており、発射することが難しいことくらい解っている。
『(だが、ここで撃たなければ!!)』
自分は破壊されるだけだ。
それを阻止するためには多少の無茶も必要だ。現にオプティマスが身の危険を顧みずにこの場に来てくれたのだから。
ならば自分も答えるしかない。
意を決しながらライフルを発射する。
『ッ!?』
右腕のライフルから大きな火花と共に煙があがる。
完全に使い物にならなくなってしまった右手を一瞥したあと、突然の攻撃によって吹き飛ばされたメガトロンを確認する。
メガトロンの相手はオプティマスに任せ、自分は彼の隣に控えていたスタースクリームの相手をすべきだと判断すると迷うこと無く襲いかかる。
『不意打ちだと!?クソ・・・しばらく合わない内に性格が悪さに磨きが掛かったな』
『どの口がそれを言う!?不意打ちには貴様の十八番だろうがッ!?』
問答無用で体当たりをして廃工場からスタースクリームと共に飛び出す。
外は人気のない森林となっており、いくつかの木々を倒しながら二体は転がっていたが開けた場所に出たのと同時に相手から離れると武器を取り出して構える。
『今は正義を謳うオートボットだろう!?』
『ディセプティコン相手・・・いいや。貴様相手には卑怯な手が丁度良いッ!!』
右腕のライフルが使えない以上、接近戦で倒すしか道がないと判断したストラトスが動くよりも早く、スタースクリームはエンジンを吹かす。
ストラトスのライフルが使えないのならば宙へと逃げてしまえば良い。
後は上から好きなようにいたぶり続ければ良いのだ、ニタリと笑ったスタースクリームが飛行しようとした時だった。
長い間、上官と部下として共に戦場に立っていたストラトスはスタースクリームのやりそうなことくらい容易に予測が出来た。
開いていた間を一気に詰めると、持っていた日本刀を迷うことなく右翼へと振り下ろせば、翼を引き裂く感覚が伝わってくる。
『ぐ・・・あぁぁぁ!!!』
右翼を押さえながらも必死に宙へと逃げたスタースクリームであったが、右翼エンジン部分にも負傷があるらしく、上手くバランスを取ることが出来ずに地面に落下してしまう。
空に舞うことが出来なくなったジェットロンなど敵ではない。
日本刀を構えながらストラトスはスタースクリームへと近づく。
『さて、言い残すことは決めてあるか?お前の味方であるメガトロンは今はオプティマスと交戦中だ。お前を助けてくれる者は誰も居ない・・・こういう時ほど貴様の人望のなさってのが際立つよなぁ?』
低く嗤いながらストラトスはゆっくりとスタースクリームに近づく。
あわあわと何か言いながら後退するスタースクリームの右翼からはエネルゴンと共にオイルが滴り落ちている。
地面を汚すそれを踏みにじりながらストラトスはスタースクリームを見据えていた。空に逃げることが出来ずにいるその姿を見ただけで溜飲が下がる。
奪われたものの一欠片だけであったが奪い返すことが出来た。
『終わりだな』
せめてもの慈悲で一撃で破壊をしてやろうとストラトスは思うと、スパークを破壊する為に狙いを定めるかのように刀を構えたときだった。
『ティスランド!!!』
草原の中に颯爽と現れた銀色の車、それから聞こえてきた声はジャズのものだ。