2章:喧嘩と秘密と任務
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無事にサム・ウィトウィッキーと同じ大学に潜入することに成功できたが、ディセプティコンも側に居ることを報告し終えたティスランドはフッと息を吐く。
新入生の歓迎会というものが開かれているらしく、寮の中にあまり人は居ない。
ある意味で好都合だと思いながらティスランドは部屋を出ると建物を調べていく。
特におかしな所はないことに安堵したとき、玄関からオイルまみれになっているアリスが現れたことに気づく。
「おやおや、最近流行の香水はオイルの香りらしいな」
「黙れ!!」
「意中のお相手に振られてしまったようだな」
「黙れと言っているでしょッ!?」
イライラとした様子で部屋へと戻ったアリスを見届けたティスランドが肩をすくめたときだった。
オプティマスから新たな指令が下される。
明日の早朝、サム・ウィトウィッキーの説得をする為、その間ディセプティコンを見張っておけという命令に了解と伝えるとティスランドは部屋へと戻った。
丁度、シャワーから出たらしいアリスは不機嫌そうに目を細めるとベッドに座る。
「アンタのこと、マスターに報告したわ」
「・・・へぇ」
アリスの言うマスターとは誰なのかは解らない。
ただ、スタースクリームの部下ではないの確かだ。彼はプリテンダーに対して良い感情を抱いていない。なりそこないの者達だと蔑んでいたからだ。
ならば他の参謀達の誰かだろうとティスランドは考える。
残る参謀はどちらもこういったモノを作り出すことに長けている為、どちらが作ったのかは解らない。
「(彼らが動いている事から何かしら企みがあるな)」
メガトロンが消えた今、誰が指揮を執っているのかは解らない。
ただ破壊衝動が強いはずのディセプティコンが静かなのが気にかかる。
「あら?関心無いの?」
「知ったところでどうにも出来ないだろう?」
「そうね・・・でも、マスターは貴方に対して興味があるみたいよ?」
「興味?私に?」
何故だと思いアリスの方へと視線を向けたティスランドは、いつの間にかアリスが自分の前にいた事に気づき驚く。
出会ってから滅多に表情を変えなかったティスランドの顔に微かにだが浮かんだ感情に気づいたアリスは嬉しそうに微笑むと、整った指先でティスランドの顎を持ち上げる。
「オートボットにプリテンダーを作り出す技術は無い。それなのにアンタは人として私と同じくここに居る・・・私のマスターは研究熱心。敵が持っていなかったはずの技術をいつの間にか入手していた。その性能を確認しておきたいそうよ?」
「悪いがお前達に協力するつもりはない」
顎を持ち上げている指をティスランドが容赦なく叩き払うとアリスは嬉しそうに微笑む。
「一介の兵士でしかないアンタがどこまでマスターに抗えるのかしら?今の内に尻尾の振り方を覚えておいた方が良いかもしれないわよ?そうしたら、可愛がってもらえるわ」
「悪いが私は犬ではないので尻尾の振り方には興味が無いな」
「ふふふ、気が解ったら言って頂戴?やり方、教えて上げるから・・・私、意外とアンタのこと気に入っているよ?」
先程の不機嫌さは今はなく、上機嫌なアリスはヒラヒラと手を振ると再びシャワー室へとと消えていった。
微かに聞こえてくるドライヤーの音と上機嫌なアリスの鼻歌を聞いたティスランドは、何もしていないのに疲れたような気がした。
どちらの参謀なのかは解らないが、厄介なヤツに目を付けられたのかもしれない。このことを報告する必要があるのだが、オプティマスが明日、サム・ウィトウィッキーとの面会がある為、それが終わった後でも問題ないだろうと判断するとティスランドはベッドに倒れ込んだ。
新入生の歓迎会というものが開かれているらしく、寮の中にあまり人は居ない。
ある意味で好都合だと思いながらティスランドは部屋を出ると建物を調べていく。
特におかしな所はないことに安堵したとき、玄関からオイルまみれになっているアリスが現れたことに気づく。
「おやおや、最近流行の香水はオイルの香りらしいな」
「黙れ!!」
「意中のお相手に振られてしまったようだな」
「黙れと言っているでしょッ!?」
イライラとした様子で部屋へと戻ったアリスを見届けたティスランドが肩をすくめたときだった。
オプティマスから新たな指令が下される。
明日の早朝、サム・ウィトウィッキーの説得をする為、その間ディセプティコンを見張っておけという命令に了解と伝えるとティスランドは部屋へと戻った。
丁度、シャワーから出たらしいアリスは不機嫌そうに目を細めるとベッドに座る。
「アンタのこと、マスターに報告したわ」
「・・・へぇ」
アリスの言うマスターとは誰なのかは解らない。
ただ、スタースクリームの部下ではないの確かだ。彼はプリテンダーに対して良い感情を抱いていない。なりそこないの者達だと蔑んでいたからだ。
ならば他の参謀達の誰かだろうとティスランドは考える。
残る参謀はどちらもこういったモノを作り出すことに長けている為、どちらが作ったのかは解らない。
「(彼らが動いている事から何かしら企みがあるな)」
メガトロンが消えた今、誰が指揮を執っているのかは解らない。
ただ破壊衝動が強いはずのディセプティコンが静かなのが気にかかる。
「あら?関心無いの?」
「知ったところでどうにも出来ないだろう?」
「そうね・・・でも、マスターは貴方に対して興味があるみたいよ?」
「興味?私に?」
何故だと思いアリスの方へと視線を向けたティスランドは、いつの間にかアリスが自分の前にいた事に気づき驚く。
出会ってから滅多に表情を変えなかったティスランドの顔に微かにだが浮かんだ感情に気づいたアリスは嬉しそうに微笑むと、整った指先でティスランドの顎を持ち上げる。
「オートボットにプリテンダーを作り出す技術は無い。それなのにアンタは人として私と同じくここに居る・・・私のマスターは研究熱心。敵が持っていなかったはずの技術をいつの間にか入手していた。その性能を確認しておきたいそうよ?」
「悪いがお前達に協力するつもりはない」
顎を持ち上げている指をティスランドが容赦なく叩き払うとアリスは嬉しそうに微笑む。
「一介の兵士でしかないアンタがどこまでマスターに抗えるのかしら?今の内に尻尾の振り方を覚えておいた方が良いかもしれないわよ?そうしたら、可愛がってもらえるわ」
「悪いが私は犬ではないので尻尾の振り方には興味が無いな」
「ふふふ、気が解ったら言って頂戴?やり方、教えて上げるから・・・私、意外とアンタのこと気に入っているよ?」
先程の不機嫌さは今はなく、上機嫌なアリスはヒラヒラと手を振ると再びシャワー室へとと消えていった。
微かに聞こえてくるドライヤーの音と上機嫌なアリスの鼻歌を聞いたティスランドは、何もしていないのに疲れたような気がした。
どちらの参謀なのかは解らないが、厄介なヤツに目を付けられたのかもしれない。このことを報告する必要があるのだが、オプティマスが明日、サム・ウィトウィッキーとの面会がある為、それが終わった後でも問題ないだろうと判断するとティスランドはベッドに倒れ込んだ。